ザ・フライのレビュー・感想・評価
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この作品からジェフ・ゴールドブラムが好きになった
何度観ても面白いと思う。『ハエ男の恐怖』も良かったのだが、メイクに雲泥の差があります。白黒版だと恐怖感のみしか感じられず、グロ、ホラー、アクション、恋愛と、様々な要素を盛り込んだ本作はかなりの秀作。
人間に戻れなくなったセス・ブランドルが可哀想で涙が出てきた。
孕む、ということ。
男は蝿を孕み、女は蝿男の子を孕む。
最も怖い女の腹の中をこそ撮れないから、怖いという作劇構造の勝利。
外側の人体が壊死し、内側から徐々に蝿へと産まれ変わる男と、それに対峙する程に強く美しい母に成る女。
孕む恐怖を撮るクロネバの変態性。
傑作「戦慄の絆」を再見せねば。
デイビッド・クロネンバーグ!
一番好きな映画監督です
やっぱり面白かった…!
シュールなギャグ
ハエ男のクリーチャーデザイン
この人しか出せない持ち味が最高すぎるんです
これこれ
私はずっとこういう映画をみたかったんです
リメイクでもオリジナル版を越えてくる面白さがありました お見事でした
いやまた、こりゃあ、スゲー!
正直たまげた!
さすがデヴィッド・クローネンバーグ!
グロい、グチョグチョ、エゲツない、それも超強烈なのを撮らせたら、この人が当代一かも知れません
出産シーンの怖さは一級品です
こりゃあ、妊婦は観ないで下さいの宣伝文句は伊達じゃないです
1958年のオリジナル版「蝿男の恐怖」の肝の部分の、物質転送機の事故の部分は同じながら、見事な翻案になっていて見応えがあります
遺伝子レベルでハエと人間が融合が融合してしまうとどうなるかを、オリジナル版の時代から急激に進んだ科学知識に基づいてお話を膨らませてあります
リメイクでもオリジナル版を越えてくる面白さがありました
お見事でした
転送すると、人体が再構築されるので最高に調子が良くなるって所が面白い
パソコンのOSをインストールし直したみたいです
ふと、このおはなしグロいのから目を遠く離して考えると、結局のところこういうことなのではと思いました
ある男女
男が転職に成功して、凄い役職と高収入を手に入れる
めちゃくちゃ鼻息荒くなって、女をぞんざいに扱いだす
そのうち生活が荒れはじめ、転職先の仕事も上手く行かなくなり、やがて麻薬にも手を出して破滅的な行動を起こし始める
女は男と別れる決心をし、中絶まで考えたのに、彼の荒みきって廃人と化した哀れな姿を見たらやっぱり捨てられない
結局・・・
てなお話です
こういうよくあるシンプルなお話構造だからこそ面白さがあるのだと思います
改めて宇宙大作戦の転送機って凄いんだなあ!
スコッティ転送してくれ!
未知への恐怖を丁寧に表現した愛の物語
初めて見たのは小学生ぐらいの時、WOWOWで偶然やっていたのを途中だけ見た記憶。いけないものを見てしまった負い目で記憶に留まり続けていました。
今から10年前ごろにふと気になって、記憶を辿りタイトルを突き止め、視聴。驚愕しました。
自分が人でないものになっていく恐怖と、強大な力を手に入れて気持ちが大きくなる心境。自らハエとなっていくことでハエの生態を理解して適応し、陽気にビデオに記録していく姿。抜け落ちた歯や爪をとっておく人間への未練。ヒロインが逢いにいくたびにブランドルの気持ちが上がったり下がったり変化する様は非日常なはずが、彼の行動にとても共感してしまいます。
愛を知らないブランドルが愛を知ることで前に進み、歪んで狂気へと変わっていきます。対して当初は利用する目的で近づいたヒロインが次第に惹かれていき、崩れていく彼を最後の最後まで思いやる姿が皮肉で悲しいです。文字通り崩れゆく彼を…笑
90分の構成が無駄なく見事で、彼の変化にたっぷり時間をとってもらえたのがよかったですが、ブランドルフライの暴れる姿が見たかった気もします。役者の演技はどれも素晴らしかったですが、特に元彼の絶叫が迫真です。
