17歳のカルテのレビュー・感想・評価
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精神を病むということ
精神科病棟を舞台にした骨太な作品。
文句なしの名作です。
作品紹介にもある通り同じく精神科病棟が舞台の
「カッコーの巣の上で」と比較されがちというのは良く分かりますが、
登場人物の患者達が若い女性たちということで
やっぱり全く別のアプローチになっていると思います。
主演2人の噂に違わぬ熱演ぶりは本当に凄い。
観ているこちらも久し振りに真剣に対峙して観賞した作品になりました。
特にアンジェリーナ・ジョリーの迫力にはアカデミー賞受賞も納得です。
精神を病むということ…。
専門家でなければ定義が非常に難しいことだと思いますが、
誰しもが少なからず悩みを抱えている現代社会。
病棟にいる患者たちと僕たちの明確な境はないんだと思います。
「カッコーの巣の上で」にしても本作にしても
入院は患者の自由意志による決定とのこと。
社会に出て大きな障害に突き当たり
本気で思い悩んだ経験のある多くの方にとって
作品中の主人公の心の動きには共感する部分が少なくないはず。
少なくても僕個人にはシンクロする部分が多くありました。
深い題材を見事な作品に仕上げた作り手側の熱意に拍手。
ぜひ多くの方に観てもらいたい社会派作品です。
※他サイトより転載(投稿日:2008/10/01)
ドロシー、何を学んだの?
映画「17歳のカルテ」(ジェームズ・マンゴールド監督)から。
舞台は女性のみの精神病院。
当然いろいろな出来事が起こるが、
そんな中、なぜかテレビで「オズの魔法使い」が流れている。
「ドロシー、何を学んだの?」という問いに
主人公ドロシーは「夢は見るだけではダメということ」と答える。
ストーリーには関係ない台詞なのかも知れないが、
どうも私の心に引っかかりメモをした。
「夢はしっかり掴みなさい」ということか。
「夢を目標に変える努力をしなさい」ということなのだろう。
頑張ってみたい・・・。
なんだか、映画「クワイエットルームへようこそ」(内田有紀さん主演)と、
似た感じの作品だったな。
「オーストラリア」にも「オズの魔法使い」が挿入されているし、
影響力が強い物語だということを実感した。
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