シド・アンド・ナンシー

劇場公開日:

解説

「セックス・ピストルズ」のベーシストで21歳という若さでこの世を去ったシド・ビシャスと、その恋人ナンシーとの破滅的な愛を、「レポマン」の鬼才アレックス・コックス監督が映画化。パンクを地で行く男シドを、ゲイリー・オールドマンが大幅な減量など徹底した役作りで熱演。タイトル曲を「ザ・クラッシュ」のジョー・ストラマーが、またオリジナル挿入歌を、「セックス・ピストルズ」のギタリストだったスティーブ・ジョーンズや「ザ・ポーグス」らが提供している。シド・ビシャスの死後7年がたった1986年に製作され、日本では88年に劇場公開。2016年、ドキュメンタリー「SAD VACATION ラストデイズ・オブ・シド&ナンシー」の公開にあわせ、製作30周年を記念したデジタルリマスター版が公開される。

1986年製作/113分/イギリス
原題または英題:Sid and Nancy
配給:キュリオスコープ
劇場公開日:2016年12月17日

その他の公開日:1988年3月18日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1986 Zenith Productions Ltd

映画レビュー

4.0ゲイリー・オールドマンの伝説はここから始まった

2018年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

ゲイリー・オールドマンによる初主演作。この徹底した役づくりを目の当たりにすると、さぞやゲイリー、かねてよりセックス・ピストルズやシド・ヴィシャスに熱い思い入れがあったのだろうと錯覚してしまうが、実は彼自身はパンクムーブメントやピストルズには疎い方で、このオファーも半ば断ろうかと考えていたそうだ。が、若き彼は自身の舞台出演とは比べものにならない高額ギャラに惹かれた。そして、一旦引き受けるとなると、栄養失調で病院に搬送されるほど徹底した食事制限で役づくりを続け、またシドの母親からも話を聞き、内面と外面とでシドの人となりを体得していったという。だからこそ、映像に彼が現れた瞬間から、似ている、似てないを超えた人間的迫力が、観る者を釘付けにしてやまない。もちろん、ナンシー役のクロエ・ウェッブもまた、ある種の凄みと生々しさで観る者を圧倒する。これほどゲイリーとタメを張った俳優は他にいないかもしれない。

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牛津厚信

4.0本物と見紛うシド・ヴィシャス

2022年8月4日
iPhoneアプリから投稿

中学生のとき部屋にシド・ヴィシャスのポスターを貼ってました。破滅型の激ヤバとんでも野郎だけど、最高にカッコいい…。
そんなシドをゲイリー・オールドマンが完璧に演じてます。

ちなみにシド・ヴィシャスを知ったきっかけは椎名林檎の「シドと白昼夢」

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セツ

2.0セックス・ピストルズ

2022年4月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

イギリスのパンクバンド、セックス・ピストルズで人気のあったベーシストのシド(ゲイリー・オールドマン)は、アメリカからやって来たナンシーと恋に落ちる。
二人はドラッグ漬けで、まともではなかった。
中毒の人達を見続けるのは辛い。

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いやよセブン

3.5セカチューを見たいと思ってたのに、ヤクチューを見てしまった。

2020年6月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 『(500)日のサマー』にも使われていたシド・アンド・ナンシーネタ。
「私たちシド・アンド・ナンシーみたいね」
「僕はナイフで刺したりしないよ」
「私がシドよ」
と、つい映画の内容を知りたくなってしまいました。

 パンクは当初から好きではなかったため全く触れずに過ごしてきましたが、多分反体制的な歌詞を聞き取れなかったからです。その点ではラップやヒップホップも同じだし、ボブ・ディランにしても何言ってるのかさっぱりわからないから避けてきました。この映画を観ても、歌の歌詞はほとんど字幕になっていなくて、唯一「マイ・ウェイ」だけが字幕化されていました。

 セックス・ピストルズのベーシストであるシド・ビシャス。ナンシーという恋人が出来てから、いつも一緒にいて、バンド活動にも支障をきたすことになっていく。ヘロインを中心にヤク漬け、ジャンキーとなってしまい、ステージでも破壊的な演奏を繰り返す。この役柄を若きゲイリー・オールドマンが乗り移ったのではないかと思うくらいに迫真の演技で魅せてくれる。ピョンピョン飛び跳ねる様子は結構面白いぞ!

 アメリカに渡ってからは堕ちるとこまで堕ちた感じになったシドとナンシー。しかし、ナンシーは仕事を取ってきてくれるし、ある程度心の支えにもなってくれる。他のバンドメンバーは先に帰国してしまうし(解散とははっきり言ってなかった)、ソロとしてステージに立つのですが、ヨロヨロだし、歌詞も覚えられないからカンペを持って歌う有様。廃人一歩手前の状況だ。

 実際にシドがナンシーを刺したのかどうかは不明だし、事件のあった場所がファンの聖地にもなっているらしい。そして釈放されてからの光景がとてもいい。堕落したシドにぴったり合ってたし、瓦礫の中にポツンと立つピザ店と、KC&サンシャインバンドの「ゲット・ダウン・トゥナイト」で踊るスラム街の子どもたち。そして、違和感のあるイエローキャブなど、ジャンキーの妄想も取り入れ余韻を残してくれた。

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kossy

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