「宮崎監督の右脳全開ムービー?」ハウルの動く城 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
宮崎監督の右脳全開ムービー?
ちょっと前に映画館でジブリを観まくったので、その勢いで連休中に観ていなかったジブリ作品を観てみよう個人的キャンペーン。というわけで「ハウルの動く城」を観ました。
宮崎監督ならではの不思議な生き物達が出てくるのは良いですね!次から次へと良く思い付くもんだなぁ。悪魔と取引はしたくないけど、カルシファーは欲しいです❗ヨーロッパ的な街並みも良かったですね。「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」で見せた日本も好きでも、なんだかんだでヨーロッパって宮崎監督の憧れなんでしょうね。
物語の序盤でソフィーがハウルに一目惚れしてしまう訳なのですが、恋愛耐性ない状態でイケメンに空中散歩してもらったらそりゃ惚れるわな😁でも、ハウルと出会ってからのソフィーの成長っぷりよ!Wikipediaさんによると原作ではソフィーも魔女だったらしく、最後に一人でも空中散歩できてたのはそういうバックグラウンドがあったからなんですね。
ただやっぱり18歳のソフィーの声を63歳の倍賞千恵子がやるのは無理があったのではないでしょうか?声優使うのは嫌いでも、その辺は違う人を使うなりちゃんとして欲しいです。ハウルはセリフもさほど多くなく声の演技が必要なキャラクターじゃなかったのでキムタクでも大して気になりませんでした。
最近「宮崎駿の雑想ノート」っていう本を読んで、そこで宮崎監督が昔の戦艦や飛行船をめちゃめちゃ語ってて、宮崎監督ってそういう乗り物が大好きなんだなぁってのがわかる本でした。本作で出てきたあの大砲がいっぱい付いている軍艦や飛行船等は宮崎監督の純粋な趣味で描きたかったんだろうなって思います。戦争は嫌いでも戦艦はカッコいいという男の子ならではの視点ですね。
ストーリーは色々突然過ぎて、宮崎監督が右脳で作った「考えるな、感じろ」ムービーかと思ったのですが、色々検索すると実は行動1つ1つに理由があって、めちゃめちゃ綿密に作られてる模様です。でも、一般人でも単純に楽しめるのが宮崎監督のスゴい所だよなって思いました。