自分が生まれる以前の映画でVFXも使われておらず、全て特殊メイクで行なっていることも、部屋全体を装置としてあの場面を作っていることに驚愕です。
おぞましく恐ろしい話の中に、テレポの近未来SF設定や人間ドラマが丁寧に描かれており、夢中で何度も見てしまう最も好きな映画の1つです。
【怖い、怖い、忌まわしき思い出の作品。アノ出産シーンは正視出来なかった作品でもある。】
天才科学者セス・ブランドルは有機物転送実験に自らを実験台とした転送を行なったが、その転送実験機には蝿が紛れ込んでいた・・。
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学生時代、映画館の息子が友人におり、お金がないのに頻繁に映画館に足を運んでいた。(勿論、その友人から貰った無料観賞券があったからである。)
ある日、その友人から”怖いが面白い映画があるが、どうか?”と問われ、他の友人達と共に最前列で鑑賞する羽目に・・。(かの友人のモットーは”ホラー映画は最前列で観るべし!であった・・。)
序盤から不穏な雰囲気が異様なまでに漂い、セスの体が”爪は剥がれ、髪が抜け、・・・”と実験後に変化していく様を眼前にし、更に彼の恋人ヴェロニカから、セスの子供を妊娠している可能性がある・・と知らされた時点で嫌な手汗が・・。
ヴェロニカの”妄想”出産シーンは怖すぎて、正視出来ず、焦点をぼやかして画面を観るという個人的技法を駆使して、”俺は観たぜ”と友人達には虚勢を張った作品。
ラストのセスに対して行おうとしたヴェロニカの行為とセスの辛うじて残っていた人間性が実に切なかった作品でもある。
<あれ以来、観たことはないが強烈な”トラウマ”として脳裏に刻み込まれた作品。
こんな作品を作るデヴィッド・クローネンバーグ監督ってどんな人よ!と思った作品でもある。
スプラッター要素は全くないし、今見たら、“なんだこんなものだったのか・・”と思うかもしれないが、当時の生理的嫌悪感は忘れ難い作品。>
エンタメ・SFの怪作
ビデオドロームが面白かったので、同じクローネンバーグ作品で気になっていた本作を鑑賞。
下品なキワモノ映画かと思いきや全くそんなことはない。
これほどの名作とは驚いた。
この映画の魅力は以下の3つ
①普遍的な悲恋のドラマ
②量子テレポーテーションを扱ったSF要素
③肉体に比例して変容する精神
まず、ドラマとしてエンタメとしてよく出来ている。
登場人物達に十分感情した上で、主人公が人間でない何者かに変容していく様が描かれる。だからこそ、肉体の変容による精神の変化。そこからくるカップルの悲劇がより浮き彫りになるのだ。
第9地区やシェイプ・オブ・ウォーターにも似た切ないラブストーリーとして見ることもできよう。
SFとして導入も非常に興味深い。
量子テレポーテーションによる転送装置を80年代に扱っているのが素晴らしい。
テレポットでの転送は知的好奇心を刺激され見ていてワクワクした。
クローネンバーグ作品として"肉体と精神の変容"という題材を描きながら、SFとしてドラマとしてバランスよくまとまった怪作。
今覚えば第九地区のエビ星人は、ザ・フライが元ネタだったのか。爪や皮膚が剥がれて脱皮し変態していく様も全く同じだ。
既に古典として語りなおされていたんだな。
グロい!キモい!悲しい!
化学実験によりハエ男へと変貌してしまった科学者の悲哀を描いたホラー映画。
監督/脚本は『スキャナーズ』『ヴィデオドローム』の、巨匠デヴィッド・クローネンバーグ。
また、産婦人科医役でクローネンバーグ監督本人が出演している。
主人公である天才科学者、セス・ブランドルを演じるのは『アニー・ホール』『ライトスタッフ』のジェフ・ゴールドブラム。
第59回 アカデミー賞において、メイクアップ賞を受賞!
