劇場公開日 2002年5月11日

「ヘラクレスの選択」突入せよ!「あさま山荘」事件 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ヘラクレスの選択

2020年7月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

悲しい

興奮

そりゃ「ダーティハリー」観たいよ、生き残って「フレンチ・コネクション」も観たいよ!!

怒る側と怒られる側、普通に働き職に就く者ならば大小あれど誰もが経験する事柄である訳で、共感できる場面が大いに。

劇的にドラマティックに感動を炙り出す、そんな過剰な演出は皆無な、突入するまでの緊張感の無さ、物語の展開も一定に保ち、全体的にコミカルな印象が残るが、それこそがリアルで現実的なのだと。

役者もそれぞれに演じるワザとらしさを感じない、普通さに好感が持て、生と死の狭間と緊迫した現場に、より人間らしさが描けている原田眞人の巧さ。

長野県警の人達は本作を観て、あまり良い気分にはならないような?だからこそノンフィクションでありながらのフィクションってな、謳い文句なのだろうか?

万年 東一