グッドナイト&グッドラック

劇場公開日:

解説

俳優ジョージ・クルーニーの監督第2作で、「赤狩り」が猛威をふるう1950年代のアメリカを舞台に、不当な権力に立ち向かったニュースキャスター、エド・マローの実話をもとに全編モノクロ映像で描いたドラマ。

1953年、冷戦下のアメリカ。マッカーシー上院議員率いる委員会は、国内の共産主義者を排斥する「赤狩り」を推し進めていた。政府から軍部、ハリウッドにいたるまで、共産主義者とみなされた者は根拠の有無にかかわらず次々と告発され、自分を守るために友人や家族を密告する者もいた。マスコミが報復を恐れて静観するなか、大手テレビ局CBSの人気キャスターであるエド・マローとプロデューサーのフレッド・フレンドリーは、議員の虚偽と策謀の事実を報じることに踏み切るが……。

「L.A.コンフィデンシャル」などのデビッド・ストラザーンが主人公マローを熱演。プロデューサーのフレンドリーをクルーニーが自ら演じ、パトリシア・クラークソン、ロバート・ダウニー・Jr.が共演。製作総指揮にはスティーブン・ソダーバーグが名を連ねた。2005年・第62回ベネチア国際映画祭で男優賞と脚本賞を受賞。

2005年製作/93分/アメリカ
原題または英題:Good Night, and Good Luck.
配給:東北新社
劇場公開日:2025年2月7日

その他の公開日:2006年4月29日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第63回 ゴールデングローブ賞(2006年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) デビッド・ストラザーン
最優秀監督賞 ジョージ・クルーニー
最優秀脚本賞 ジョージ・クルーニー グラント・ヘスロフ

第62回 ベネチア国際映画祭(2005年)

受賞

金のオゼッラ賞(最優秀脚本賞) ジョージ・クルーニー グラント・ヘスロフ
ボルピ杯(最優秀男優賞) デビッド・ストラザーン
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映画レビュー

4.0政治ネタ

2025年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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WELOVEMOVIES

4.0余韻が残る、上質なハードボイルド報道ドラマ

2025年2月9日
iPhoneアプリから投稿

赤狩りの嵐が吹き荒れる50年代のアメリカで、マッカーシー議員に真っ向から反論したTVのニュースキャスター達の気概を描いた社会派作品で、今の日本のTV業界人に見習ってほしい内容です。赤狩りの影響で不当解雇された予備役兵の問題を番組で捉え、さらにマッカーシーへと追及していくキャスター、プロデューサー、スタッフ達の勇気ある姿にジーンときます。赤狩りの連中のように声を荒げることもなく、淡々と事実を積み上げコメントを出して締めとするキャスターのスタンスは報道のプロとしての矜持が感じられカッコいいです。全編にわたって抑制の効いたクールなタッチが非常に効果的で、ハードボイルドのような魅力があります。助演、脚本も兼ねる監督のジョージ・クルーニーの腕前の確かさを感じました。TVをただの機械の詰まった箱にしてはならないと言う、最後のスピーチも余韻を残します。役者では、キャスターのマロー役のデビッド・ストラザーンの代表作とも言える名演です。視線やセリフの間の取り方が絶妙で、締めのセリフにシビレました。脇を固める役者も充実していて、スターのオーラを抑制したジョージ・クルーニーもさることながら、ロバート・ダウニー・Jrがよかったです。社則に反して同僚と結婚していたことを理由に会社から遠回しに自主退職を勧められた後の奥さんとの短いやり取りが、これまたクール。

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シネマディクト

4.0絶賛はしないが、見る価値のある名作だと思う。

2024年9月21日
PCから投稿
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瀬戸口仁

3.5大衆を敵にする覚悟

2023年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

マッカーシーイズムのプレッシャー晒されながら、真実を報道する姿勢を貫くジャーナリストを描く物語。

実話を基にした物語ですね。
「マジェスティック」でも描かれていましたが、マッカーシーイズムがアメリカにもたらした影響は、想像以上に大きいのでしょうね。それは日本にもレッド・パージが吹き荒れた事でも分かるのですが。

絶対的な権力を持つ政治家、それ以上に大きな影響力を持つ大衆。その影響に負けずに真実を報道する姿勢を貫く主人公達に魅力を感じます。
ドキュメンタリータッチで、当時のアメリカの異状さを、今に生きる日本人の私には感じにくいのがやや残念に感じる作品でした。

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よし