「すごかった」アメリカン・サイコ 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
すごかった
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映画秘宝のインセル映画の世界という連載を読もうとしたら第三回で『アメリカンサイコ』の話題となり、見たことがなく、見ないと読めない。そんな基本的かつ重要映画を素通りしていた。見てみると確かに一貫した普遍的なテーマを描いている。
連続殺人鬼ものは大好きなのだけど、好きなのはルーザーがそうなってしまうタイプであったことに改めて気づく。この映画の主人公は上級で出世街道を歩んでいる。しかし満たされず殺人で埋め合わせしようとする。上級も悩みはいろいろあるだろうけど、厚かましい。オレが好きな殺人鬼は一般社会での雑魚で、これは違った。
いけ好かない連中が殺されるのはちょっとスカッとするがホームレスはかわいそう。秘書の女の子が殺されなくてよかった。あそこはハラハラした。
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