ぼくの好きな先生(2002)

劇場公開日:

ぼくの好きな先生(2002)

解説

フランス中部、オーベルニュ地方にある小学校は、児童の数が少ないため、ひとつの教室で3歳から11歳までの13人のクラスメイトがいっしょに授業を受けている。この学校の教師ロペスは定年のため、あと半年で35年間の教師生活を終えなければならないが、生徒たちはその事実を受け入れられない。「音のない世界で」でも絶賛をあびたニコラ・フィリベール監督の最新作。本国フランスで200万人の観客を動員したヒット・ドキュメンタリー。

2002年製作/104分/フランス
原題または英題:Etre et Avoir
配給:ミラクルヴォイス、東京テアトル
劇場公開日:2003年9月20日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

映画レビュー

濃密な社会の暖かさと息苦しさ

2024年10月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 2002年、フランスの片田舎で3歳から11歳までの13人の子供達が一つの教室で学ぶ学校の日常を描いたドキュメンタリーです。

 こんなにも極端な複式学級って昔の日本でのお話かと思っていたら、21世紀のフランスにまだあったんですね(ちなみに、日本では3学年以上の複式学級は、1974年に廃止されています)。様々な年齢の様々な個性の子供らが一緒にいるのですから、そりゃあ先生は大変でしょうね。喧嘩している子供を宥めねばならないし、勉強に身の入らない子供はフォローしなければならないし、思春期を迎えつつある子供の扱いも難しくなります。

 でも、来年定年を迎える先生は、「自分は教師に向いていると思うし、楽しかった」と語るんですよね。現在の日本の様な細かなグチャグチャした雑音のない教員生活は喜びも直接感じる事が出来るのでしょう。そして、教室全体が一つの家庭である様な学校で学んだ子供らはそりゃあ都会の子供とは全く違う人間になるに違いありません。でも一方で、そうした濃密な社会であればこそ、「早く都会へ出たい」という思いも募るのかも知れません。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
La Strada

3.0教育の原点

2018年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 こういう映画は、かつて日本が得意としていたんだよなぁとしみじみ思う。その映画が何だったのかさっぱり思い出せない。子供と同じ高さの目線、一緒に考える、教育の原点とも言えるこの先生の姿勢が素晴らしい。わざとらしく泣ける場面を用意していないところもいいですね(この辺りは日本映画と違うな・・・)。しかし、私は日本人!卒業式で思いっきり泣きたいと、ちょっとだけ欲求不満。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy