シャイニングのレビュー・感想・評価
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ホラー映画と言うよりも
サスペンス?ミステリー?寄りか。
観る前から“恐ろしい殺人者を描いた作品”としてイメージされ過ぎるのがこの作品の最大の難点ではないだろうか?
かといってこの作品が観るものに与えるものは軽くない。
あの寒々した、だだっ広いホテル。
原色の赤いトイレと白い壁。
息子のシャイニングでほの視える過去の惨劇。
仕事ばかりで遊ばない…ジャックは今に気が狂う…で埋め尽くされた偏執的原稿。
そして、迷路。
個性的でガチャピンみたいな眠い目の奥さん(まぁ美人だよね)
犬男(奥さん見えだしたから、奥さんもヤバい)
冒頭からかかわり合うのが不安になるニコルソン(笑)
聴いてるだけで、苦しくなるBGM。
何か気持ち悪い。
何か起こりそう。
とかく、不安感を煽り通し。
見事な作品になってる。
同居人が狂うって恐ろしいね。
妄想も幻聴も狂った人には現実だから、質が悪い。
ニコルソンの表情はブチキレた患者様そのもの。
思った以上に
「博士の異常な愛情」を観てキューブリックに興味がわきました。
この方の作品は本当に独特な雰囲気だなぁと
とは言え予想よりは怖くなかったです。
内容も怖くはありますが、演出による怖さがありました。
BGMにしろ、演技にしろ、特にBGMは冒頭から重苦しく、
不安をかき立てられました。
内容的にどうなんだと言われると個人的には普通。
繰り返し観ればまた変わってくるのでしょうか…
よく分からない。
私には難しい映画でした。
前半は何も起こっていなくてもかなりドキドキ、ビクビクしながら観ていたのですが、
後半その怖さも感じなくなってきて、
結果よく分からない、となりました。
ネットで原作の変更点やカットされた箇所、解釈など見てみましたが、結局よく分からない、のままでした。
最初から怖いジャック・ニコルソン
物語冒頭から狂気じみた人相のJ・ニコルソンが存在しているので切り替えのスイッチの強弱が強のまま、奥さんもホラー映画にピッタリな佇まいで「キャリー」でもイケそうな雰囲気で最初から怖さ全開で進んでいる。
癒しな息子ダニーも可愛い顔して特殊な能力の持ち主で家族三人で怖い。
シャイニングと言う超能力を持つダニーが見る現象と父・母が見る幻覚的な惨状は現実的に存在する事柄なのであろうか!?
写真に写るJ・ニコルソンのラストも意味深でイカれた家族にイカれたホテルの相思相愛!?
ホラー映画として怖いイメージよりか映像や全体のLOOKにソファーや絨毯の柄などに目が奪われてしまうセンスが素晴らしい。
S・キングが批判して原作とかけ離れているとかキューブリックが最高に引っ掻き回してキューブリックの映画になったのだからヨシ!!
理解に苦しむ点あり
鑑賞後、ウィキペディアを確認すると、スティーブン・キングの原作と随分違いがあったということが分かる。
原作の粗筋にある、ホテル自体に問題があるという説明でこのホラーの内容に腹落ちする。一方映画だと、息子の『シャイニング』という特殊能力の存在が中途半端にしか描かれておらず、またジャック・ニコルソンの狂気の原因が特定出来ず、解釈に苦しんでしまう。最後の写真は特に。
もうちょっと怖いかと思ったけど、先日観た『キャリー』同様、そこまででは無かったな。たまたま重なっただけかもしれないが、スティーブン・キングの作品の肝は特殊能力なのかな。
絶叫だけがホラー?
違います。
ぞっとする怖さ。
得体の知れない不気味さと
止めどなく襲ってくる不安。
それも立派なホラーであり、それらの演出が巧みだからこそ、シャイニングは最高のホラー映画と評されるのでしょう。
お化けやグロシーンはほとんど無いのに、主人公のちょっとした言い回しや、だだっ広い洋館の描写、不自然な"間"。
そんな小さな演出を巧みに利用しながら、じわじわと観ている者に根源的な不安を感じさせる。
"何かわからないけどヤバい。"
"何となく怖い。"
そんな漠然とした不安・恐怖こそ人間の感じる"リアルなホラー"ではないでしょうか。
そしてこのリアルなホラーを創り出すのが難しい。
この怖さは貞子が井戸から出てくるだけでは決して味わえませんよ。
ジャック・ニコルソンの演技も素晴らしかったです。彼ほど「不敵な笑み」を不敵に出せる俳優は他にいないかもしれません。
シャイニングはじわ怖の最高峰ですね。
決して目をそらさず、しかと映像を見てください。
世界一怖いホラーと位置付けられていますが、
目を覆いたくなる恐怖があるわけではありません。
なので決して目をそらさず、しかと映像を見てください。
スタンリー・キュービックの演出を楽しんで下さい。
あたしはどんな映像的恐怖がくるのか怖くて目をそらしまくってたので後悔してます。
内容は、絶賛するに値するかは、微妙だと思います。
なによりタイトルであるシャイニングがまったく有効活用されていないこと。
特に同じ能力を持つ黒人料理人のくだりはひどい。
どうやらその証拠にスティーブン・キングはこの映画が気に入らず、後に自分でドラマを製作しているみたいです。
といっても、この映画は怖いです。
ゾンビや幽霊など非現実的なものによる恐怖ではなく
愛される人に殺される、という恐怖。
これは、最高のホラー。
アメリカ映画
監督 スタンリー・キューブリック
出演 ジャック・ニコルソン
シェリー・デュバル
ダニー・ロイド
3.3
怖かったと言うより、不気味で終始嫌な雰囲気が漂っていた。
原作では父性の愛とかがもっと描かれていて、泣けるシーンもあると聞いたが、ひたすらホラーを観せられた気がする。
『時計仕掛けのオレンジ』や『2001年宇宙の旅』と言い、スタンリー・キューブリックの映画は抽象的で、説明されないとわからないことが結構多いと思う。
この『シャイニング』も名作と言われてるけど、ぼくにはただのホラーだった。
最後の凍ったジャック・ニコルソンはなんか意味があるのでしょうか?
まさに狂気
個人的に「人間の狂気」を描かせたらキューブリックの右に出るものはいないと思う。ジャックニコルソンの名演もさることながら子役と妻役の人も良い味出してる。スティーブンキングは脚本通りに描かなかったことに猛烈にキレていたそうだがそんなことはどうでも良い。ホラーで一番「怖い」映画だと思う。
タイプライターと庭のラビリンスが怖かった!
この映画はダイアン・アーバスの写真作品へのオマージュだ、という位置づけが私個人の好みとしては一番しっくりします。フリークスの写真、双子の写真、それ以外でも外見上何も問題なく見えるのに被写体の内面の何か(邪悪か無垢か恐怖か憎しみか美か・・・)を感じとってしまうアーバスの写真から目を離すことはとても難しい。
怖いのに目が離せず、わかっているのにいつの間にかだんだんと或いは一気に狂気の側に居る存在(または自分)を見てしまった、気がする。
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