突入せよ!「あさま山荘」事件のレビュー・感想・評価
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人質を必ず生きて救出すること・・・。1635人の男たちにとって、それは絶対の使命だった。
2020年5月24日
映画 #突入せよあさま山荘事件 (2002年)鑑賞
1972年の連合赤軍5人による人質籠城事件の映画化
事件のことはあまり知らなかったので、警察官が2人死んだとか、山荘は河合楽器の保養所とかへーと思った
警察内部の権力争いはいつものことだからそんなに目新しさはなかったけど
このジャンルは原田眞人の右に出る者はいない
昭和の大事件を知る作品
けっこうよかった
この映画を見て若松孝二監督が「警察サイドだけじゃねえか」と怒って『あさま山荘への道』を作ったというエピソードが強く記憶に残っている。若松監督の方はとても面白かったのだが、こちらはこちらで面白かった。特に山荘に突入してからの警察のにっちもさっちも行かない感じが実にリアルでいい。若松監督の態度で、警察をわっしょいしている感じかと思ったらそうでもなかった。トップの役所広司ががんがん前に突っ込んでいくのがよかった。
いい企画
役所広司、いい
現実にあった昭和の事件の再現ドラマ
原作者がこの過酷な現場で、警視庁主導の秘密の作戦を練った佐々淳行氏。長野県警と警視庁とのいがみ合いは今となってはほほえましい。いや、昭和40年代の日本の雰囲気はこんなもんだったろうと思う。犯人たちを射殺せずに生け捕りにするために結果的に警察官二名が殉職。負傷者多数。民間人一人死亡。二月末の十日間。一番寒い時期である。山荘は水でびしゃびしゃにされ、ぐちゃぐちゃに壊された。
1972年の2月。予期せぬニクソン訪中という大ニュースがあった。赤軍派たちは、軽井沢のこの山荘で最後まで抵抗し、機動隊によって全員逮捕された。犯人たちの行動は、この映画ではほぼ描かれない。そのため、警察がなにを相手に闘っているのかよくわからない。人質が登場するのも一番最後であり、そこはひとつのカタルシスになっている。凶悪な犯人たちを生け捕りにせよと命じたのは後藤田警察庁長官の命令による。そこがこの事件の出発点だ。
どちらかというと終始警察マニア向けの映画であり、この事件をリアルタイムで知っている世代向けの映画だと私は思う。まったく万人向けではない。
それでも楽しめる部分はあった。役所さんや椎名さんたち役者陣は頑張っている。長野県警の電話係のお姉さんもいい味を出している。10日間の長い話なので、ついていくのは大変だ。テレビなら大抵のひとは飽きると思う。映画館なら観れるだろうけど。
犯人たちは全力で国家権力と闘ったし、警察も命を張って犯人たちを生け捕りにし、人質を救出することに尽力した。そのことはしっかり描かれていると思う。
飽きちゃった
佐々淳行「連合赤軍『あさま山荘』事件」(文芸春秋刊)を原作としたフィクション映画。
「ヘラクレスの選択」: 人が選ばないような最も困難な道ばかりを選ぶこと
☆━━━━━━━━━━━━━━━━☆
【東京、警視庁】
佐々淳行 警察庁警備局付 監査官(役所広司)
佐々の妻(天海祐希)
佐々の上司、宇田川信一(宇崎竜童)
国松 広報課長(田中哲司)
【長野県警】
野間 長野県 警本部長(伊武雅刀)
長野県警の一人(田中要次)
人質、小雀真理子(篠原涼子)
☆━━━━━━━━━━━━━━━━☆
連合赤軍のメンバー5人が人質を取ってあさま山荘を占拠したことを受け、
爆発物処理技術視察のためのイギリス派遣から戻ったばかりの佐々が、
石川警視正と共に現場に派遣され、指揮を任される。
弁当も靴も凍りつくほどの連日の寒さと、
「人質、犯人共に生きたまま救出、逮捕すること」
「銃器の使用は禁止」
という警察庁長官からの厳しい条件下で長野県警との協力が求められるが、
県警は「警察庁の協力など必要ない!」の一点張りで連携できず口論が続く。
そんな中、犯人たちとの攻防戦で民間人が死亡、現場の捜査官も重傷を負ってしまい、緊張感が高まる。
長官の強い信頼を受けて、佐々は本腰を入れて指揮を執り始める。
こないだ観た「実録・あさま山荘への道程」は連合赤軍メンバーの視点。
↑より前に作られたこの作品は、警察庁/県警側の視点。
「実録~」で連合赤軍について知ったところだったのと、
2/20に元連合赤軍メンバーが逮捕されたというニュースを見て、
ついでだからこの映画も観てみた。
役所広司も田中要次も田中哲司も若い!!
