七人の侍のレビュー・感想・評価
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孤高の領域にある映画。
午前10時の映画祭で4Kデジタルリマスター版を鑑賞、やはり映画は大画面でなければならないことを改めて感じた。
何度も見慣れた作品なんだけど、観る度に新たな発見と感動を与えてくれますね。
今回の鑑賞ではダーウィンの進化論を思い出しました。
生き残るのは強い種(侍)ではなく、変化する種(百姓)である。
ん"ん"〜ん"ん"〜ん"〜♪
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七
人
の
侍
監 督 黒 澤 明
世界中の映画人のリスペクトを集めた本作品。死ぬまでに一度は観ておこうと思い出掛けましたが‥207分‥いや、長い🕜
野武士から村襲いますよと告知があり、用心棒のメンバー集めに1時間 〜 村人の態勢を整えるのに1時間(ここ結構寝落ちしちゃいました😪) ~6分の🚻休憩を挟み~ 波乱含みの結末に向かって物語はクライマックスへ〜。
まあ飽きないようテンポよく工夫された展開ですが、さすがに白黒映像で、台詞の5~6割方がはっきり聞き取れない上に長い!となれば少々喰い付けなくても許されたいところ😑≺字幕付けろ~)
それと三船さん演ずる菊千代がまさに「なんかゴメンね‥、、私いちいち動きが大きい人苦手なの…」と言いたくなるキャラで、もう一挙手一投足がウザくて堪りません!😣カンベン!!
あと岡本勝四郎が松岡修造氏に見えたり、片山五郎兵衛がLUNA SEA真矢氏に見えたり見えなかったり‥。
なるほど、敗戦を生き残り続けるというのも腕も頭もあってのことなのですな~🤔
『スターウォーズ』から遡ってルーツ鑑賞してみたのですが、そんな映画通でもないので、観終わった自分の中を探ってもこんな浅い感想しかなくて面目ないっス🤦🏻♂️
でも久し振りに、劇中の小高い山のロケ地巡礼なんかをしてみたいな〜という気分になりました。しかしネット上に既に先達が足を運んだ紹介ページがあり、そこで現在の現地風景を見ましたが、そこらの田舎と似たり寄ったりの景色で行ってもそれほど感慨も湧かなさそうでしたので止めときます。
追記:三船さんの経歴を見て、彼が惜しくも米国からのSW出演オファーを何度も断っていたのは、先の大戦で兵役に就き辛酸を嘗めさせられた悔しい思いも幾分あったためだろうかな‥とふと思うのであります🤔
2種類ある「七人の侍」を両方とも観てるが......
‘70年以降に、「荒野の七人」のリバイバル上映人気の頃に名画座で観ることが出来たのは、160分の海外版「凱旋公開」バージョンのみ。
当時のクロサワは、「荒野の用心棒」事件から始まった東宝との確執と、「トラ・トラ・トラ」降板事件でキチ◯イ扱いされて殆ど業界追放状態に近く映画も撮れない状況となっていた事から(三船乱入仲違い事件と自殺未遂事件もあり)この映画のオリジナル版の事なんて、最早どうでも良くなっていた東宝には既に全長版など「現存しておらず」、鑑賞不能作品になっていた。
その頃はほぼ、クロサワは忘れられた過去の人状態だったから、世間も誰も何とも思ってなかった。
その後、’70年代も後半になり、例のコッポラ、ルーカスやスピルバーグなどのUCLA組が、「クロサワ、我が師よ。」と持ち上げた事から状況は一変。
しかし、金になるからとクロサワ・フェスティバルみたいに作品の連続上映組んでも、この作品だけできない。
それでそれから慌てて日本中探し回って断片でもなんでもかき集めて来てなんとか「復元バージョン」作ったのが、現在公開してる素材なので、これで本当に元どおりになってるのかは、わかりません。
という訳で、実は「名作としてずっと大事に保存され続けてきた作品」などというには程遠い扱いを受けた作品だったのだ。
元の版がぞんざいな扱いを受けたのは、海外の映画祭で受賞したのは「海外版」だったから、と言う事も関係してるかもしれない。
時間的にも適度な長さで、途中休憩もなく、上映する側にはムシロ都合が良かったとも考えられるし。
内容的には、「ニューシネマパラダイス」の両バージョンとの関係に似ていて単なる短縮版ではなく、菊千代が中心のような印象の新編集が施されていたようだが、その後「復元版」が作られてそれを観るまでに10年以上経過してしまっていたため、ハッキリとは比較できないが、当時の印象は、先に『荒野の七人』を観ての興味から鑑賞したものの、「白黒映画だったのに、そんな事を感じさせなく、すごく面白かった」と強く感じた事。
今回、「復元版」を更に4K修復したもので、前回から30年ぶり位に劇場で観た。
名作の輝きは、やはり劇場で観てこそだと改めて感じるとともに、スマートに編集されていたように思われる十代の頃に観た海外版のことを懐かしく思う。
(残念ながら立場逆転になってしまい、現在は「海外版」の方が封印状態に近い扱いとなり鑑賞不能らしい.....)
