アヴァロン(2000)のレビュー・感想・評価
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106分なのでそれほど長い映画ではない。 初見の時は興奮したし、押...
106分なのでそれほど長い映画ではない。
初見の時は興奮したし、押井守の実写最高傑作ではないかと思っていたほど(現在では『パトレイバー首都決戦』が最高だと思ってます)。
しかし最近、再見したところ、劇場の座席が良くなかったこともあり、睡魔にたびたび襲われました。
ポーランド陸軍の全面協力が得られていたとのことですが、導入部の戦闘シーン、もう少しリアルな戦術戦闘を描けなかったのか……
リアリズムを重視しない作風なのはわかっていますが、戦車や戦闘ヘリのおそろしさみたいなものが、『GHOST IN THE SHELL』と比べても感じられなかったのが残念。
あと、RPGをモチーフにしているのだから、もう少しチーム内の役割分担的なものを明確に描いて欲しかった。
食事シーンは初見の時は不快でしたが、再見時はその記憶があったので大丈夫でした。
攻殻機動隊のラストと同じ構図だ!!(少し嬉しい)
フルダイブ型シューティングゲームの中に取り込まれた「戦友」を探す主人公の物語。
鬼才「押井守」初めての実写映画ですね。
フルダイブ型ゲームを舞台にした物語は多くありますね。アニメやライトノベルでは定番で、中でも「ソードアートオンライン」は高い人気を誇っていますし、ハリウッドでも「レディ・プレイヤー1」等が製作されています。でも、前者が刊行されたのは2009年。後者は2018年。
このアヴァロンは2001年に公開されていることに、押井守の先進性を感じざるを得ません。
モノクロ調とフルカラーの使い分けが良いですね。「ビューティフルドリーマー」の現実と夢。「パトレイバー2」の現実と虚構。押井守の世界観の描写が秀逸で印象的です。
ただ、評価はそれだけ。映画としては、恐ろしくつまらない映画です。
ゲームの説明をすることに一生懸命で、その説明が長く物語にテンポが生まれません。その説明があっても分かり難さを感じることが、なおさら致命的。
アクションも大したことはなく、面白い・・・と感じる要素がありません。
私的評価は極めて厳しめです。
広大なネッワークの果てにあったもの
もっと面白くなる題材
初見のときは食事シーンが気持ち悪く嫌悪感が先立ってしまいましたが、押井監督の実写作品では最も普通に楽しめます。
ただ、ゲームの法則をリアルな世界に当て込んで、その矛盾と戦うというのは現実世界の神と人間との関係にも似て本当に面白い題材であり、もっと面白くなるのに!と残念にも思ってしまいます。
不興さが面白さを立脚させている、変わった映画。
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