アイリスのレビュー・感想・評価
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ケイトさんは歌がうまい。キャメロンさん気付いていれば♥
『教育は自由も幸せも与えません。自由でも幸せにはなれません。教育も同じ事。教育は手段です。幸せになる為の手段です。そして、精神の自由こそ何よりも大切な宝なのです』
『精神の自由』とは彼女が晩年に迎える困難な事なのかなぁ?
いずれにしても、彼女はアルツハイマーに患い、徐々に自分を失って行くのだと思う。しかし、初頭に上げた『精神の自由』と言う言葉が僕は共感する。
僕は脱亜入欧でありたい事もあるので、この実存主義的言い逃れが好きである。つまり、アルツハイマーは実存主義で言えば、自分を無くす事だから、存在価値がない。しかし、それを『精神の自由』と置き換える。それが今や西洋人の本流になるのだと思う。
壊れていく老人を実に哀れに思い、中途半端に話を作ってしまう。まさか、この映画の様に『精神の自由』と言い換えまい。さて、
尊厳死と言う考えもやはり実存主義があって、この女性と反対の考えなのだと思う。どちらが正しいかは別問題。だがしかし、どちらも哀れに思ってもらいたいとは思っていない。
尊厳を持って生きるか死ぬかなのだ。日本人はそこを理解しよう。
まぁ、爺ちゃん大変だろうが、また、直ぐに会えるんじゃない。
アルツハイマー
自由と幸福がテーマが持ち味のアイリス。小説、随筆などイギリス文芸界で最高のレディとされてきた。やがて、アルツハイマー病が彼女を蝕んで、夫ジョンは静かに見守り愛し続ける。『きみに読む物語』を見たあとでは、純愛を感じられない夫婦ではあるが、老いてようやく「君を独り占めできた」と語るジョンに哀愁を感じてしまう。
アイリスにとってみればジョンは最良の伴侶であると感じるが、ジョンにとってみれば、寝言で他の男の名前が出る辛さがある。肉体は他の男に取られても精神は一つ・・・と考えてもみたが、アルツハイマーにかかると記憶は新しいことから消えてゆく。こんな悲しい話があろうか。夫婦でありながら、アイリスには過去の男の記憶が強烈に甦るはずである。
セックスに関する自由が、老後になってから災いとなる不幸を思うと、結婚前に何人の男と付き合ったのかが重要なことにも思えてくる・・・何も感動できない不思議な映画だった。ケイト・ウィンスレットのヌードを見れただけ良かった。ちょっと太っていたけど・・・
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