フラガールのレビュー・感想・評価
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閉山直前の炭鉱街に希望の光を照らします。
斜陽の炭鉱を舞台に、新たに立ち上げるリゾート施設の目玉企画とされたフラダンスチームの物語。
あまり期待せずにBS鑑賞した映画ですが、とても楽しめた秀作でした。
私は蒼井優を主演とした青春映画として鑑賞していますが、閉山直前の炭鉱街を舞台にした、人々の葛藤を映した社会派ドラマのようにも感じます。
そして、そんな古い時代に、半裸(?)で踊ることを選択した女性達の覚悟と努力を映したシーン。そこから続く開業日の公演シーンは、カタルシスを感じるに十分なものでした。
私自身がフラダンスに興味を持ち合わせていない・・・と言う根本的な問題もあり、やや評価を下げましたが、映画としての完成度はとても高いと思える作品でした。
音楽とダンスと心が揃っていれば、いいものが出来る
昭和40年福島いわきの常磐炭鉱が、新規事業としてハワイアンリゾートを手作りしていく過程を描き、時代と人の希望を主題とした映画。蒼井優がひとりフラダンスの練習をしているところへ、それまで大反対していた富司純子が届け物を持って遭遇し改心するシークエンスは、イギリス映画「リトル・ダンサー」に似ている。ダンサー以外の場面は深み不足で物足りないが、ラストは素晴らしい。初舞台の緊張感と夢を具現化したダンスの迫力が、会場の熱気を受けて更に高揚する。音楽とダンスと心がひとつ、が揃っていればいいものが出来る。
蒼井優がすごい!
すごくすごく、すてきな映画でした。
全く踊れないところから、あんなフラダンスをみられるなんて!
ラストのダンスは本当に感動しました。かっこよすぎる!
蒼井優が芋っぽい女学生から舞台でスポットライトを浴びるダンサーに変化していくのがほんとすごかった。
最初は嫌な女だった松雪泰子も本当にいい女になっていくにつれて表情が全然違っていてさすがだなぁという感じ。
たった2時間なのになんだか彼女達の人生を感じてとても贅沢ないい気分。
古い価値観に縛られてない?
演技がうま過ぎるが故に、方言が聞き取れない!泣
また、昭和40年代が舞台なので映像も荒いが故に最初はおもしろさを感じませんが、途中からどハマりするので待って!後半からの勢いがすごく何回も泣いてしまいました。
フラガールは名シーンがたくさん!
炭鉱が終わりを告げようとしていて、新事業として始めたのが温泉施設のハワイアンセンター。そこでダンサーをする炭鉱夫の娘たちの物語。
炭鉱は生死と隣り合わせの仕事で、命懸けで稼いだお金で会社が福島にハワイを作るなんて突拍子もない事を言うもんだから、働いてる人たちは怒り心頭。
当然、フラガールたちは親や地元の人に受け入れてもらえません。ダンスの先生も「素人たちに教えるなんて無理」と呆れ顔。
バラバラの登場人物たちが少しずつ変わり、絆が芽生えて行く姿が丁寧に作られていて感動。
炭鉱の町で一生懸命生き抜いて来た人間ドラマでした。
フラダンスは画面を通して元気もらえるくらい圧巻で素晴らしい!
炭鉱夫の親の元で生まれ、炭鉱夫になるのが当たり前だった生き方から「命の危険と隣り合わせで生きるのが美徳じゃない」と新しい生き方を見つけ出したのが素敵。
これは、60年後の未来を生きる私たちにも当てはまるなと。古い価値観に縛られず私は幸せに生きてるかなと考えました。
女性に観て欲しい
55年前に生きた日本人の価値観や生活が良く理解できたと同時に、現代に生きる私達に置き換えて鑑賞する事も出来る作品でした。石炭から石油の時代になる過渡期に仕事が無くなり地域が衰退していく様は、グローバル化され非正規労働者が増加した今の日本社会と同じです。
戦後の高度経済成長を支えたのは、劇中に出てくる末端の労働者達なので、彼らは時代の変化を受け入れられませんが、彼らと同じく炭鉱町で妻として母として生きる女性達は、フラダンスを踊ります。保守的な男性達と変化を受け入れる女性達との対比の描写が非常に上手く、今の日本社会とも重なりました。
当時の女性は、結婚をして男性を支えるという選択しかなかったと思いますが、まどか先生の様な先進的な女性の影響で、紀美子をはじめとする女性達が先生をリスペクトし自分に自信をつけていく姿に、感動し勇気を貰いました。女性同士の友情物語としても素晴らしいので、是非女性に観て欲しい作品です。
BS日テレ版鑑賞。 蒼井優が透明だ。ラスト、圧巻のダンス。見事の一...
