スタートレックを弄りに弄った内容だけど、ちゃんとSF冒険活劇してくれちゃっているので鑑賞後のスッキリ感も極上。なんやかんやクルー頑張ってたやん!となる。
20年前に放送された伝説的SFドラマ、ギャラクシークエストは今でも根強いファンがいるので、かつて放送されていた時のメインキャラは今でも関連イベントに引っ張られる。ダガート艦長役のネスミスは今でもカリスマ人気だけど身勝手で他のキャスとからは総スカン。
いつものようにイベントに出演していたネスミス御一行に、黒の上下を着て怪しい歩き方をする数人が声をかけてくる。自分たちの星がピンチで助けて欲しい…、ネスミスはイベントだと勘違いし、安請負するも向かった先で宇宙に転送されてしまう。
もちろん皆さん単なる俳優さんで宇宙船に乗るとかあり得ん話なんだけど、なんだかんだ宇宙船操縦しちゃってる(まあ色々あったけど)し、それらしい作戦も立てたりヴィラン相手に交渉したりと大活躍。
中でも私のお気に入りはマディソン少佐ことグエン、ことシガニー・ウイーバー。分かりやすくお色気担当で常にユニフォームの前は開け気味、谷間見せ気味、なのにお仕事ときたらコンピューターの言ったことを繰り返すだけ。本人がそれだけ!ってキレ気味に言うんだから間違いない。
しかも物語が進行するにしたがってユニフォームの前がどんどん開いてくるとか、もう欲情させたいんか笑わせたいんかよう分からんサービスっぷり。
ミスタースポック的立ち位置なのがドクターラザラスことデーン。彼自身は舞台俳優出身でプライドもあり、ラザラス役で振り回されるのを嫌っている。役柄上の決め台詞を言わされるのにも辟易としている。んー、スポック=レナード・ニモイっぽいエピソード。
だけど、自分を慕う宇宙人くんのために頑張っちゃったりして可愛いのだ。
演じるはスネイプ教授ことアラン・リックマン。この手のプライド高い系の役では右に出る者はいないよね。
それとサム・ロックウェル演じるガイがいい味出してる。実はめっちゃ端役でしかギャラクシークエストにも出た事ない。他のメンバーも彼のこと知らないみたいな微妙な立ち位置。
ちゃんと活躍して、その後は…
スタトレ知ってる人はずーっとニヤニヤしっぱなし。知らん人もアホアホ展開に笑いっぱなし。だけどちょっとしんみりしつつ最後はスッキリ!エンタメ100%の頭空っぽ映画としては満点の出来栄え。
補足です。
この映画、実は思い入れがありまして、15年以上前にちょいちょいアメリカに出張で行っていたのですが、その時によく観ていました。何故かと言うと、英語がほぼ理解できなくても何となく内容は理解できるし面白いのは分かったから、なんです。
悪く言えばそれだけ内容が単純、でも私にとっては孤独なアメリカ出張の中での数少ないお愉しみだったわけです。ちなみに数年間行き来していましたが、結構な頻度で再放送されていました。やっぱりアメリカでも人気なんでしょうね。