「理解しきれず」カポーティ tom-tomさんの映画レビュー(感想・評価)
理解しきれず
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自らの執筆のために犯人を利用し、割り切っている感すらあったカポーティに、以後、筆を絶つほどの心境の変化がどのように起こったのか、残念ながら自分には掴みきれなかった。
ついに犯行時の心境について聞くことができたが、むしろ特別な理由もなくその凶行に及んだ事実を知り、その深さに衝撃を受けたということ?
または、犯人に感情移入し過ぎて、目の当たりにした死刑執行の衝撃が大きかった?
そもそも、セレブだったカポーティがなぜこの事件に興味を持って取材を開始したのかというきっかけ部分についても特に描かれていない。
役者に関しては、カポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンの粘着質の声が癖になりそう。アカデミー主演男優賞も納得。
犯人役のクリフトン・コリンズ・Jrも雰囲気があって良かった。
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