17歳のカルテ

ALLTIME BEST

劇場公開日:2000年9月2日

解説・あらすじ

「シザーハンズ」のウィノナ・ライダーが製作総指揮と主演を務め、精神科を舞台に少女たちの友情と心の葛藤を描いた青春ドラマ。スザンナ・ケイセンの自伝「思春期病棟の少女たち」を原作に、初監督作「君に逢いたくて」でサンダンス映画祭監督賞を受賞したジェームズ・マンゴールドがメガホンをとった。

1960年代。スザンナは大量のアスピリンを服用して病院に運び込まれ、両親の勧めで精神科に入院することに。そこで彼女は、虚言癖のあるジョージーナや顔に大きな火傷跡があるポリー、鶏肉と下剤しか口にしないデイジー、そして病棟のリーダー的存在であるエキセントリックなリサと出会う。それぞれ心に闇を抱える彼女たちと交流を深めていくうちに、いつしか病棟に居心地の良さを感じるようになるスザンナだったが……。

アンジェリーナ・ジョリーがリサを存在感たっぷりに演じ、2000年・第72回アカデミー助演女優賞を受賞した。

1999年製作/127分/アメリカ
原題または英題:Girl, Interrupted
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2000年9月2日

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映画レビュー

4.5 アンジーに食われてしまった17歳にはみえないウィノナライダー

2025年10月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

1999年公開。原作小説に惚れて、製作総指揮に主演と頑張ったのに、このあと本当に万引きして捕まってしまうウィノナ・ライダー。
アンジーは助演女優賞でオスカー受賞。
人の運命って本当にわかりませんねぇ。
1960年代のアメリカの精神病院事情の実話。
ウーピーゴールドバーグの包容力が一番の安定剤。
スザンナは病んでるとはいえ、ウーピーゴールドバーグ様に結構差別用語を交えてヒドいこと言ってました。
独房の前の廊下で恋のダウン・タウンをギターで弾き語りシーンはついつい天使にラブソングを思い出してしまいます。
団体で町のアイスクリーム屋に連れて行っもらえるシーンが唯一スカッとしました。

原題は girls, interrupted.
邦題がちょっとダサ過ぎる💢

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カールⅢ世

3.5 つまづく事は誰にでもある

2025年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

カワイイ

つまずいて転ぶ事は誰にでもある。問題はそこから立ち上がらずに歩き出さない事。
ぬるま湯につかり続けて慣れてしまう頃。
一見カッコ良く頼り甲斐がある様に見えるリサも結局は施設の中での女王。限られた関係の中の1番を目指すより、常に見聞を広げて常に挑戦する事の方が大事と思う。
がそれが中々難しい。
実際私も今の職場に不満を抱きつつも「動くのが面倒」、「次でより良くる保証もないし…」と考えてしまっっている。

余談だが撮影中ウィノナ派かアンジー派で分かれていたとの事。
私はアンジェラ・ベティス派です!

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Kei6

4.0 優しい光のある映画だと今も思っている

2025年4月3日
PCから投稿

公開時に鑑賞して数十年
再び観るとかなり印象が違う

アンジェリーナ・ジョリー
彼女の演技は強く残っていたが
今回も同じく感の良さを覚えた。

'60年代を通じて物語は進み
それは音楽、ファッション、
徴兵やTV番組から見える

病棟に入れられた彼女達
居場所は外よりも自由で
心通わせる毎日を送っている

外と中、
その境目はー

自分は誰なのか
人は何者なのか

迷うのは誰も同じ、甘えるな、
包み込む様な優しい光の中で
そう言われている様な気がする。

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星組

3.5 【精神病棟の思春期少女たちの正気と狂気の狭間で揺れ動く心を描いた作品。アンジェリーナ・ジョリーの狂気性、哀しみを帯びた演技が圧倒的な作品でもある。】

2025年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■1967年。高校を卒業直前の17歳のスザンナ(ウィノナ・ライダー)は精神不安からアスピリンとウオッカを一瓶飲み薬物自殺を図る。
 そして、精神病院「クレイモア」に収容される。
 そこで同じく心を病みながらも、生きようとしている同世代の少女たちと知り合い、様々な形での交流を深めるなかで、スザンナは徐々に心を取り戻していく。

◆感想

・今作は、当時人気絶頂だったウィノナ・ライダーが原作の「思春期病棟の少女達」に惚れこみ製作総指揮をした映画だそうであるが、精神病棟に8年居る物凄くエキセントリックだが、繊細な心を持ったリサを演じたアンジェリーナ・ジョリーの物凄い演技が圧倒的な作品である。

・他には、クレア・デュヴァル、エリザベス・モス、残念乍ら早逝したブリタニー・マーフィなどの物凄く若い姿と、その演技合戦が見応えがある作品である。

・これは、全く結果論であるが、この作品でのウィノナ・ライダーとアンジェリーナ・ジョリーの演技を見ると、その後の二人の辿る道筋が何となく分かる気がしてしまうのである。
 あ、エリザベス・モスの現在の演技は物凄いですがね。

<けれども、当時スザンナと同じ”境界性パーソナリティー障害”の経験があるが若きウィノナ・ライダーが映画化権を取らなければ、この作品はもしかしたら出来ていなかったかもしれない事を考えると、彼女の貢献は素晴らしいのである。
 そして、長らく低迷していたウィノナ・ライダーが近年復活して来た事は、嬉しいモノだなあ、と今作を観ながら思ったモノである。>

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NOBU