ホラー映画界のレジェンド、クローネンバーグが手掛けたB級感漂うクリーチャー・ホラー。
てっきり「怪人ハエ男が街を恐怖のどん底に陥れる」という典型的なジャンル映画かと思っていました。
しかし、この作品が重きを置くのは、怪物へと変貌していく科学者の恐怖と狂気、そして彼を愛する雑誌記者の苦悩と絶望であり、ホラーというよりはヒューマンドラマ映画という趣がある作品のようにおもいます。
アカデミー賞を受賞したハエ男の特殊メイクは今の時代でも充分通用するキモさとリアリティを兼ね備えており、作品に対する恐怖感を一層強いものにしています。
しかし、変身過程の姿はどうみてもハエには見えないブヨブヨした醜男。まぁ怖キモいから良いんだけど…。
すぐれた特殊メイク&考えさせられるテーマを併せ持った、ただのB級ホラーではない作品だとは思いますが、まぁ面白くはないかな…。
序盤の執拗に描かれるラブシーンには辟易。あんなにいるか?そもそもどこでヒロインが恋心を抱いたのかもよくわからん。
とにかくハエ男に変身するまでがまどろっこしくて退屈です。
変身した後もクリーチャーのアクションがあるわけではなく、ハエ男とヒロインの苦悩が描かれるだけなので退屈。
せっかくスパイダーマンのようにハエのパワーを手に入れたんだから、もっとアクションを見せてくれればいいのに。
この映画で一番驚いたのは、ヒロインの元恋人で、ストーカーっぽい編集長。てっきり彼が主人公への嫉妬心からトラブルを引き起こすのかと思いきや、後半は普通にいい人。というかヒーローになります。
お前が倒すんかい!という驚きがすごかった。結局ヒロインとも元鞘っぽいし、色々と美味しいキャラ。
怪物の頭をショットガンでぶっ飛ばして即エンドロール。この流れは往年の香港カンフー・ムービーのような潔さがあり良かったです(笑)
怪物が大暴れするようなバカっぽい映画だと思っていたため、かなり重めの作品で面食らってしまいました。個人的には好みではありませんが、グロ系ホラーが好きな方には受ける…かも?😅
これはグロくて悲しい
人間とハエの融合、当時はくだらないと思ってみていたが大人になり再鑑賞すると、徐々に変化していく恐怖や悲しさそしてエロオヤジだった編集長が実はいいやつだと色々なことに気づかされる笑
コンピュータや変化していくさまに古臭さは否めないがなかなかの造形美
CGで綺麗に作られたものよりよほど迫力があるね。
ラストシーンの悲しさが響く
マントヒヒ兄弟
相変わらずクローネンバーグが描く陳腐でグロい特殊効果の気持ち悪さが際立っている。
ツマラナイ訳ではないけれど、もはや好みの問題!?
主人公より誰よりも編集長が一番悲惨な目に遭ってしまうのが可愛そう。
蝿の要素も希薄に不細工なモンスターの誕生。
折り紙つきのキモさ、が、それだけじゃない
数十年ぶりに鑑賞。
キモさは折り紙つきだが、キモいだけではない余韻も残してくれる。
前半、天才科学者と美人ジャーナリストの申し分ないお似合いカップルが羨ましい。それも束の間、ちょっとしたすれ違いに酒とハエが媒介してとんでもない展開に直面。
後半、両者の美醜の差が凄まじく痛々しい。その差は悲しいかな、どんどん開いていく。が、お互いを思いやる2人。
元には戻れないことを徐々に悟る2人。なぜこんなことになってしまったのだろう。
ラストは名シーン。自殺する動物は人間だけだとされる。人間からは程遠い姿に変身した彼が最後に取った選択行動があまりにせつない...
ハエ、純愛
ブルーレイで観直し。
グロ要素を除くと、とてもよく出来た作品です。
SF感もあり、古典的でもあり(特に音楽)、ドラマ、アクションと面白い。
よく出来ているのに、観客に冷水を浴びせかけるような、グロ要素。
これをやり切っちゃうところがクローネンバーグの良さなのでしょう。
気持ちの中に一歩入り込んで、感覚を刺激してくれます。
ゴールドプラムの演技も気合が入っており、特撮と合致して作品の緊張感を高めています。
やっぱりクローネンバーグ、好きだなぁ。
今だから観られたけど〜〜
基本的にクリーチャーの出てくるSFスリラーやホラーは
超苦手なのでほとんど観ません!
「エイリアン」とか「プレデター」とか絶対ダメ!!
でも、年間80本ほどなんやかんや観ているうちに
例えば「ハリー・ポッター」や「スター・ウォーズ」や
マーベル映画でも様々なクリーチャーが普通に出てくる時代。
気持ち悪い描写もそれなりに慣れてきた今だから
やっと観られた作品ですわ〜〜。
公開当時だったら絶対観られなかった!
正直、えげつないし〜〜グロいし〜〜
でもね、最終形態のハエ男は、色々観慣れた今となっては
結構キモカワイイ??〜〜かも〜〜
最終形態以前の、いや、最初の方の、頭良すぎて
イっちゃってる人の目付きのジェフ・ゴールドブラムの方が
逆に怖いかも〜〜(笑)
で、映画の内容自体は「なんと悲しい〜〜」
頭良すぎて、研究しか知らなくて、
やっと女性といい仲になって
切実に「肉」の素晴らしさに目覚めて
その結果が反映して長年の研究が成功したのに
嫉妬のあまり、呑んだくれて思いもよらぬ出来事に遭遇!
なんとか元に戻る道を探るけれど
時、既に遅し〜〜
ああ、なんと悲しい〜〜
だから人々の心に今でも残る名作として残っているのでしょうね。
グロい系がダメな人は無理ですが
色々観てもう慣れてる方には、オススメです!
@もう一度観るなら?「一回観たら十分〜〜」
すさまじくグロく悲しい
夢オチの巨大蛆を生むシーンは壮絶
改めてみると、以後の映画に大きな影響を与えていることがよくわかる。
Jゴールドブラムが足が長くてスタイルがイイ
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