ドミノ(2005)のレビュー・感想・評価
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編集の失敗例だろう
素材はいいものばかり揃っている。
腕のいい監督、スタッフ、そして熱意のある俳優、女優。
特にキラー・ナイトレイは大胆な濡れ場も厭わずの体当たり演技がはまっているし、ミッキー・ロークもいい。ルーシー・リューなんか、上手に映画のイントロデュースをアシストしている。
映像も端々までこだわって撮っているのが伝わってくる。
なのに面白くない!!
きちんと整理して、ストーリーを繋げていれば、もっといい映画になったはず。
FBIの尋問室でドミノが語り始めるところはツカミが効いていてバッチリ。
ドミノがどうしてセレブな日常から飛び出して、危険で違法なバウンティハンターに転身したのか、そしてちょっとした歯車の狂いから、巨大マフィアとの攻防戦に突入し、はずみで、難病に苦しむ赤ちゃんを救うことになる。
恋あり、冒険あり、いい映画になる要素はこれだけ揃っている。
いただけない要素だが、スタイリッシュな映像と、全編通じて予告編が続くような語り口。そしてウザイだけの音楽。
もしこれが、トレイラーや、特典映像ならとてもいい出来栄えと言えるだろうが、映画本編でやられても、作家の自己満足と言わざるを得ない。
編集権を握っている人の悪ふざけ。残念な作品だ。
製作者は、何を訴えたかったの?
賞金稼ぎになった女性の活躍を描く物語。
実在のバウンティンハンターの自伝小説の映画化のようですね。
アメリカに賞金稼ぎがいることは知っていましたが、実際(?)に目の当たりにすると、日本人からすると奇異に感じますね。
作風はややコミカルで刹那的。
興味深く、面白い作品だとは思いましたが、それでも感動やカタルシス、緊迫感等を感じることはありませんでした。
「何を見せられているのか?」、少し疑問に思うようなそんな映画で、評価は厳しめの標準です。
スタイリッシュなんだけど
トニー・スコットな色合いの画像は、スタイリッシュでさすが。
影の使い方が上手いなぁ、と思った。
でも、断片を繋ぐような作りは、今回はちょっとついていけなかった。。。
ドミノにもうちょっと感情移入できたら楽しめたかも。
(彼女が薄っぺらくみえたのは私だけか?)
スタイリッシュでクール!
いやあ、面白かった。
レビュアーの評価が分かれてるのは、画像のスタイリッシュさに期待しすぎでノリについていけなかったからかなあ。個人的にはその映像に惹かれたのはもちろんだが秀逸なのはその謎めいた半生をベースに書かれた脚本だ。プロローグからスリリングな展開から次々に話が絡み合いラストに繋がって行く。雇い主クレメンタインと娘達が画策した計画がマフィア、ギャング、FBI、TVクルーを巻き込んでドミノ含む賞金稼ぎチームを軸に大騒動に発展してゆく。全体的に血が飛び交うシーンが続きますが、そんな中でも主人公ドミノを演じるキーラのパンキッシュな魅力が堪らない。脇を固めるミッキー・ロークも良い味出してる。なんやらリブート版が今年公開みたいで期待してしまいます。
やりすぎたトニー・スコット
実在した賞金稼ぎ、ドミノ・ハーヴェイを描いた作品。
とにかく早すぎるカット割りなど、あまりに過剰な演出をし過ぎたために、ストーリーが頭に入ってこない…
トニー・スコットは見やすい作品のイメージだったけど、コレはワケわからなくなっちゃってるな。たぶん脚本は良かったんだろうけど…
とりあえず、この作品のキーラ・ナイトレイは、今まで見た中で1番好み(*^^)v
そーゆー意味では見れて良かった(^^)b
ちなみに、ドミノ・ハーヴェイは、この作品の公開前に若くして亡くなってしまったそう…
実在した女性
簡略された生い立ち以外はフィクションのようですが…。Edという人も実在のようです。
Dominoご本人は本作公開前に他界。
俳優とスーパーモデルの間に産まれ、自身もモデル業界に入るも馴染めず、寄宿学校では問題児。金持ちのお嬢さんが犯罪者を追う賞金稼ぎに。
事件の内容が複雑で細かいことはよく分かりませんでした。リアリティショーにする必要はあったのでしょうか…。彼女らの活躍一本に絞った方が格好良かった気がします。
鼻血が垂れ流しでも美しいKeira(*^_^*)。
Dominoに恋するセクシーなChocoも、完全に狂ってる?けど良い奴のAlfも良かったです。
とにかく詰まらなくて、 とにかく意味不明でした
とにかく詰まらなくて、 とにかく意味不明でした。 あほな人たちが失敗してマフィアと戦うことになる、 というだけの、 ありきたりな三文芝居です。 実話も混ざっているそうですが、 どうでもいいです。 理解できない箇所も非常に多かったです。 アメリカでは、 他人の鼻を折っても逮捕されないのでしょうか?
