紙屋悦子の青春のレビュー・感想・評価
全2件を表示
演劇をみているみたい
クリックして本文を読む
ひとつひとつのシーンが長すぎて、
場面もほぼ変わらず
単調…不思議な映画だった
日常会話も方言のよさをあまり感じなくて
やぼったいダラダラ感がしんどいけど
なぜか続けて見てしまう不思議さ…
しかしその日の気分によっては
始めの10分で見るのやめてしまうかもしれない
コメントする (0件)
共感した! (0件)
日本人の慎ましさ
クリックして本文を読む
泣きました。号泣です。
これほどまでに泣かされた映画は初めてです。
黒木和雄監督の遺作です。
監督のライフワークだった戦争レクイエムはここに完結しました。
戯曲の映像化だけあり主な登場人物は僅か5人だけ。主要なシーンは1軒の家の中にある丸い卓袱台と、お客様用のテーブルを挟んで交わされる台詞のみで、戦争の悲惨さと沈み行く日本を表します。
冒頭とラストの原田知世と永瀬正敏の老け役に若干の違和感は拭えないのですが、小林薫と本上まなみの‘夫婦漫才’でたっぷりと笑わせた後に、原田知世が本当に好いている人が去って行く悲しみをこらえる表情を見せた後から、展開される美しいまでの《日本人の慎ましさ》…ここから映画のラストまで泣き続けてしまいました。
簡潔なセットに、ワンシーンワンカットの長回しを多用しながらも退屈を感じさせない脚本と感情の起伏。そして素晴らしい演出力。
庭に咲く桜の花びらはほんの一瞬だけの満開を見せては儚く散ってゆく。
黒木監督にとって“死”とゆう現実を受け入れて完結したのか?それともまだ心残りだったのか?それは解りません。
その想いだけは観た観客総ての人に届いて貰える事を祈っています。
本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。
(2006年8月29日岩波ホール)
コメントする (0件)
共感した! (0件)
全2件を表示