七年目の浮気のレビュー・感想・評価
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ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番がピタリとあった妄想と思えた。
夢物語に影を落とす皮肉の苦味
うだつの上がらない中年男と、彼に思わせぶりな態度を取るマリリン・モンローの危険な火遊び。軽薄なようでいて掴みどころのない彼女のミステリアスさに中年男ともども引き摺り込まれてしまう。この適度に思い通りにならない感じまで含め、彼女はまさに「男の欲望の究極的具現」と呼ぶにふさわしい。
しかしこの中年男、浮気めいた妄想癖こそあるものの、基本的には生真面目だし度胸もない(度胸の有無を男との価値の審級にするのはあんまりよくないことだけれども)。男はモンローと火遊びに興じる現況を遠隔地の妻に当て嵌め、嫉妬に狂う。自分がそうしているように、妻もまた浮気しているんじゃないか、と。こうして男は妻への愛を影画的に再認する。そして部屋と心に巣食うファム・ファタールに別れを告げる。
面白いのは、男の中ではモンローへの浮気心は完全に消滅したにもかかわらず、二人の別れのシーンはどこからどう見ても仲睦まじい夫婦にしか見えないこと。男は汽車に乗るために勢いよく家を飛び出すのだが、靴を履くのを忘れている。するとモンローが家の窓を開けて「忘れ物よ!」と彼に靴を投げる。いや、それもう夫婦じゃん。喜劇の中にほんのりと皮肉の苦味があるこの感じはいかにもビリー・ワイルダー映画らしい。
「苦味」は他にもある。本作では凡庸な中年男が我々観客の擬似存在として設定されているわけだが、彼は最終的に妻への愛に目覚め、モンローのもとを去ってしまう。しかし私としては唐突に置いてけぼりを食らったような気分だ。ラストシーンのモンローのキスは、男にとっては決別の合図だったのだろうけど、私にとっては永遠の呪いにも等しかった。悠然と去っていく男と、魅惑の檻に閉じ込められた私。それまで上から覗き込んでいたはずの見世物に、かえって見下されているような苦々しさを覚えた。
当時29才のマリリン・モンローの磁力
結婚七年目の夏、出版社に勤める主人公は、バカンスに出かける妻と息子と離れてマンハッタンで一人仕事。帰宅後は真面目に過ごすと妻と約束したのに、上階にやってきたとびきり可愛くてピチピチした女優志望の女の子と知り合い、中二おじさんの妄想癖が大爆発。次から次へと楽しい想像が続いて、アホらしいやらいじらしいやらで、思わず笑ってしまった。
でも他の男から妻子のことを聞くと急に嫉妬のスイッチが入り、今度はそちらの妄想に苛まれて、自分の妻子への愛を再確認し、若い子との火遊びはキッパリ止めることにする。自分が思うほど妻には大事に思われていないだろうけど、と言う主人公に、自信を持たせてあげるマリリンの言葉とキスが優しくて粋だった。
こんな出来事が起きたら、いいですね〜笑。
この映画、主演はモンローでなく、トム・イーウェル(結婚7年目の夫)
キュートなマリリンモンロー
いやーこれはもうひたすらマリリン。彼女の魅力を存分に味わうのみ。コ...
中年男性の願望を映画化
彼は気付かない、キスしたってオーケー
酷い。
話はともかくマリリンは可愛い
マリリン見たさに♡
私にはこの作品の良さが全然わからなかったけれど^^;
自分メモ↓↓↓
全然魅力的じゃない中年の世帯持ちの男の人がモンローの魅力に負けないように悲観的妄想をしながら戦う…
今の時代だからこそ一層笑いになる
モンローキレイ
地下鉄の通気孔の風でスカートめくれ上がるシーンが足しか映ってなかったんだけどイメージしてたポスターとかパッケージの感じと違うじゃねーか!
ストーリーに関しては主人公の妄想激しすぎでしょ。最後に殴られたトムとか完全に無実なのにかわいそう。モンローはめちゃセクシーでした。タバコ吸ってるシーンとかもセクシーだったな
可愛い男と女
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:65点|音楽:65点 )
妻子が避暑に出かけていない間を狙っていたかのように、ここぞとばかり色気むんむんの可愛い女が上の階にやってくる。たったそれだけのことで舞い上がって右往左往してしまう初心な中年男がまた別の意味で可愛い。彼女を意識して彼女と何か起きることを勝手に想像しちゃって、でも倫理観に縛られ妻子のことを思って罪悪感を感じてへこんで、と自己完結。
現在の映画ならばすぐに火遊びを楽しむことに躊躇無かったりするのに、この時代はマリリンが目の前に現れていい雰囲気になったとしても、地下鉄の風でスカートがひらひらと舞い上がったとしても、まだアメリカの家庭は平和でほのぼの。わずか数十年でここまで違うものかという社会の変貌ぶりも意識さらせれる。
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