ポスターのビジュアルも、現在の物は「復元版」公開時のもので、「海外版凱旋公開」時のものがベースになっている感じ。
オリジナルのものはもっと明るい感じで、菊千代が中央で刀を振りかざして立っているもので、志村喬以外の他の顔ぶれは扱いも小さく、むしろ志乃役の津島恵子の顔が大きく写っていて、この順番にこの三者が主役扱いだったということが分かる。
また『侍のテーマ』の歌付きバージョンも好きです。
何度聴いても泣ける歌詞で、生涯ベストの一つの大好きな曲です。
な、長い~
荒野の七人がすごく大好きなのですが本家の方は未観賞でした
面白かったけど長い、、、七人揃うまで、と言うか一人目が依頼を受けてくれるまでがまず長い、野武士が攻め入って来てからもすっと決着がつくわけでなく結構ひっぱる、侍の活劇だけでなく百姓たちもしっかり描写していたのはこの映画のキモなので必要だし飽きずに見られるのだが間延びしているだけのシーンもけっこう有ったような…
とはいえ素晴らしい映画には違いない、映画全体はバランスが神がかっていると思う、それも調和が取れているというより相反するものがパズルのように噛み合っているという感じ、最近の、というかほとんどの時代劇って侍を必要以上に美化して武士道とか忠義とかそれらしい言葉でごまかしているけど実際階級社会に蔓延る人殺し集団でしかない、この映画は侍をまったく美化していないので舞台設定はこれ以上ないほど悲惨、そのままだと鬱々とした駄目な日本映画のお手本になりそうなところを三船敏郎の剽軽さが救っている、牧歌的なシーンが絶妙だからそこシリアスなシーンの短気だが気のいい侍の悲痛な叫びが胸を打つ
侍を美化せず、かといって百姓もずる賢く残忍な面も描いた甘くない世界で、それでも人間として正しいことをする者が主人公足り得る、いろいろなことを見るものに訴えかけてくる社会性の高い作品だと思う
同時にユーモアがしっかり盛り込まれていて面白い映画でもある、このユーモアが名作には重要なのかもしれない
日本映画史上最高傑作!
これも5回以上観たであろう、午前十時の映画祭、黒澤明監督「七人の侍」@TOHOシネマズ日本橋。
何度観ても飽きずに涙する、言わずもがな日本映画の史上最高傑作である。
映像美、リアリズム、早坂文雄の音楽、鬼気迫る三船敏郎、「生きる」と並び日本映画史上最高の演技の志村喬、「羅生門」もそうだったが、登場する女性のつよい眼差し、映画のメイン舞台のリアリスティックな設定、そして画面から迸る黒澤節の圧倒的な演出力。
「アラビアのロレンス」に十分比肩する、「日本の宝」もとい、これも「人類の宝」である。
(欠点は、台詞が聴き取りにくいこと、くらいか)
この作品が、キネマ旬報ベストワンでなく、オスカーを獲っていないだけでも、評論家とか、賞とか、全く当てにならない証拠。
映画館で上映される度、観るべき作品。
最近流行の格差表現にしたって、この映画の菊千代(三船敏郎)の叫びのほうがよっぽど心に響く。
まさかここまで面白いとは。3時間半があっという間だった。 野武士と...
まさかここまで面白いとは。3時間半があっという間だった。
野武士と闘う為に百姓たちは侍を雇う。話はシンプル。
三船敏郎はじめ個性的な七人の侍たちがいい、人間的にいい。まとめる志村喬のリーダーシップ、こんな上司の下で働きたい(笑)
仄かな恋、百姓の苦悩、チームワーク、とにかくいろんなものが詰まっている。
平八が利吉を気遣う場面がなんか好きだ。
「話す…というのはいいもんでな。どんな苦しいことでも話をすると少しは楽になる…」
今見てもこんなに面白い作品、昔の方には最高の娯楽だったのでは。劇中の休憩時間、何してたんだろ(笑)
子々孫々
この作品の影響を多かれ少なかれ受けた作品群、言わば子孫たちを意識することなく浴びてきているわけだが、そんな映画史的な意義を無視してもめちゃめちゃ面白い娯楽作品!
