アバウト・ア・ボーイのレビュー・感想・評価
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人は皆、支え合いながら生きて行くのがイイネ
親の印税で何不自由なく暮らす無職のウィル(ヒュー・グラント)。情緒不安定で鬱病の母親(トニ・コレット)と暮らすマーカス(ニコラス・ホルト)。
この2人それぞれの1人称から始まったので、この作品のタイトルは、この2人を指しているんだなと。
とにかく面白くて笑った!
学校ではイジメられ、家に帰れば 母親が死んでいないか不安なマーカスが、自分の身の回りの大人とは一風違ったウィルに目を付け白羽の矢を?立てる。
一方で、ウィルは 如何にして人生を楽しむか(後腐れのない別れの研究に熱心)しか頭にない。
そんな2人がお互いの生活に影響を及ぼしながらも、人として成長して行く姿が微笑ましい。
「Killing Me Softly」歌唱のシーンは、頑張れー!と応援しながらも、我が事のようにドキドキしました(笑)!(オリーブ(リトル・ミス・サンシャイン)を彷彿とさせました←多分私だけ(笑))
ただ、どうもヒュー・グラントの演技が好きではないので、「どうにかなんないのかなー💢」と思ってしまいましたが、脚本が良かったので楽しめました。
トニ・コレットも凄く良かったです!大好き!
家族だからって全部やらなきゃいけないわけじゃない
2歳の子どもがいると嘘をついてまでして、SPAT(SingleP...
2歳の子どもがいると嘘をついてまでして、SPAT(SingleParentAliveTogether)という集会に参加し、さっそく若いママをナンパしたウィルだった。友人の息子マーカスはウィルのことを下心ミエミエだと見ていた。彼たちの公園でのデートの日、マーカスの母親フィオナ’(トニ・コレット)が自殺未遂を図ってしまい、心配するマーカスは母親とウィルのデートをセッティングする。
いろいろあってレイチェルなんかとも仲良くなろうとするが、男の友情が勝ってしまい、マーカスがママを喜ばせようとコンサートで歌うのを止めようとするのだが・・・道化の役をウィルが買って出るところがとてもいい。
ウィルとマーカスそれぞれの一人称の語り口が面白かった前半で、展開もエンディングも見たことがないくらい斬新だけど、他人同士がずっと一緒に暮らすってのも限界があるんだろうな・・・ヒュー・グラントの性格だからなせる技かも。印税暮らしって、どうなんだろ・・・
歳を重ねて観るほど味が増す
高校生の頃に、パッケージの男の子が可愛いのとヒュー・グランドってなんか聞いたことあるぞ、と思ってなんとなく観た映画。
最初見たときは内容はなんだかよく分からなかったけど、
とにかくスカしたテンポがかっこいいのと、
鴨が死ぬシーンが面白かったのと、
「人は孤島だ。でも海面下では結局みんな繋がっている。」という最後の台詞に高校生ながらしっくりきたのとで、
何度も観ていた。
歳を重ねて観るたびに、
どんどん共感できることが増えて、
味が増していく。
ウィルの空虚感とか、
付き合いに必要な誠実さとか、
母親の朝泣きたくなるほどの孤独とか、
独りでいるには勇気が必要なこととか、
二人だけじゃ足りなくて後援者が必要なこととか。
しかし、こんな湿っぽい教訓も
うまくジョークで覆い隠されているのが
この映画の上手いところ。
大人になって観て一番驚いたのは、
英語で聴いたウィルのセリフ。
日本語字幕の三倍くらい口が悪い。笑
イメージと違った
笑えるし、ほっこりする
主人公のウィルはヒュー・グラントこそが適役だと思わせるほどハマっていた。
イケメンなんだけど、ちょっと物足りなくて、親のすねかじりって役もなんとなく納得したり。
ウィルと母子の会話のやり取りはいちいち笑いを誘った。
そして、ビックリしたのが2002年の作品だからこその感動がマーカス役がニコラス・ホルトだということ。俳優として一本立ちしてきたホルトの子役時代の作品とあって、彼にもこんなに可愛らしい時代があったんだと。まぁ今でも面影はあるのだけど、最後のエンドロールまで全然気付かなかった。迂闊。
レイチェル・ワイズも一番脂ののっていた時期(というのは言い方が悪いか)で、やはり絶世の美しさを誇っていた。
ありきたりな親子再生物語に恋愛を絡ませてくるかと思いきや、そんな単純な恋愛ものでなかったのもよかった。ヒューマンドラマですね。
とにかく最後はちょっぴり感動、途中は笑えます。
いいかげんなオッサンの成長
子ども大人
ただのほんわか系だと思ったら…
ヒュー・グラントらしい駄目男っぷり
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
別にどうということはない話で、ヒュー・グラント演じる駄目男が嘘で塗り固めた軽薄な自分の人生を見つめ直し、人との真剣な関係を築いていくように変わっていくというだけのこと。彼と関わった母子もこのいいかげんな男との出会いで変わっていく。そこでありきたりの恋愛話になるわけではなく、三人が三人以外の人々とも関係を深めていくように良い方向に変わっていく。物語よりもこの駄目男の駄目っぷりと、軽く笑える演出が楽しかった。
微笑ましい気持ちになりつつもかなしい
ヒュー・グラントの最高作?
自身も好きな作品の一つとしているが、私はこの作品のヒューが最高だと思っている。ラブ・コメのキングとしてこれはラブ・コメではないので不本意かもしれないが、コメディではあるので良しとしてもらおう。この主人公の役をリアリティを持って演じられるのはヒューしかいない。コリン・ファースだと固すぎるし、レイフ・ファインズだと重すぎる。超いい加減な奴で、とても共感を覚えるような人間ではないのだが、悪い奴でもない。人間はひとりでは生きていけないということが文句なく伝わってくる。いくらお金があってもね。結びつきが必要なのさ! 普通だったら男と女の話になるところが、男と男の子の話だというのも変わっていておもしろい。それにヒューの歌も聴けるお得な作品。ギターも弾くぞ! 最高におかしいこと請け合い。ヒュー・ファンのみなさま、一度観てみて!
ある独身男と少年の物語。
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