劇場公開日 2005年11月12日

「人生楽ありゃ、苦もあるさ…。」エリザベスタウン mori2さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0人生楽ありゃ、苦もあるさ…。

2008年10月13日

悲しい

知的

幸せ

『そ~か、オーランド・ブルームって、こんな顔してたんや…(笑)』と。まじまじと観てしまったオープニング。そ、今回はいつもの“コスプレ”ではなく、“素”のオーランドが見られます。でも、あんまり…かっこよくない(笑)?!

 1人の人間が味わう栄光と挫折、そしてその先に待っている、“希望”。こういったものが、描かれていると観ていて思ったのですが、挫折(=どん底)の期間が短かすぎやしませんか?そりゃ、殆んどすべてを失ったとは言え、そんな最中でもキルスティン演じるクレアからアプローチされ、父の親族からは暖かく迎えられ…って、恵まれすぎてるよな~。吾輩なんかが、挫折しようモンなら、こんな程度では済まんやろうし、どん底の更にまだ下まで落ちてってしまうんじゃないか?と観ていて考えてしまいました。
 予告編やTVスポット等を観てると、亡き父との思い出にもっともっと涙するような映画(例えばコレみたいな)かと思っていたのですが、少々アテ外れだったようでして…。キャメロン・クロウ監督といえば、「ザ・エージェント」が大好きな吾輩ですが、何か今回は…。悪くはないのですが、登場人物に素直に共感できないままに終ってしまいました。

 ところでオーリーって、イマイチ印象に残らないですね。主役なのに“華”がないっていうのか…。キルスティンの方が余程“華(毒もありそうですが…笑)”を感じさせてくれます。線が細いっていうのは、主役をはる俳優としては少々致命的かもしれませんね

mori2