「指導者、教育者の大切さを描いた作品でした」コーチ・カーター 鈴木達哉さんの映画レビュー(感想・評価)
指導者、教育者の大切さを描いた作品でした
母校のバスケットボール部のコーチを頼まれた、かつてのスター選手の主人公。
しかし、貧困地域な事情もあって部は荒れていて....という出だしから始まるストーリー。
部員や保護者、教師に対する彼の終始一貫した姿勢がとても格好よかったです。
部活だけではなく勉強もちゃんとしろと部員と契約を結び、彼らが成績を落とすと「我々の問題だ」と言う。
大学への進学や将来の職のことよりも今バスケで活躍できればいいと言う教師や保護者には真っ向から反対し、批判の矢面に立つ。
まさに指導者の姿そのものだと思いました。
コーチである彼だけが、部員たちの可能性を信じて接していました。
そして部員たちも、彼の厳しさの中にある優しさや愛情、信念を感じ取ったからこそ、チーム一丸となって勝利に邁進できたのだと思います。
映画の最後、部員が無事大学に進学できたことが明かされていて、ちゃんと結果に結びつけている点も素晴らしかったです。
教育者としても一流だと感じました。
人間として筋の通った在り方、とても憧れます。
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