田中哲司は今「ゴーストライター」で見てるけど、やっぱ13年も経つと役の重みも演技の貫禄も物理的な肉付きも違うな~
長官からの条件が厳しくて、銃撃してくる犯人たちに対して投石とか放水とかアナログ過ぎてちょっと笑ってしまった、、、
「実録~」よりずっと軽いタッチで作られていてあまり緊迫感が伝わってこず、
さらに県警の緊張感のなさも相まって終始のん気だな~やる気あんのかな~と感じる映画だった。
放水や鉄球で壁を壊すときも、
現場にものすごい人数が配備されているわりに段取りも手際も悪くて、
みんなそれぞれがワーワー言っててなんかダサい、、、
というわけで飽きちゃって途中でおしまい。
ちゃんちゃん!
警察しか活躍しないご都合主義映画!
TVのBS放送で見ましたが、冒頭から必要無い人やシーンばっかり
そんな中、この映画で腹が立った事が色々あります。
強行突入前、警察の議論で撃っちまえとか物騒なセリフばっかり
国民が怒ってるとか過激な発言など
さすがに発砲シーンは凄かったけど、それ以外は必要無いシーンばっかり
放水、敵地の家を巨大な砲丸で破壊、警察同士の喧嘩、催涙弾、拳銃の発砲、弾圧など
そしてクライマックスの強行突入で連合赤軍のメンバー確保。
もうはっきり言いますよこの際、この映画はあまりにも酷過ぎる。
事件関係なら警察ではなく探偵に任せて欲しい。
今年劇場鑑賞した姫川班(映画ストロベリーナイト)より出来が悪い。
作戦・行動・計画など全て姫川班以下決定です。
もう二度と放送しないで欲しい。
それから、この映画が前向きな作品とかいうけど
全然前向きじゃないよ!
最後に、連合赤軍のメンバーかわいそう。
こんなことなら連合赤軍のメンバーと市民を大事してると威張ってる警察と
戦争すればよかったのに、色々と残念。
鬼手仏心「きしゅぶっしん」
映画「突入せよ!「あさま山荘」事件」(原田真人監)から。
面白い台詞が溢れていたが、なぜか私が選んだのは
主役・役所広司さんの後ろに飾ってあった書の四字熟語。
ストーリーに関係するんだろうなぁ・・という思いで調べたら、
「鬼手仏心」とは、
外科医が手術のとき、残酷なほど大胆にメスを入れるが、
それは何としても患者を救いたいという温かい純粋な心からである、
そんな意味らしい。「仏心鬼手」ともいう。
端から見ると「かわいそ~う」と思えるような判断や指示も、
その根底には、大きな問題を解決しようとする気持ちが働いている。
そんなコンセプトが、ストーリー全体に感じられたから、
なるほどなぁ・・と感じながら、メモをした。
直接的な出演者の台詞ではなく、さりげない調度品や絵画、書から
その監督の意図するところを感じる・・これが映画の醍醐味であろう。
(原田真人監督、間違っていたらごめんなさい。(汗))
意外と重くない、前向きな作品です
1972年2月19日、実際にあった人質立てこもり事件を題材にしていますが、重苦しくない、前向きな作品です。
あさま山荘の"外"でのドラマが中心です。
警視庁から乗り込んだ佐々と、県警との確執、本庁とのやり取り。
遅々として進まない状況を、腐らず粘り強く人質解放に向かっていく10日間。
当然、緊張感あるシーンも多いけど、軽妙な会話やエピソードも。脱力系の笑いもしばしばでした。
現実に殉職者が出てしまったこと、現場の混乱もきちんと描かれていました。
当時TVで見守っていた私達(子供だったけど、全ch中継だった記憶が…)の想像以上の困難を垣間見れました。
佐々淳行を演じた役所広司はじめ、キャスティングが豪華でピッタリでした。
かの"鉄球"職人、椎名桔平です。
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