「元気とやる気をもらえる映画」死霊のはらわた(1981) 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
元気とやる気をもらえる映画
クリックして本文を読む
クライマックスでちょっとの間、恐怖度がなくなって悪魔がノリノリではしゃいでいるようなところがすごく開放感があってよかった。過剰なエネルギーがいきすぎて怖くなくなったような感じなのだろうか。
作り手が、何者でない若者が世界に風穴を開けてやろうという激情がほとばしっているようであった。当時、最先端の映像表現を予算を掛けず知恵と工夫と情熱でがむしゃらにやり抜こうとしている。ちょいちょい失敗していたりつたないところもある。
登場人物の個性は全然描けていないし、物語はとてもたわいもない話であった。ブルース・キャンベルの個性が爆発するのは2作目以降で、ここでは普通の好青年だった。
びっくり演出は怖かったのだが、悪魔のとりついた女は、漫★画太郎のババアにしか見えず、あんまり怖くなかった。
映画の内容は悪魔とか無残な死であるのだが、元気とやる気をもらえる映画であった。
コメントする