劇場公開日 2001年5月3日

アメリカン・サイコのレビュー・感想・評価

全55件中、1~20件目を表示

3.5中身も外見も消え失せた時に浮かび上がる“空虚な顔”

2020年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

怖い

知的

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岡田寛司(映画.com編集部)

3.5ドーシアに行きたくなる

2025年11月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

これはサイコスリラーというよりもはやブラックコメディ

バットマンを演じたクリスチャンベールが悪役で、同じくDC作品のスパイダーマンで悪役を演じたウィレムデフォーが正義(探偵)役なのがどうも不思議な感じだ

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まおまお

3.5ヤッたの? ヤッてないの?

2025年11月7日
iPhoneアプリから投稿

面白いとは聞いていたものの、先延ばしにしていて、Netflixの配信が終わるタイミングに鑑賞。そしてまた4年の時を経て戻ってきたので見なおした。

あーおもしろかった!
し、めちゃウケる。
こんなにウケたのは「未来世紀ブラジル」を観たとき以来かも。

ウォールストリートに生きるヤンエグたちの暮らしを当時のカルチャーとともに描くブラックコメディ。
オリバー・ストーンの「ウォール街」ではまだ食うか食われるかの騙し合いが描かれていたが、本作では仕事をしている形跡そのものがない。
なんせ親の名前で職についてるだけだし、形式的に出社はするけど、頭にあるのは自分の見てくれと名刺と予約したレストランのことだけ。
他人の目から見て自分がイケてるか、イケてないか、ただそれだけ。
まだトランプの方が仕事してるだろう、これ……
そのマウンティング合戦はほんとトレーディングカードとか、メンコの強さを競う小5男子と変わらないノリ。名刺比べのシーンとかマジで意地わっるぅ。この景色、見たことあるなっていうバチバチの既視感。
白人・男性・金持ちのみが参入できる戯れ。

町山智浩の評論本にも取り上げられていたけど、まあこういう人々はバブル期の日本にも実在したとか。
ただ、彼らに「好きなものがない」というのはどうだろう?
空虚さを自覚するゆえに売れ筋のポップソングに過剰に移入する主人公は、「好き」とは言えないのだろうか。
あと殺人はほとんどビョーキ。精神のバランスを保つための。
そして彼には友達も恋人もいない。唯一、音楽を語り合えそうな人は最もノーサンキューな探偵のおじさん(ウィレム・デフォー)。

ラスト、若きエリートなのにシリアルキラーという矛盾した個性を持つ主人公は、その実績そのものを無視されて終わる。だって「誰も中身は見ない」から。人種や肩書き、身なりや髪型でしか判断されない。どんなに特殊性癖を持ってても、外見とミスマッチと思われたら最後、それらは無化される。
主人公はそれを誰よりもわかってたはずなのに。。
洗練されただけのマチズモは、もちろん肥大化したミソジニーと背中合わせ。それは男自身をもぜんぜん幸せにせず、ひたすら虚しくさせるだけ。

これと「ブラック・レイン」をセットで観ると、80年代のアメリカの閉塞感をリアルに感じられると思う。その後、日本の方が先にへし折れたけど……
なんとなくこれ「ファイト・クラブ」の前日譚だなーっていう感触がすごいした。

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ipxqi

3.5記憶に残る作品

2025年10月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

初見の感想は(こんなもんか…)だった
2ヶ月くらい経ってからレビューしてるが今もやけに記憶に残ってる
そんな良かったか?いやむしろ好きだったな…!と思える
そんな映画

ストーリーそのものも悪くないがそもそも演出がキレキレで
記憶にこびりついて離れないのだと思う
殺人に明け暮れるエリート階級男の無計画でズボラな殺人の日々
探偵が怪しんで主人公のもとに、上手い返しなど何も出来ない!
これがやけにいい、目が離せなくなる

そして迎える結末もまたいい…
初見の感想ではそんなに好きじゃなかったはずなのに
気づけばまた見たくなる、自分にとってはそんな映画だった

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エル

4.5社会風刺サスペンス

2025年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

怖い

興奮

知的

マウントの取り合い、偽善、そういったものに飽き飽きしながら、勝ち組でありたいからエリート社会から出られもしない。だからそこでの鬱憤を自分より下の奴らにぶちまける。べイトマンはそういう弱い奴だった。
でも私たちだってそうじゃないか?世の中見渡せば、学歴やら収入やらで、自分より下を見下すことでしか存在意義を得られない大人なんかいくらでもいる。ホームレスや低賃金労働者を馬鹿にして悦に浸る下らない奴らはSNSに溢れている。
べイトマンはそういう社会の中に、共感というものを排除することで、適応しようとしたんじゃないだろうか。でも結局それができるほど強い人間でもなかった。

