七人の侍のレビュー・感想・評価
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ノーベル文学賞を黒澤明に!
ディランがノーベル文学賞なら
当然、黒澤明にも贈るべき!
世界に与えた影響、その内容に驚愕です!
もはや時代劇ではなく戦国時代を舞台にした
現代劇と言えるのではないでしょうか。
もし黒澤明が作家だったなら
ドストエフスキー、トルストイと並び
称されていることは間違いない気がします。
今作の内容に関しては、
このように生き抜いてきたご先祖の方々が居て
今、自分たちが生まれることができたのだ
ということを強く感じました。
日本人は皆、一見しておくべき作品でしょう。
ただし、本当の凄さが分かるには40代以降に
ならないと難しいかもしれません。
自分も20代で見た時はアクション・役者の迫力
の凄さしか感じませんでした。
細かなセリフの意味は今回、見て初めて
気付くことが出来たものです。
生涯において何度も見返すほど深みがあり、
だからこそ世界中の映画人が称賛している
ということでしょう。
黒澤明、万歳!!感謝です!m(_ _)m
よかった
昔リバイバル上映で見て以来で、その時はどこか別の世界に連れて行かれるようなくらい鷲掴みにされて大興奮した記憶があるのだが、不思議なくらいあまり感動しなかった。ストーリーを知っていたのと眠かったせいかもしれない。そんな感じが寂しかった。
その分冷静に見れたようにも思う。戦況や戦略をとても丁寧に描いているところがいい。菊千代がすごく魅力的に人間臭くてエネルギッシュで元気が出る。
7人のうち3人がぽっちゃりおじさんでキャラが被っており、見分けがつかない。
若侍の彼女はみんなが見ている中、大声で泣きわめいて、アピール臭さを感じる。父子家庭だから愛着障害があるのかもしれない。菊千代も戦乱孤児だったようで、感情の起伏が激しいのは愛着障害があるのかなと思った。
農民が一筋縄ではいかないしたたか者であるというのもすごくいい。生き残った侍たちによくして上げて欲しい。それにしても農民に竹やりでリンチみたいに刺殺されるのはすごく嫌だ。野武士に同情してしまうほど嫌だ。
野武士が最後の一人になるまで闘い続けたのがすごい。戦力が三分の一、もしくは砦を襲撃された時点で戦意を失っていてもおかしくないのではと思った。それしか生きる術がなかったのかもしれない。だとしたら気の毒だ。
デジタルリマスターでセリフが聞き取りやすくなったとのことだったがさっぱり聞き取れなかった。BSの字幕放送で見返したい。
菊千代の涙のうったえに涙
菊千代(三船敏郎)は百姓の心の声を代弁している
侍には侍にしか分からないことがあるように百姓の
には百姓にしか分からないことがある。
菊千代はその真ん中にいて百姓のずるくて汚い部分
を全て知っている。
流石の島田勘兵衛も弱き百姓の生きる術までは知ら
なかった、菊千代が涙ながらに勘兵衛らにうったえ
かける
その場面を観ていて何だか胸が熱くなり涙が止まら
なくなった。
観るたびに映画は新しくなり面白くなるものだ
大きな画面で観てください、きっと心に残りますから。
映画館では初鑑賞。 長さを感じさせない傑作ですね。 4kじゃなくて...
映画館では初鑑賞。
長さを感じさせない傑作ですね。
4kじゃなくてもよいので、セリフを聞き取りやすくして貰えると満点なのですが。
個人的には用心棒の方が好きですが、スケール感や内容的に黒澤映画の代表作はこれですよね。
やっぱりおもしろい。
映画館で観るのは2回目である。
黒澤明の、いや世界の最高傑作とされている作品である。
あらためて観ると。
これは前から思っていたことだが、勝四郎(木村功)としの(津島恵子)のエピソードはいらないのでは。
このエピソードのせいでいろいろと手間がかかっている。菊千代(三船敏郎)が必要な人材であると勘兵衛(志村喬)が納得するエピソードにつながっているとはいえ、他のトーンと明らかに違う勝四郎 しののシーンは他のシーンで代用がきいたのでは。
これはいまの映画では真似できないと思われるのは、みんな足が速い。速く見せている。特に侍たちは気持ちのいい走り方をする。体型や年齢に関係ない。この走りっぷりを観るだけでも元はとれる。
本作で生き残ったものから、現実には亡くなっていく、しかも劇中最初に亡くなる千秋実が現実には7人でもっとも後に亡くなる。これは実に不思議なことである。
でもやっぱり黒澤明のマイベストは、「天国と地獄」かな。
間違いなく日本映画の最高傑作
「午前10時の映画祭」にて鑑賞。
スクリーン、しかも4Kで観られるなんて
感動の極みです!
