光の旅人 K-PAX

劇場公開日:

解説

自分を異星人だと主張するプロートは、詳細に故郷の星を語り、また精神病院の患者たちの閉ざされた心を開いていく。彼は本当に異星人なのか。彼と出会った精神科医は悩む。監督は「バック・ビート」「サイバーネット」のイアン・ソフトリー、脚本は「マイ・フレンド・メモリー」のチャールズ・リービット、撮影は「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」のジョン・マシソンが担当。ソフト題は「光の旅人 K-PAX」。

2001年製作/121分/アメリカ
原題:K-Pax
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:2002年4月13日

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映画評論

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映画レビュー

4.0大きな爆発や派手なアクションもなく、 お決まりのラブシーンやもない...

2024年7月18日
iPhoneアプリから投稿

大きな爆発や派手なアクションもなく、
お決まりのラブシーンやもない
最高
イェーイ!!!激しくハリウッド金かかり映画も好きだけど
こういう優しく生活のある映画も大好き

現実離れした設定だけど、ハードな装飾もなく温かい雰囲気がある
地球人は不完全で発達途中の未熟な未完成人だと自戒

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こな

4.0隠れた良品

2024年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

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sironabe

5.0素晴らしいSF作品

2024年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

プロートは一体なぜ地球に来たのだろう?
この作品を見て東野圭吾の「時生」を思い出した。
霊と宇宙人の差はあるが、構図的に似ているように感じた。
プロートが宇宙人とすれば、彼には明確な意図があったはずだ。
おそらくそれは、精神科医のマークの回想として最後に登場する彼の言葉にある。
「今この瞬間に間違いを正せ」
そして一緒にK-PAXに行くことを望んだ患者の男性に対して言った最後の言葉「ここに残るんだ。どんな未来にも怯むな」
これが作品を通して伝えたかったことで、宇宙人からのメッセージとして描いたのだろう。
実際に宇宙人たちはいくつかの方法で我々の中に一緒にいて、我々に何かを教えているのかもしれないと思える作品だった。
何よりも変わったのは、主人公の精神科医だろう。どうやったのかは描かれていないが、彼は息子との絆を取り戻した。そして精神病患者に対する態度、とりわけプロートになる前のロバートの過去を知り、そのあまりにひどい惨劇を想像し涙することは、患者に対する最初の接し方と言って過言ではないと思う。現実的に無理でも、そこには寄り添う気持ちがあって然るべきだろう。
そしてマークは、いつの日かロバートが自分を取り戻す日が来ることを信じることに決めていると感じた。
とても感動的な作品だった。

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R41

4.0もうちょっと評価が高くていいと思うヘビロテ必須作!

2024年2月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

「世にも奇妙な物語」とか「トワイライトゾーン」のような面白・不思議なオムニバスシリーズの中の1つみたいな作品ですが、脚本がすさまじく緻密に構成されていて、思った以上に深みがあり、何度も繰り返し鑑賞すべき作品だと確信。

作品中盤の「君は毎日注射を打たれ、薄ら笑いを浮かべたまま、この地球で、残りの生涯を過ごすことになる」というセリフ。
終盤に入って「ロバートを見付けたんだね。アイツのこと、よろしく」というセリフ。
そしてその後、車椅子に座るケビン・スパイシーのアルカイックスマイル。

この流れとか、たまらんものがあります。

「宇宙は膨張しつづけ、やがて弾けて崩壊する。そして再び膨張し、そのプロセスを永遠に繰り返すんだ。驚くべきことに、再び膨張した宇宙には元通りの世界がよみがえる。そして今の世界で犯した間違いを、同じようにまた犯す。一つ一つのあらゆる間違いが繰り返されている。何度も。何度も。永遠に。だからもし間違いに気付いたら今、正すんだ。今この時。それこそがすべてだから」

最終盤にこのセリフが出て来るんですが、これこそ本作の本質。ある意味「ループもの」の対極にある作品です。

この作品は「ネタバレ禁止」とかあんまり意味ないです。
1巡目しただけでもなかなか面白いと思うんですが、むしろ2巡目からが本作の本当の鑑賞。
思えば、本作では大小さまざまな失敗や過ちがそこかしこに描かれていて、それを目にするケビン・スペイシーは何とも言えない複雑な表情をしていました。

本作はなんとなーく家族愛の物語のように思わせていますが決してそんなことはなく、繰り返され続ける「間違い」と、その受容、さらに出来ることならそれを「正そう」とする「真心」の物語ですよ。

どこか本作と似た匂いのする『素晴らしき哉、人生!』(1946)とか『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)はアメリカでは何度もTV放送されるヘビロテ映画らしいですが、本作も同じくらいヘビロテしてOKだと思いますよ。

この映画、個人的にはもうちょっと評価が高くていいし、人気・知名度があっていいと思うんですが、誰かにオススメしようとしたときに上手く説明できる自信がありません。2巡目からが本当の鑑賞とは思うのですが、それでも最低限のマナーというか、私もそうですが「ネタバレ嫌い」の人はいますから、この作品の魅力をどう表現すればいいのか。

ジャンルはSFと言えばSF、ファンタジーと言えばファンタジー、ヒューマンドラマと言えばヒューマンドラマなんですけど、いずれかに分類したくなくなる複雑さがあって困ります。

魔法もレーザービームも、モンスターもクリーチャーも、スパイも兵隊さんも出て来ないし、派手なドンパチがある訳でもなく、美女が胸元や太腿を晒している訳でもなく、余命わずかな美少女が出て来るお涙頂戴ものでもないし、爆笑ギャグもやらないし、アカデミー賞も取ってないし、タイトルの「光の旅人」も「K-PAX」もあんまり意味はないし。

良作なのに「引き」がない…。
だから「隠れた名作」扱いなのか…。
なんか悔しい。

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ケンイチ

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