ラスト サムライのレビュー・感想・評価
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この上ない美しい生き様
理解するという事に、この映画の素晴らしさが隠れている。オールグレンと彼を捕らえた勝元はお互いに理解し合っていく。インディアンを殺し名誉を自ら取下げ、落ちぶれていたオールグレンは人間を道具として見立て金で雇おうとする日本国に失望するが、家族など関係なくみんな仲間であり、文化を守り自分の道を曲げない勝元軍勢に惹かれたオールグレンが真の英雄になる、そう描かれた希望の湧く映画だ。日本国家は大村を中心に洋式文化を輸入し本来の日本文化を壊していく。そして人間を道具として扱い人々を洗脳していく。それに対する批判は今現在の日本状勢にも通ずるのではないか。自分の利益だけを考え、今までに築き上げてきた我が国の伝統や文化までもが壊されていくこの日本へのメッセージなのではないだろうか、あの剣の意味は。そして最大のポイントは勝元が送った日本へのメッセージ。それは、「いつまでも日本は日本でいてくれ」ではなく「これから先、何があっても我々は日本人であることを忘れないでくれ」。
死に様を聞かせて欲しい・生き様をお話しましょう
映画「ラスト・サムライ」(エドワード・ズウィック監督)から。
深夜、何回も台詞を確認するために、DVDで観た。
オープニング最初の台詞、
「彼らは、今や忘れられたこの言葉に命を捧げた・・
『名誉』に」で、すぐSTOPボタン。
続いて「すぐ、クビになったよ。誰も言わない国で、
ハッキリものを言いすぎてね」でまたまたメモ。
こんな鑑賞の方法で面白いのか?と訊かれるが、
私としては、非常に楽しい。
もちろん、大画面で観る映画も捨てがたいけれど、
暗闇でメモが取れないし、巻き戻しも出来ないから、
今のところ、この方法が私には合っている気がする。
メモした台詞は、残念ながら紹介しきれない。
「運命が、明かされるまで、自分の最善を尽くす」
「人も桜も、いつか死ぬ」も気になる一言候補だった。
しかし、今回はこの台詞。
最後の侍・勝元について、天皇は「死に様」を知りたがった。
しかしトムクルーズ演じる大尉は「生き様」を伝えたかった。
人としてどちらの様を話して欲しいか、考えてみよう。
やはり、私は生き様なんだろう、と思う。
どのように死んだかではなく、どのように生きてきたか、
死を意識して、今を大切に生きるということに違いない。
その時、歴史は動いた…。
観終わった後、ただ『素晴らしい!』と思った。よくぞ、このようなテーマをハリウッドが取り上げてくれた。監督エドワード・.ズウィックの演出も見事!しかし同時にとても悔しかった。何故、こんな映画が日本で作れないのか?日本人としてそれが非常に…。
日本人でも果たしてどれくらいの人が、明治維新の頃の歴史をキチンと知っているだろうか。この物語自体はフィクションであるが、その背景となった時代を丹念に掘り下げ細かいディティールにまでこだわり、見事なまでに作品の中に一つの歴史として描き出している。これまでのアメリカ映画に登場する“珍妙な日本の姿”はここにはない。確かに幾つか理屈に合わない点も見受けられたが、それがほんの些末なことに感じられるほど、製作者たちがいかに真剣に“日本”というモノに取り組んだかが映画の中からひしひしと伝わってくる。この作品は、ハリウッドが“敬意”を持って“日本”を描いた恐らく最初の作品ではないだろうか。ただそれだけに、『果たしてアメリカでこれが理解されるのだろうか?』という不安を感じるのではあるが…。
日本人俳優達は、誰もがこれまでで最高の演技を見せてくれる。特筆すべきは渡辺 謙の圧倒的な存在感。彼がスクリーンに映し出されるだけで、その雄々しさに思わず涙しそうになった。ただ惜しむらくは最期のシーン。やはり“侍”として英語ではなく、日本語で逝ってほしかった。この映画で私が唯一『惜しい!』と思ったシーンだ。
サムライ魂というよりも商人魂
周囲がしきりにこの映画で泣いたと行っていたのでDVDで鑑賞。
昔から、どこか嘘くささを感じていたトム・クルーズ主演のサムライスピリットを描いた作品で、今では海外でカルト的映画扱いされてきているように思う。
さて、まずは本作の評価ですが、悪いけど、小雪や渡辺謙が英語ぺらぺらという不自然な展開を見させられて、サムライ魂なんてどうでもよくなりました。映画がつまらないとなると、どうしてハリウッドで日本を描いた作品をわざわざ撮ったのかという疑問が、映画が終わるまでの唯一の関心。
トム・クルーズの日本人気にあやかってつくったマーケティング的要素の強い作品だと思います。というか、この人の俳優としてたどってきた路線には、どこかビジネス戦略のしたたかさを感じる。そしてそれが狡猾であればあるほど、嘘くささがまとわりつくのだと思いました。
サムライ魂が宿った
突っ込みどころは満載だが、感動したのでA-評価!
見終わった後は熱くなりました!サムライ魂が宿りましたよ。
途中からは感動で目頭がうるうるの連発。冷静にみれば突っ込みどころばかりなのだが、サムライの単純な情熱に引き込まれていってしまいました。
渡辺謙、真田広之がかっこよすぎ!でも、トム・クルーズって意味あったのかなぁ~??
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