物知りげな探偵の登場や、ソーニャみたいな秘書の登場、ポール殺害時の斧の使用など、所々ドストエフスキーの罪と罰を下敷きにしているのは、アメリカの弱肉強食社会の狂気を描くためだろう。でも最後のセリフからわかるように、罪はあっても、罰は訪れない。

頭にあるのは己の金と名声ばかり、べイトマンが殺人を告白しても、大して気にも留めない。そういう自己中心的で、偽善的な拝金主義者たちこそ、資本主義大国アメリカのサイコパスたちではないだろうか。

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Yy

1.0原作のエッセンスを1ミリも表現できてない愚作

2025年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

原作小説はブレット・イーストン・エリスの衝撃作。1980年代後半の空前の好景気時代のニューヨークで、ウォール街に勤める親が金持ちのヤッピー──エリートビジネスマンの主人公が語り手の一人称小説である。仕事をしてるんだかしてないのかもよくわからないが、異常なほどブランドとトレンドにこだわり、異様に鍛えた自身の肉体さえ主人公にとってはある種のブランドに過ぎない。友人らしき人間たちともマウントの取り合いに終始し、無内容な(読者にとっては)どうでもいい会話を繰り広げる。それが夜になると一転して、主人公は夜な夜な猟奇的で残虐な凶悪殺人を繰り返す。殺すのはもっぱらホームレスや売春婦といったエリートビジネスマンである自分より下の人間だ。そのような昼間のブランドの羅列と夜の残虐殺人の描写が主人公自身の語りによって微に入り細に渡って描かれるが、異常な主人公自身の語りが後半混乱してきて、どこまでが事実でどこからが妄想や幻覚なのかも不分明になってくる。主人公の中身のない空疎で空虚な人間性は、80年代後半のいわゆるバブル景気の中身のない空疎で空虚で虚無的な時代のメタファーである。一見華やかなバブル時代の醜悪な本質を凝縮した人物が主人公のパトリック・ベイトマンというわけだ。村上春樹も「作品としての評価は完全にわかれているけれど、社会的状況資料としてこれくらい自己犠牲的にシニカルで本質的な小説はちょっとない」と述べている。

しかし映画は原作の表層をなぞるばかりで、原作の言わんとする本質に少しも迫れていない。原作の衝撃的なラストも変えられてしまった。エリスが不満を表明したのもよくわかる。映画化されると知って、どんなすごい映画になるのかと期待したが、全くの期待外れで本当にがっかりした。再映画化の動きがあるようなのでそちらに期待したい。

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バラージ

4.0情報と消費の本質的な空虚さ

2025年3月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

いやー、面白かった。『ファイト・クラブ』とほぼ同時期?虚栄とはこのことなり、という生活の中で支配欲が殺人の充実感と結びついちゃった。でもそれもまた虚栄の世界では正面からは受け止めてもらえないという、無間地獄のオチもよい。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』とは異なり、成り上がるという充実の機会すら与えられていない(なぜなら生まれたときから“上がり”だから)人(たち)の姿。/情報と消費の空虚さ、今はもっと身も蓋もない形で現れているような。「ヤングエグゼクティブ」も死語となりにけり。

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ouosou

3.0雰囲気を味わう

2025年1月14日
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鑑賞方法:VOD

名刺を自慢し合う件が大好きで、久しぶりに見たのだけど、アマプラには吹き替えしかなくて、
しかもその吹き替えが、
コントなどで見るイケてるアメリカ人の喋り方
の演出が入っててハッキリ言ってそれが寒かった。

でももしかしたらオリジナルでもそう言うイケ好かない
演出が入ってたのかもしれない。
英語が分からないのでなんとも言えないが。

名刺交換のシーンはやっぱり面白かった。
吹き替えで見て思ったのは、サイコホラーではなくて
サイココメディなんじゃないか?と言う事。

とにかくイケ好かなくて、台詞にもあるように
外見だけで中身がない。
結局本質も分からない。
この物語自体も特にテーマもなく、
淡々と頭の良いバカたちが内容のない話で盛り上がり
セックスでも興味あるのは自分の外見だけ
自分は大したヤツだと思ってるけど、
誰も主人公に興味がない。
オチも虚しさだけが残るものとなっている。

真剣に見るとなんじゃこりゃだけど、
コメディと思って観たらムカついてそして笑えました。

なんかたまに思い出して観たくなる作品です。

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奥嶋ひろまさ

3.0アマプラ吹替版はNo!!