クライマックスの雨の合戦シーンの迫力はやはり圧倒的‼
そして脚本や演出もとても練り上げられている。侍たちの個性がはっきりしているし、百姓の卑しさや逞しさもリアルに描かれているところも凄い。
加えて恋愛要素、コメディ要素もありエンタメとリアルが見事に共存してます。
世界中の映画人が賞賛する理由がよくわかりますね。
まさに映画の全てを凝縮した国宝級の傑作❗
やっと見た
ずっと敬遠してきた。
凄い映画だと、海外の作品にも影響を与えた黒澤作品の金字塔だと。
数々の伝説と噂が先行して、僕の耳に届いてた。
だから、見るのを躊躇ってた。
当時と今とでは色々違う。
出来る事も出来ない事も。
昔は不可能に限りなく近かったものでも出来てしまう。
昔は革新的だって手法も今では、使い古された手法になってる事だってある。
「なんだ…こんなものか」と思いたくなかったから、ずっと見るのを躊躇ってた。
この作品には原点があった。
技術とか体制とか、予算とかカメラの台数とか、CGとか革新的な機材とか…そういうものじゃない。
いや…そういうものを開発し、またはそういう事に奔走する。
その価値というか報酬というか…情熱が昇華した結果ともいうのであろうか…。
古くさい言い方かもしれないが、映画人の魂を、ずっと4時間見てきたように思う。
広範囲に吹き荒ぶ、雨と風
作り込まれた美術
途切れない役者の心情
三船さんの足裏の皮には神経が通ってないのかと思う。
自然児と断定するのは容易いが、小石や硬い草を踏みしめただけでも痛さはあるのだ。
全くないかのように見える。
山道を川の中を、獣のように疾走する。
あの映画に映り込む何一つを見ても、まがい物はなかった。
映画を創るとは、かくあるべき
そんな圧倒的な狂気にも似た情熱を感じた作品だった。
愛
村を守ってくれる侍を捜し7人が揃う。
村を砦で囲み村人も竹やりの訓練をする。
菊千代が素敵だ。お茶目で野蛮で愛がある。
「百姓ぐらい悪ずれした生き物はねえんだ、百姓ってのはな、けちんぼでずるくて泣き虫で、意地悪で、間抜けで、人殺しだ。
だがなこんなけだもの作りやがったのは一体誰なんだ?」
でもそんな百姓を一番わかって愛していたのも菊千代だ。
野武士に連れ去られた利吉の妻が利吉と会った瞬間火の中に飛び込んで行ったシーンは胸が詰まった。勝四郎と志乃の恋も戦いの場面が多いなか華を添える感じで良かった。
やっと観た「日本映画の最高傑作」・・・
いつか観なきゃ観なきゃと思っていた半世紀以上前の「日本映画の最高傑作」。確かに古典的な娯楽映画として普通に楽しめましたが、やっぱり古いですね。娯楽映画であり時代をこえて残っている作品なので面白くない事はないのですが、観たらワクワクするというより有名だから一応押さえておくポジション的な映画であって、人に薦めたりするもんではないかなっと思いました。ストーリーは王道中の王道で妙なひっかけや残酷描写はないのである意味安心して観れます。
同じ日本人のハズなのに人が何喋ってるかわからないのにビックリしました。そして作られた時代が時代だけに人が切られても血が出ないので殺られたのかどうか分かりにくく、なんだかリアリティーに欠けます。当時は出血NGだったんですかね?農村の作り込みには力入ってました。戦国時代は実際にあんな感じだったんだろうなと思える描写です。上映時間が長く途中に休憩が入るのは何だか微笑ましかったです。
きっと公開当時はスゴかったんだろうなーと思いつつ観てました。しかし、半世紀以上の前の作品が、観ると確実に古くささを感じる映画が未だに「日本映画の最高傑作」と言われ続けている日本映画はどうなんでしょうね?どんだけ衰退しとんねんっと思ってしまいます。