そして観終われば色んな映画(に限らないが)のいろんなシーンで、ハハーンと訳知り顔でニヤニヤできるオマケが付いてくるということ。
・観てる間ずっとあの村にいる人たちと同じ気持ちになってた。終わった...
・観てる間ずっとあの村にいる人たちと同じ気持ちになってた。終わった今は気が抜けてる
・女性陣が戦うシーンは胸がギューっとなる
・言うだけのことあっていざとなると率先して立ち向かうリーダーはさすが
・菊千代〜!
熱と量が。
すでに鑑賞済みで、レビューしていないが「あきらかに星5」という圧倒的な映画、というのが個人的にいくつかあるわけだが、そのなかでも一段上、最上位に位置したい作品。
解説、他に詳しい方たくさんいるので、はぶきます。
映画を見始めた頃、日本映画の巨匠の代表作くらいの認識しかなくて、とはいえ古い映画だし過大評価もあるんじゃないか、と思ってスルーしていた。経験上、名作と言われて見てみたら、やっぱり古く、時代の経過とともに劣化とまでは言わず、どこかに見劣りを感じる事が多かったからだ。
で、見て。すごいな、と。びっくりしたのをおぼえている。圧倒的。熱と量が。情熱っていってもいいのかもしれないが、映画全体が沸き上がっている感じ。
しかし作品性云々より、なによりエンターテイメントとして楽しいのがすごい。そういうことなんだろうな、と。名作を作るぞ、ということではなく、みんなを楽しませよう、を徹底的にやると行き着くところがここだったという。
濃い三船さんのビジュアルも格好良すぎ。
日本映画の枠ではなく、映画史全体で考えてもこれだけの作品って両手(片手?)で数えれるくらい、と今のところ思っています。
リバイバルで観賞したが
モノクロ映画を映画館で観たのは初めてで冒頭の野伏り集団が村を確認するシーンが暗くて見えない…と驚いたが、目が慣れると同時に物語に引き込まれた。
野伏りによる圧倒的な略奪に怯える百姓たちが侍を雇って野伏りを「つっころすだ!」と生きる選択をする所から始まるが
「飯食わせるから、野伏りと戦ってくれ」と無謀なお願いをしに行くとたちまち、百姓も心折れ始める…。ようやく官兵衛に出逢えるが要らぬ心配を始める百姓たち、村長の「首が無くなるのに髭の心配をするやつがあるか?」と(笑)
端々にユーモアも含めて楽しめるこの作品に名作の風格を感じずにはいられない。
多士済々の七人の侍が村人たちと反発し交わりを繰り返していく件は丁寧で分かりやすく、野伏りに怯えながらも強かな百姓とそれを複雑な気持ちで見る侍たちと言う構図、笑うときは笑い、泣くときは泣く百姓の気持ちの表現には時代を感じるものの、生命力を感じる。
侍と百姓のあり方を生々しく、風刺も込めて描かれていて痛快な時代劇でありながらなるほどと納得するところもあり、この作品が単なるチャンバラ時代劇とは一線を画している。
当時の鑑賞で驚いたのはフィルム自体に休憩と文字が出て、文字通り休憩になる事で、何分休憩があるのか分からなかった事だった(笑)
傑作!
50年以上も前の映画とは思えない、本当に迫力のある見応えのある映画。
志村喬が本当渋い。
三船敏郎がはしゃぎまわって暴れまわって
愛されキャラで好き。
最後の決戦のシーンで雨に迫力を持たせるために墨汁を降らせた話は有名。
永遠に色褪せない、日本映画の傑作。
久々に観たが映画の長さなど全く感じさせない。全ての登場人物の性格設...
