「ベルリンの壁と母への愛」グッバイ、レーニン! SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
ベルリンの壁と母への愛
ベルリンの壁崩壊(=共産主義から資本主義社会への移行)という歴史的イベントを、一つの家族の視点から、心温まるライトなエンタメに昇華した良作だと思った。
主人公の母親を思う気持ちが深い。母の体を案ずるあまり、現実を隠し続ける。その嘘が、母親の尽くした東ドイツへのノスタルジーをベースに理想化しているのが優しいな、と思った。母の告白に一言もなじらなかったのも。
誰にとっても、長年馴染んだやり方全く変えるのは、不安だし難しいことだもんな。当時のドイツもしばらく大混乱だったらしい。なんて、色々と考えたりもする映画だった。
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