ドニー・ダーコのレビュー・感想・評価
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難解!何度でも見たい!
初めて見たときの衝撃が忘れられません!
マトリックスを見たときのような難解さで、
映画を何度でもみて解き明かしたい衝動に駆られました。
銀色のうさぎはなんだったのか
こんなによくわからなかったのに、
なぜか感動して印象に残っているのもすごい。
語彙力をなくす傑作でした。
青春劇とも受け取れる
タイムトラベルを基軸としたSF、サイコ系ホラー、社会派サスペンス、なんともジャンル分けしにくい不思議な作品。ストーリーが分かりにくいのは確かだが、謎を解きたくなるに分かりにくさで、隠れた名作だと思う。
舞台は閑静な住宅街。裕福層の子女が通うハイスクール。カルト的な自己啓発、児童ポルノ所持、東洋人差別など、社会的地位の高い人々の表の顔に巧みに隠された闇が垣間見える。それはアメリカ社会そのもののように感じる。勝手な想像ではあるが、タイムトラベルの哲学を著した女性に関して過去に事件の揉み消しのようなものがあったように思えてならない。
一度観た後にもう一度観ると切ない。「世界が終わる」までにやり残したことをやったという青春劇とも受け取れる。それは恋であり、大人への反抗であり、社会の歪みの告発であったように思う。
難解ですね・・
実績ゼロの映画青年が渾身のシナリオで認められ商業映画監督デビューという話題作。
プロットは飛行機の翼に付いた氷塊が住宅に落下して少年が死んだという報道に触発されて書き始めたらしい。時代背景を88年にしたのは自身の10代の頃の感性をベースにしたかったとか。
ユニークなキャラ設定が特徴、主人公は猜疑心の強い精神病を患う高校生と言う設定、つまり過激な行動や辻褄が合わないことは妄想の仕業と扱えるし、カウンセラーを通して真相を引き出すというミステリアスな演出を可能としている。
SFを持ち出したのは彼女を救う為に時間を戻すことなのだがトリックの説明に「タイムトラベルの哲学」という架空の解説書まで持ち出して全ての出来事はこのバイブルに従って起きたことだとみょうちくりんな理論武装まで行っているから用意周到。この辺が深読み好きなカルトファンには受けるのでしょう。
監督は頭でっかちかと思えば、微笑みながらその時を受け入れる主人公の顔が印象的、まだ25歳の監督の若者らしい側面も伺えます。
お化け屋敷の趣向のように手はこんでいるがテーマは誰もが通過する青春の軋轢なのでしょう、色々のことに目覚める年頃だから世の中の欺瞞や同調圧力に悩みキレかかる青春像というのはよく分かる、脚本・監督のリチャード・ケリー自身の体験もあるのだろう、また脚本を読んで出資に応じたドリュー・バリモアも10代の頃精神病院に入れられ14歳で自殺未遂という過去をもっていたので特別な関心を持ったのだろう、理解ある教師を演じていましたね。
カルト映画として評価が高いようだが評論は落語の「酢豆腐」を思い出す、観たままでは難解で予備知識を必要とする映画は苦手です。
あまりに不親切な設計
一回映画を見て意味がよくわからないところも多々あったので、すぐにネットの解説記事に飛んで行きました。いまだにどこで、解説記事に書いてあるような情報が手に入るのかも分からなく、理解のしようがない作品だなーと思いました。特になぜ突然最後の数分で主宇宙に戻ることができたのか(超能力?)と、母親とグレッチェンが手を振っている意味がよくわかりませんでした。ただ理解さえできれば話自体は悪くないです。ですが、あまりに不親切設計な上、難解すぎるため何度も見ないと分からない気がします。
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リバース・ムービーとの評判を聴き付け自宅で鑑賞。ジェイクとマギーのギレンホール姉弟が現実と同じ役所で共演。製作総指揮も兼ねたD.バリモア、落ち着いた演技だが、何となく違和感感じる。総評として正直、ピンッと来ない内容に加え、このオチでどうして最初に先の時間を刻むのか理解出来無い(一般にこのオチは禁じ手だが、本作の場合その風呂敷の畳み方に疑問を感じてしまう)。変わり映えしないマスターベーション画面を長々と見せられた気分で、途中、眠気にさえ誘われた。40/100点。
・パラレル・ワールドの展開とか様々な解釈が取り沙汰されてますが、ドレも無理矢理感一杯で、後付けの上、こじつけっぽく感じてしまいます。どんなモノにも深読みやこじつけは可能なので、要は伝わるかドウかが問題。本作の様に感覚がコチラと合わなければ、個人的には駄作です。
・鑑賞日:2011年7月18日(月・海の日)
哀しき未来。
最初の航空機落下はなぜ機体が見つからなかったか??
→愛する彼女を救うために、自分の命を捨てて、得た知識を使い既に決まっている運命に沿わすために行動する。。
彼女が助かった未来では、エンジンが見つかった理由に納得&すこし感動。
考察見ないとマジで意味わからない
ドニー目線での話じゃないから考えや感情がわからない。だから訳がわからなかったんだと思う
全体の感触としては重めのバタフライエフェクト(向こうも十分重い笑)、何度も見ると面白いタイプの映画、早くもう一回見たい。
2は見ない、酷評されてるみたいだから笑
ドニーの青春。
心に問題を抱える少年ドニーが出会った、“フランク”と名乗る銀色のウサギ。彼はドニーに世界の終わりを告げる。
その後、ドニーの身の回りに起こる様々な変化。それは運命か、それとも彼の選択か...
不思議な世界が漂う、ドニーの青春。
本作を自分なりに解釈してみました。
“フランク”と名乗る銀色のウサギ。周囲が不幸になるドニーの行動は、全てウサギの命令によるものです。つまり、彼はドニーの暴力性が具現化された存在と言えます。
冒頭でドニーがいる場所は、ラストで彼が、扉が開く瞬間を見ていた場所です。つまり、彼は実はこれからおこる未来を知っていたのではないでしょうか。彼は、自分がウサギの着ぐるみを着たフランクを殺すことを知っていたため、彼自身の暴力とウサギの着ぐるみのフランクが繋がってしまったのです。
しかし、ドニー自身はタイムトラベルをしていません。タイムトラベルに必要な“乗り物”の要素を、彼はみたしていないのです。
胸から伸びる“もの”は、その人が求めるものへ向けられる意思だとするなら、彼はそれを通して扉の先にある未来を見たのではないでしょうか。
ドニーの主治医が言った、「空に扉が開くのなら、この世に法則は存在しない」というセリフ。彼女の言う通り、ドニーの世界には法則は存在しないのです。そのため彼には、未来を知り選択出来るという矛盾が発生してしまったのです。
未来でのドニーは、人の心は複雑で、“恐怖”と“喜び”の両極に分けることは出来ないと主張します。しかし実際は、未来の自分は孤独の死を恐れ、ウサギ(自身の暴力性)に怯えて“恐怖”しています。そして、他人と愛を分け合い、彼の世界である、彼を取り巻く環境(家族や恋人)を守れることに“喜び”を感じているのです。
人の単純さを知ったドニーは、自分の世界を守るために選択をします。
そして、彼は幸福な孤独の死を迎えるです。
これはあくまで私なりの解釈です。難しく考えなくても、一種の青春ものとして見れると思います。
映画の楽しみ方は様々ですので、個人個人で楽しんでください。
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