2024年12月24日
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笑える

怖い

吹替しかなかったから渋々吹替で見たけど...
演技が下手すぎてクリスチャン・ベールがアホの子みたいになっててダメだった。

オープニングと朝のルーティンのシーンが好き。
それ以外は、まあ...うん。

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Hej

3.0ヤッピーで埋め尽くして レストインピースまで行こうぜ。 こういう映画にこそ、目を覆いたくなるような惨虐シーンが必要だと思うのだが…。

2024年12月10日
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笑える

怖い

興奮

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たなかなかなか

3.5トランプ大統領就任記念だそうです…

2024年12月1日
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鑑賞方法:VOD

難しい

某有名手描き紙芝居youtubeの動画を見て、興味を持ったので鑑賞しました。

一見でこの作品を理解できた人は、相当の洞察力の持ち主とお見受けします。

ネタバレを知らないと、私にはまったく理解できない作品。

一筋縄ではいかない作品であることは、一見でもでわかりますが、

その複数の縄の一筋でも紐解こうと思うことは私にはありません。

どのくらい繰り返しみれば、あのような解説ができるのか、

そうとうな映画愛好家ではければ、無理でしょう。

一瞬の画像のなかに、製作者のこだわりが、ぎゅっと込められていることなど、

わかりようがないではないか。

おおいに誤解される作品だと思う。

それでも、この作品が、かなりヒットしたとのこと。

公開された時代の空気の中で見れば、共感することもあったのかもしれないけど

なんの知識もなしに、見るとだまされた(悪い意味で)と後悔してしまうでしょう。

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うさぎさん

3.5名刺作りたくなる

2024年9月18日
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cris

3.5すごかった

2024年8月25日
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吉泉知彦

1.0結局?

2024年7月21日
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あんまりわからなかった、結局妄想?
ラストの日記に書き殴ってた内容が現実と混ざり合ってたのか?あんまりハマらなかった。

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はまぐりの短い感想文

4.0【脳にこびり付く!!最高のサイコ・ショー】

2024年6月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

知的

一時間四十分程、この映画に魅せられてしまいました。
コンマ数秒まで緻密に計算されまくっている今作。
登場人物のキャラクター性は無駄がなく作られており、深堀すればする程、この映画の旨みが染み出てきます。

一見ただのサイコ野郎に見えるパトリック。類似する事に一生懸命な同僚、又は上流社会。普通に生きる事とは何なのかという、最後は哲学的な問題すら感じさせられます。
「してはいけない事」をする事によって満たされていた快楽が、ラストシーンで自尊心までも破壊されるパトリックの不憫さ…。沢山の人間を殺害してきた鬼畜野郎なのにも関わらず、悲劇の主人公の様に描かれるラストは傑作です。

因みに、今作は言わずもがな、沢山の考察がされていますね。パトリックの妄想だったのか?であったり、パトリックの罪は揉み消された!であったり…。
僕の鑑賞後直ぐの考察は、事実も含まれているが、断片的な妄想も含まれている。というどっちつかずの印象でした。鑑賞後に頭に疑問符が浮かんだまま解説動画等を散見すると、色々な発見が出来て楽しいですね。
色々な考察を纏めると、正解は無いのかなと言う結論に至りました。現実なのか、はたまた非現実(妄想)なのか…。鑑賞者にこの様な疑問を持たせる事こそが、この映画の作られた理由なのかも知れません。少しJOKERに似てる部分があるかも知れませんね。

離れて見ればジョーク映画、深堀すればエッジの効いた皮肉映画。様々な見方ができる、素晴らしい映画です。

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芥

3.0ビミョー

2024年6月10日
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怖い

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seiyo

3.5僕はここにいない

2024年6月7日
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悲しい

怖い

難しい

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カズユキ

4.0色んな見方ができる映画

2024年4月3日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

俳優の猟奇的な笑顔、以上な虚栄心が怖いです。
アメリカではカルト的人気を博する映画ですが、日本ではそこまで有名ではないです。
しかし、ホラー映画好きとしては観ておくべき映画だと思います。ラストシーンが意外過ぎて意味が分からないという人も多いですが、逆に映画好き同士でラストシーンについて独自の解釈を話すのが楽しいです。

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ゆーき

4.0どう捉えるか

2023年11月24日
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笑える

怖い

興奮

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ゆい

4.0ヤッピーの百鬼夜行wをカリカチュアにしてコミカルに風刺

2023年9月22日
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