久々に観たが映画の長さなど全く感じさせない。全ての登場人物の性格設定が細やか、世界の黒澤と謳われるのも頷ける傑作。念願の映画館での初鑑賞、モノクロだからこその煌めきが大スクリーンでより美しく映える。何度観ても素晴らしい映画。
侍たちよ永遠なれ
レーザーディスクで鑑賞。
あらゆる称賛の言葉を並べても足りないくらいのマスターピース。一言では表せないたくさんの魅力が詰まった映画です。
名匠・黒澤明監督の代表作であり、日本が世界に誇る傑作映画のひとつであり、誰もが称える問答無用の娯楽時代劇大作。
3時間27分があっと言う間に感じられるストーリーテリング。マルチカメラ方式を邦画で初採用した、映画史に残る雨中の戦闘。侍と百姓たちの織り成す、濃密なドラマ。…
どこを切り取ってもエンターテインメントの最高峰で、圧倒的なダイナミックさを誇る映画文化の金字塔だな、と…。その面白さは全く色褪せず、きっと永遠不変でしょう。
侍たちのキャラクターを紹介する冒頭。百姓たちを調練し準備をする中盤。野武士との激戦が繰り広げられる終盤。…
それぞれのパートが時間的に均等に描かれており、終盤への盛り上がりは筆舌に尽くし難い高揚感がありました。
初鑑賞時からしばらくは個性的なキャラやアクションに夢中でしたが、回数を経ると勘兵衛のセリフ―「勝ったのはあの百姓たちだ。我々ではない」が沁みるようになりました。
普段は卑屈に見えても、その実したたかに毎日を生きている百姓たちの姿には、現代に生きる私たちにも、ハンパない熱量で語り掛けて来るものがあるように思いました。
特筆すべきは、「東京物語」や「ゴジラ」、そして本作と、世界中から名作・傑作と称される映画が同じ時期(1953年~1954年)に製作・公開されていたこと。
当時の日本の映画産業の勢いを感じると共に、名匠たちの果敢な映画表現への挑戦が最も花開いていた時期なのかなと思います。まさにゴールデン・エイジだな、と…
これらの作品が今尚日本のみならず、世界の映画監督たちに影響を与えているのは本当にすごい。世界中から愛される作品を持つ国に生まれたことを心の底から誇りに思います。
[余談]
初めて本作を観たのは近所の図書館にあったレーザーディスクでした。当時大学受験を控えた夏休みで、近くの公立図書館のエアコンが効いた自習室で勉強していました。
ちょっと疲れたので気分転換に映画でも観ようかなと思い、タイトルを知っていると云う理由だけで本作に手を出したのですが、それはいい意味で大きな間違いでした。
面白過ぎたために、勉強そっちのけでイッキ観してしまったのだから。昼から観始めて気づけば夕方。本作の魅力にどハマりし、DVDを購入して繰り返し観るようになりました。
何度観ても飽きない。むしろどんどん魅力が増して面白くなって来る。それが名作の証しであるように思えました。
それまでの私の映画鑑賞傾向は、ゴジラ・シリーズをはじめとした特撮映画やハリウッドのアクション大作ばかり。
名画と呼ばれる作品は観たことがありませんでした。古臭いし、面白くないだろうと勝手に決めつけていました。
本作を観たことで、今の映画に負けない迫力や魅力的な登場人物に魅了されて開眼。今まで避けていたことを深く後悔し、未見のものは新作と一緒と云うことを痛感しました。
それ以来、今尚語り継がれている名作を片っ端から鑑賞し、好きな映画のジャンルの幅が広がるきっかけとなりました。
東宝特撮映画でお馴染みの俳優が出演していることが本作に親しみを覚えた理由のひとつかもしれません。ゴジラ・ファンには黒澤映画が好きな人が多いらしいとのこと…
[追記(2018/07/14)]
4Kデジタルリマスター版を鑑賞して…
レビューを書いていたら無性に観たくなって来ました。ちょうど近くの映画館で上映を行っていて足を運びました。初スクリーン鑑賞、ドキドキが止まりませんでした。
観客の年齢層高そうだなと思っていましたが、私と同年代くらいの人もちらほら。中には高校生くらいの人もいました。幅広い年齢層にその魅力が波及する。名作の証だなぁ…
驚いたのは、映像も音声もすこぶる鮮明だったこと。DVDで観る際は字幕が欠かせませんでしたが、セリフがとても聞き取り易かったです。UHDブルーレイで発売して欲しい。
映画館ならではの迫力があって、本作のダイナミックな世界に引き込まれました。何度も観ていますが、初めて真の「七人の侍」を観たような心地で幸せな体験でした。
[以降の鑑賞記録]
2012/? ?/? ?:DVD
2013/? ?/? ?:DVD
2018/07/14:TOHOシネマズ西宮OS(午前十時の映画祭9,4K)
2019/07/22:DVD(ディスク1)
2019/07/23:DVD(ディスク2)
2020/02/08:TOHOシネマズなんば(午前十時の映画祭10,4K)
※修正(2023/06/08)
魂がこもった色褪せない作品。
今の映画と比べて、場面の沈黙や展開のスピードや余韻が長くゆっくりみれました。
百姓の生活、町の人々雰囲気などよく描かれていて展開のゆっくりさも含めて時代を感じられます。
ただ特別何が面白かったかは上手く言い表せませんがよかったです。
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