敵は内にあり、ということなんでしょうか
言うまでもなく名作でキャラクターも抜群に立っているし、
それを纏めるところも最高にうまい。
しかも単なるアクションではなく骨太な社会派で、
士農工商制度や貧困が説得的に描かれている。
ただ、仲間の足を引っ張ってやきもきさせる構成は趣味ではない。
つまらないエゴを押し通したがゆえの悲劇、が多すぎる。
マッチポンプな印象があって、個人的には観ていて気分が晴れない。
傑作の意味
起承転結が、現在までのエンターテイメントの下敷きになってることが感じられる。
殺陣のなかでも、志村喬さんの弓姿は、弓手負けてるけど、すごく様になっていて非常に印象的だった。
ただ、仲間集めの場面は、少しだれる
なるほど、これが名作か
これまで見たいと思いながらなかなか見るきっかけがなかった本作をようやく観賞。
単純に面白かった。
1.侍募集
2.野武士対策準備
3.戦
キャストに入り込むスムーズな組み立て。
キャラクターがたっていて、余計な演出がない。思い入れが入りきった頃にかくも簡単に
たちきられる命。最後の侍としての発言からの墓所のアップ。
昨日TVでみた永遠の0とはまるで違う戦の描きかた。圧巻の3時間20分でした。
泥に墨汁いれたりした逸話もあるようだが、この作品は余計な粗が見えない白黒で良かった。
これぞ侍!
すごく良かった。
個人的には、戦パートの後半よりも、侍集めの前半パートの方が好きだ。心身ともに強い奴らが志を合わせてゆく、その過程がしびれる。
キャラクターも魅力的。
勘兵衛のリーダーシップと冷静さ、久蔵のイカした強さ、菊千代の人情。。。久蔵はめちゃくちゃかっこいいけど、やっぱり一番心に残ったのは菊千代かな。粗野で馬鹿っぽいけど、強くて愛に溢れている。「粗や野ではあるが、卑ではない」と聞いたことあるけど、誰の目から見ても魅力的な人間とは、菊千代のような人なのかもしれない。
また一瞬だったけど、利吉の妻の妖艶なシーンには息を飲んだ。
何度でも観たい、迫力満点、熱さ満点の映画!
“いわゆる時代劇”とは違う時代劇
映画館が絶滅状態の田舎では、どんなに有名な名画であっても、決して見ることはできない。CDレンタル全盛の頃であっても黒澤映画のレンタルなんて皆無だったし、それゆえにこの偉大な作品を見ることができたのは、上京して、劇場で、念願、ようやくでした。
迫力、面白さ分かりやすさ、個性豊かで、オリジナリティーの塊みたいなこの作品は、思った通りの先をはるかに超越した衝撃的な作品でした。その後、ビデオになって何度レンタルしてダビングして、DVD出れば買って、Blu-ray出れば買って、4K出れば買って、何度見たか分かりませんが、さすがにもうそろそろ飽きてきたような気がしますが、もう少し時が経ってからまた見ると、絶対楽しめると確信しています。でも、長いからねー・・・映画館で休憩というものを経験したのもこの作品が初めてでした。
勧善懲悪のテレビでよく見ていた(というか見させられていた)いわゆる時代劇が嫌いで嫌いでしょうがなかったんですけど、この作品を機に時代劇も悪くないと思えるようになったのです。といっても、この映画は普通の時代劇とは全く違っていたのですがねー。その象徴が三船敏郎演じる菊千代。この人間味たっぷりのおもろいパフォーマンスは何なんだ!侍らしくない侍、決して時代劇には登場することがないはずのこのキャラに見入りました。その異彩を中心に、七人の個性を存分に堪能出来て、なおかつ、彼らに群がってくる味わい深い人々と、泥臭く劇的に展開していく物語─、凄い上におもろすぎて、あらゆる感情を通り越して見終わった後は常に放心状態であるような気がします。
