ブロウのレビュー・感想・評価
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結局、妻のせいで何度も逮捕されるという。 ジョージ・ユング本人にイ...
結局、妻のせいで何度も逮捕されるという。
ジョージ・ユング本人にインタビューしたからこのような内容になったのであろうか。
刑務所で犯罪がより凶悪化していくのでは刑務所の意味はとなってしまうが。
アッサリ軽め
麻薬関係の実録ものは大抵、陰鬱で、深刻で、底辺ぽーい、雰囲気が多いですが、当作は軽快なロックに乗せてサラッとドライに進んでゆきます。
相変わらずのデップ選手の変幻自在ぶりが見事。
しかし、長髪にするとロックミュージシャンみたいでした。
生き方を考えてしまった
麻薬売買の話で一般人なら興味ない話しではある。
けど好き勝手に生きる主人公は、妻子が居ても地道に生きる道などわからず何度も手を出す。束の間の喜びであっても一般人には味わえないハーレム感は、いわゆる夜の商売の人と共通する生き方に思え、罪悪感を背負ったまま生涯を終えるのだろう。
絶交する母と理解力ある父のバランスが良かった。
特典映像に本人の刑務所内インタビューがあり、自分なんかは「好き勝手にやってきたから仕方ない。残りの人生はここで過ごすよ」と満足感すら感じた。
ジョニデの演技が素晴らしい&いろんなサングラスがかっこいい
主人公が実在のコカイン・ディーラー、何度も刑務所に入れられ出てもまた同じ仕事。犯罪だし倫理的にも問題があるけれど、私にはとてもいい映画だった。父親への思いと批判と愛が通底していて、自分の妻が嫌いな母親と同じになってしまう程にある意味「父子鷹」だった。父親は変わらず息子に優しく限りない愛を注ぎ、ジョージにとって娘は自分のハートだった。
若くてきれいでスマートな時から、全盛期の頃を経て顔を傷つけられたり長い刑務所暮らしでお腹が出てきて、最後は髪はボサボサ皺だらけの顔と老いた姿勢。ジョニデの演技に見入ってしまった。ジョニデにあまり関心無かったがもっともっと評価されていい俳優だと思った。
ペネロペ目当てで見たのですが、ジョニデがほんとうに良かったです。
おまけ
息子思いの父親役の人は「ハンニバル」でクラリス苛めてハンニバルからお仕置き受けた脳みその人ですね!すぐわかってしまい、いいお父さんと例の場面が交互に頭に浮かび脳みそシーンを打ち消すのが大変でした!
いい俳優、いい音楽
ま、麻薬王の映画だからな。。。映画として、演技として、と観るのはいいが、所詮は悪人の生涯を美しく描いたものにすぎない。サクセス・ストーリーをテーマとするなら、もっと他の人物でもいいだろうし、悪を否定さえしない映画の作り方は納得できない。こういう映画を作るのなら、伝記風ではなくアクションを中心としたものにするべきだし、最後はもっと虚しくなるような脚本にしなければならないと思う。多分、ジョージ本人に気をつかいすぎてるのでしょうね。
音楽ではラム・ジャムの「ブラック・ベティ」が最高!この曲を聴くためにこのビデオ(まだビデオの時代)を観たようなものだ。
幸せならそれでいい
実在するコカインディーラーの話。刺激的サクセスストーリーからの没落を見せる事が、実話ベースだからこそ後味の苦さを残す。
お金なんて幻に過ぎない。要所要所語られる父親のセリフが刺さる。幼少より求め続けた本当の幸せを結局手にすることは出来なかったんだなぁ。
若々しい時代からの釈放後のだらしない腹や老け顔等ジョニーデップの役の作り込み具合に驚く。
出産卒倒
エスコバルとサシで渡り合って相棒の立場を守り自分の売却ルートを守る。やっていることの善悪は棚に上げてデッカい気持ちには浸れる。ジョニーデップ力も十分発揮。ペネロペが最初に登場するシーンでの突出ぶりも印象的。
