「プラトニック!」花様年華 SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
プラトニック!
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ひょっとしたら互いのパートナーの故意で隣人になった二人が、言葉を交わすようになり、互いに好きな小説創作に二人で取り組むようになり互いに相手への愛が募っていくのに、あくまで一線を越えられないまま(だと私は思った; ;)二人だけの秘密のうちに別れてしまう過程を描く。
主な舞台は政治的な騒乱のあった1966年前後の香港。不均質なグレイや薄い緑、朱赤を基調としたセット。カットクリスタルを施した電気スタンド。華麗な、数々のチャイナドレス。雨の夜。スローで寄り気味、文学的なカメラワーク。
ただ一度の抱擁の他はほんの数回、肩や手に触れるのみの、厳しく抑制した性的表現がかえって官能的。
主演男優賞のトニー・レオンも良かったが、マギー・チャンの貢献度も高かったと思う。若い日の吉永小百合に似た顔立ち。清楚さを持ち合わせつつもその抜群のスタイルで人妻らしい艶やかな華を添えていた。
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