ドコまでが本当なんだか?
取り敢えず映像をスタイリッシュにみたいなのが観ていて疲れるし演出描写がやり過ぎなT・スコット。
ラストはお決まりな全員集合パターンで「トゥルー・ロマンス」と同じコトをしている。
K・ナイトレイはハマり役な感じでM・ロークも良い脇役感だけどC・ウォーケンの使い方はもう少し考えて欲しい。
ウケるのは「ビバリーヒルズ高校白書/青春白書」のスティーヴにデビィッドが出ていたとこ。
急にT・ウェイツが登場にはサプライズ感も。
キャスト陣を結構ムダに放出して責任は取らないT・スコットの適当さが目立ってせっかく面白そうな題材の実話を流行りな映像で単純なアクション映画にしてしまった感は否めない。
なんちゅう映画ですか、これは
あぁ、面白かったぁ。観ている最中、ずーっと集中して観てましたよ、私。一瞬たりとも、映画から離れる隙も与えてくれず、ビタッと貼り付きで観るこの経験とその快感。
今回も完全なトニー・スコットの世界でしたよ。
どうも好きになれない(笑)
俺の映画格好いいだろ!?といわれている感じがしてどうもね~。ストーリーも分かり難いし。トニー・スコットとの相性はそんなに良くないなぁ。(´д`)
くだらなく、だが美しい
ミッキー・ロークの
アイアム猛者な感じがたまんない。
エドガー・ラミレスの
恋するサイコな表情もいい。
ウォーケン&ビセットのトボけたところも好きだ。
そしてキーラ・ナイトレイ。
「猛獣の群れに投げ込まれた子ウサギ」といった風情がいい。
この子ウサギ、賢く強くカッコイイが、弱肉強食の世界では利用されて喰われる身。
それでも自分の居場所を探し続ける所が切ない。
(実在のドミノ・ハーヴェイは映画公開間際に変死している。それを知って観ているから余計に切ないのかもしれない。)
トニー・スコットの
派手でいながら繊細な映像がイイ。
くだらなく、だが美しい。
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2016年2月追記
上記のレビューは、『悪の法則』(リドリー・スコット監督)を劇場で観た日に書いた。
劇場から帰る途中で、レンタル屋さんで『ドミノ』を借りて何年かぶりに見直した。『悪の法則』と何だか似ており懐かしくなったので(『悪の法則』の中にミッキー・ロークがどうのというセリフもあったし)。
ちなみに『ノーカントリー』(コーエン監督)の原作とも話の構造が似ている(その本とドミノは発表時期が近いので、どっちかが真似たという訳ではなく偶然なんだろうが)。
『悪の法則』『ノーカントリー』の原作者コーマック・マッカーシーの語り口に一番近いのは、リドリーでもコーエンでもなく、トニー・スコットだと思う。
トニーは、リドリーが出来なかったことを、偶然にも先取りして達成してた気もする。
もっともっとトニー・スコットの映画が観たかったなあ。でも一番そう思ってるのは、兄のリドリー・スコットなのかもしれんね。リドリーの生き抜くための映画『オデッセイ』を最近観て、あらためてそう思った。
どっちつかずが惜しい!
キーラ・ナイトレイ演じるドミノ・ハーヴェイは実在の人物で、ハリウッド俳優とスーパーモデルの間に生まれた彼女が賞金稼ぎになった経緯は実話で、この映画の中で彼女が巻き込まれる事件のびょう顛末はフィクション(だと思う)。
この映画の一番の問題は、ドミノ・ハーヴェイという女性賞金稼ぎの物語なのか、彼女はあくまでも登場人物の一人であってこれは病気の少女を救う為の30万ドルを巡る物語なのか、どっちつかずなこと。
ドミノ・ハーヴェイの物語ならば、もっとシンプルな話にするべきだし、これだけ相当クセのある登場人物を配するなら、カール・ハイアセンの小説やガイ・リッチーの『スナッチ』のようにもっとコメディ色を強くするべきだったと思う。時系列をバラバラにして編集するなど、後者の線を狙ったとも思えるのだが、これがあまり効果的ではなく、話が分かりにくくなっているのも難点。
トニー・スコットは映画に取り掛かる随分前からドミノ・ハーヴェイ自身を取材していたらしいので、彼女のキャラクターをあくまで登場人物の一人する訳にはいかなかったのかもしれないが、もしそうならその遠慮が作品に混乱を招いたと言えるかもしれない。
面白いキャラクターが多いので、個人的には、お金を巡る話にした方がいい作品になったんじゃないかなと思う。
ドミノ自体には興味なし。
スタイリッシュアクションといえばトニースコット、ということで見たのだが……
とにかく面白くない。以上。
それより気になったのは、中指を立てるシーンだ。
この監督って、中指シーンよく演出するよね。
エネミーオブアメリカ、サブウェイ、アンストッパブル……他の作品もあったような……
気になる……
気になって夜も眠れません。
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