BS日テレ版鑑賞。
蒼井優が透明だ。ラスト、圧巻のダンス。見事の一言。そして何より本作、松雪泰子が光っている。これまた素晴らしいダンスと演技。男風呂殴りこみ最高。
脇を彩る俳優陣もいい。方言まくし立てる岸部一徳。家族を暖かく見守る富司純子に豊悦。シズちゃんデカっ(笑)
実話に基づいているところが面白いですね。途中、ラストとけっこうウルっときます。笑いあり、感動あり、いい作品です。
公開当時に劇場で鑑賞しましたが、シアターのあちこちですすり泣きが聞...
公開当時に劇場で鑑賞しましたが、シアターのあちこちですすり泣きが聞こえてきたのをよく覚えています。久々にテレビ放映していたので再鑑賞しましたが、やはり泣かせる映画です。何回か見ているのでストーリーは大体覚えているのにも関わらず、毎回泣いてしまう。何かを成し遂げようとひたむきに頑張る人の姿ってやっぱり心打たれますね。
あ、松雪泰子が主役!?
蒼井優メインだと思ってて、しずちゃんとかもっと活躍すると思ってましたが…。
個人毎のエピソードが深いという話ではありませんでした。
一つの集合体をどう導くか、そこに携わることで成長する人々を描いてるんですね。
いわき人は何も言うまい
私は福島県いわき市に生まれ育った。ロケ地の小名浜公民館は幼い頃ちょこちょこ行った場所である。だから本作に対して当然のごとくバイアスがかかっている。あのトヨエツがいわき弁で喋って、ついでにたちションベンしとるー!というだけで感動した。
なお、岸部一徳のいわき弁でまくしたてるシーンは、ネイティヴスピーカーである私も分からなかった。勘弁してくんちぇ。地元民そんなにくんちぇくんちぇ言わないけどなー。
蒼井優結婚おめでとう
おめでとうって思いながら見た
蒼井優が映画の中で落ち込んでたら「元気出して!これから素敵な人に出会えるよ!未来の蒼井優、結婚おめでとう!」って素敵な励まし方出来て新鮮だった
映画自体は部活に燃える青春映画と同じ匂いがしたけど、家庭事情が絡んできたり一癖あって面白かった
子供と一緒に観るとなおよし!
祝!蒼井優で久しぶりに鑑賞。泣けました~ 小さい頃ダンスを習っていた中2の娘も見ましたが、見せて良かったです。炭坑とか、町おこしとか、人情とか、多くを学べたと思います。娘も感動したと言っていました。
さらばシネカノン
ラストのステージでの蒼井優の自信満々の表情が
印象に残る。
キャストも粒ぞろい。
方言もそれなりに出来ている。
石炭からガソリンへの転換期、炭鉱の閉鎖を考えて、観光産業を生み出した当時の実話であることに驚いた。
フラをかなり練習したメンバーの動きが凄い。
ドラマとしてはベーシックで物語のアップダウンは解りやすい。
日本アカデミー賞受賞したのはタイミングもあったがその実力は十分の作品と思う。
本作の奇跡的大ヒットで盛り上がったインディーズ映画だったが、その後映画「のど自慢」等の興行的な失敗もありシネカノンが失くなってしまったのは残念だった。
福島県が舞台の実話映画!今をチャレンジする人たちへ
古民家立ち並ぶ昭和時代の福島県が舞台です。
炭鉱を当たり前の仕事としていた人々が時代の変化で閉山を迫られ、ハワイアンリゾートで町おこしをしようとする自治体に対して賛成派と反対派に大きく分かれます。
蒼井優さん演じる主人公は、友達の誘いをキッカケにフラダンスを始め、師のダンスへの情熱や仲間と打ち込むことの魅力に触れて本気になっていきます。
ただ、周りでどんなことが起ころうともプロとしてフラダンスに取り組むことは、親を含む周囲の人たちから大反対を受けます。
未知なことへチャレンジするのは、ある意味周りにとっては非常識なことです。
理屈では理解できても、続けてきたことを変えるのは感情的についていきません。
その中で、町が一体となって成功した原因は何なのか。
平成が間もなく終わり令和を迎える現代も、目には見えにくとも状況は大きく変化しています。
変化にチャレンジして結果に繋げることとはどういうことなのかが学べる映画です。
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