唯一難点があるとすれば、台詞が少し理解しづらいかもしれません。劇場ではしっかり理解できなかったところもありましたし、あらゆるソフトで何度も聴いてようやく分かった箇所もありましたので。ただ、そこは熟知できなくても作品を堪能するぶんには全く影響がないので、そこが不明瞭なのも作品の意図として捉えるべきなのだと思います。まぁすべてしっかりと把握できればそれはそれでいいのでしょうけど。
そういえば、仲代達矢が七人の侍でエキストラで出ていたというインタビューを見たときがあります。確か、志村喬ら侍を見つけようと通りを見ているシーンで、大勢が歩く中で仲代達矢が映っているそうだ。それで自分も何度もそのシーンを確かめたのですが、全然分からなくて、いつの間にかそんなことどうでもいいかなと思ってしまいました。仲代達矢を見たければ「斬る」とか「大菩薩峠」を見ればいいわけだし─。
いずれにしても、この作品の恩恵は、作品自体の面白さや迫力だけではなくて、その後の楽しみも満載な気がします。ルーカスとか西部劇にも影響を与えてるし、それらを確認して楽しむこともできるので、とにかくめちゃくちゃ偉大な作品であることは間違いありません。
もはや素晴らしいとしか言えない
もはや素晴らしいとしか言えません!百姓たちと共に、村に迫り来る野武士を蹴散らす侍たちの姿に惚れてしまいます!
約3時間半ある巨編なのにも関わらず、随所に散りばめられた洒落たユーモアや、侍と百姓の間に絆が芽生える過程が丁寧に描かれているので、"全く"と言っていいほど飽きません。この前半部があるからこそ、後半の壮大な戦闘シーンに完全にのめり込むことができるのです。
さて、その戦闘シーンですが、1回きりではなく長期戦にすることで、闘いで負った傷や士気の上がり下がりを観客に痛感させています。そして、最高の名場面と呼ばれる大雨の中での死闘は、まさにエンターテイメントの頂点とも言える出来栄えです!日本映画でここまで興奮した作品は初めてです。
全編を通して非の打ち所がない本作は、後にハリウッドで『荒野の七人』としてリメイクされています。それほどの影響力があるのですね。
『七人の侍』
無駄という無駄を削ぎ落としてる。この練り上げられた映像が尺の長さを1ミリも感じさせない魔法を生み出した、まさに神業。
寄る、引く、切り替えのテンポ、タイミング。
雨、転がる、ぬかるみ、駆ける、斬る、馬のいななき、怒号、種子島、静寂、慟哭、白い息、肩から上がる湯気。
その臨場感の何もかもをこれでもかと網膜に叩きつけてくる凄まじいカメラワーク。
ありがとう、ありがとう黒澤明。
これを批判する奴は映画好きじゃない!
初めて観たのが小学校5年生のころ父に勧められて観た。最初は、ダラダラと集中せず観ていたが物語が進むにつれ面白くなり映画に集中していった。
最後、雨の戦いは何度観てもかっこいい!
いや、かっこよすぎる!映画を観終わった後
3回もラストを見返した。
これは、日本映画の名作!
これを観ずして映画を語るな‼︎
長さを感じない
村を野武士から防衛するために侍を雇って野武士と戦う話。これだけの、万人にわかるであろう内容で3時間20分という長尺なのに何故こんなに時間を感じさせない面白い話になるのか不思議でならない。野武士の略奪により窮地に陥る村人、侍集めの過程、戦の下準備、笑顔を取り戻す農民、熾烈を極める豪雨の戦、そして勘兵衛の最後の台詞。見終わった後の重厚な後味に3時間20分は必要な長さだったと納得させられる。
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