後半、こういう話の当然の帰結として末路哀れな展開になるが、娘との普通の幸せに執着する流れは、それが事実だとしても乗り切れない。元々、アウトローな世界観の映画。こっちの世界に来る必要もない。
父親と娘への愛情
いわゆる不良で成り上がるために手を染めた訳ではない軽い感じで。
違法な商売に手を出したが純粋に仕事をしていただけなんだなと。
前半はPOPに軽い感じでトントン拍子にコトも運びシリアスに話が進む訳でも無いが中盤以降から物語のドラマ性が重くなって見応えも充分。
J・デップの作品群の中でも最良の一作で珍しくR・リオッタも良い存在感で。
息子を信じどんな時でも優しく接する父親像に哀愁を感じる。
自分の奥さんと母親が結局は同じような状況になり娘も失う悲しいオチ。
どれだけ大物的な扱いだったのかはイマイチ解りづらいが"エスコバル"とも仕事をしていたのには驚いた。
彼の側にズゥーっと寄り添っていたのは父親で後は何も残らず。
自業自得とは思えないような憎めない人物像をJ・デップは演じていたしもっと評価されても良い作品。
本人の映像が印象的
物語はただの若者がマリファナのディールを学び、段々とハードドラッグのビジネスにのめり込み、世界規模の取引にまで上り詰めていく映画ですが
主人公が実在の人物であるぶん、ドキュメントに近い臨場感たっぷりに喜怒哀楽が繰り広げられます。
しかし、一番印象的なのは刑務所の中でインタビューです。
自由奔放に豪華な生活を謳歌する姿が多く描かれる為、犯罪者とはいえ憧れる部分もあるのですが、そんな浅はかな考えを一気に覚ますインタビューです。
リアルな後悔と当時の状況や家族のこと
とても教訓深く見ておいて良い映像だと思います。
さんざん悪行を重ねてきて、幸せを望んでは駄目でしょう
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
随分と単純にあっさりと軽快に主人公の人生が描かれる。簡単に成功を手にして調子に乗っていた若き日々も、まるで麻薬を扱っているとは思えないほどに取り扱い方が軽くて、学生の宴会の延長といった雰囲気でしかない。むしろ時代の最先端を行っているおしゃれな生き方をしているかのようにすら感じさせる。
でも後半の没落した日々には、何もかもがうまくいかなくて、孤独で惨めな人生に哀愁を漂わせる。そんな主人公に全く同情できなかった。主人公側からの人生ばかりが描かれるが、彼の持ち込んだ麻薬によってどれだけの人々が廃人になり家庭を崩壊させ殺人が起きたのかについて、全く描かれることは無い。悪名高き麻薬王エスコバルの怖さも伝わってこないし、彼とつるむ主人公も普通の人のように描かれているが、本当は相当に悪いやつだったはずだ。
そんな主人公の描き方は、作品としては気楽に観られるという面があるものの、深刻さがないし重みがない。犯罪行為を職業に選んだのも、くだらない妻を選んだのも、刑務所に入ったのも、全て自分の責任だし自業自得。物悲しいが、こんなやつが幸せになるべきではないし、娘が面会に行くべきでもない。作品としては彼の波乱の人生の様子をそれなりに楽しんだけど、彼の悪行の部分と負の影響を描かない演出には疑問もあった。これでは因果応報で彼が不幸になったという教訓を含んでいるだけのように見えるが、本当は彼が幸せなときでもたくさんの人が彼のために不幸になっているのだということを忘れてはならない。
とても面白かった
印象の「こわい」というのは脚色を含んでも、これがリアルに存在する人間のノンフィクションの物語だと言う事。終身刑で服役中の本人のインタビュー映像の特典もとても感慨深く観つくせれた、大好きな作品の一つです。
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