劇場公開日 2002年9月14日

アバウト・ア・ボーイのレビュー・感想・評価

全37件中、1~20件目を表示

4.0原作とは随分とラストが異なることにビックリ!

2017年7月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

楽しい

他人同士のオジさんと少年が固い絆で結ばれていく本作は、史上最低なお下劣コメディ「アメリカン・パイ」の米国人監督ワイツ兄弟による英国進出作でもあった。彼らは彼らなりに、「アメリカン・パイ」の二番煎じに甘んじることなく胸張って次ステージに進みたかったのだろうし、そこに従来と異なる役を望んだヒュー・グラントと、天才子役、そしてニック・ホーンビィの原作という要素が惑星直結のごとく綺麗に並んだことによって、この伝説的コメディが誕生したわけである。とはいえこの映画はクライマックスが原作と大きく異なる。「キリング・ミー・ソフトリー」など出てこないし、原作ではニルヴァーナのカート・コバーンの死がフィーチャーされていることはちょっとした驚きだ。90年代前半に限定されていた物語を、ワイツ兄弟は手際よく切り開き、いつの時代にも普遍的なコメディへと作り変えた。その大胆な決断もまた、二人の立派な功績と言えそうだ。

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牛津厚信

5.0良い子は分かるね♥シングルマザーはもっと狡猾だよ。

2024年10月19日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.0望むものを得ること、が幸せの唯一の道ではない

2024年3月13日
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数々のラブコメで軽薄なプレイボーイを演じてきたヒュー・グラント。
そろそろそういう役柄を演じるのはミスマッチな年齢になってるんじゃないの?って頃合いが秀逸に機能している。
それでもなおセクシーさは隠しきれていない。

もうとっくに子供がいてもおかしくない年齢にも関わらず、父の遺産管理でモラトリアムを突き進むウィル。
母親の趣味のヒッピースタイル故にいじめられているマーカス。
そんな変な組み合わせの2人がお互いに影響し合って何だかいい感じの巡り合わせになっていく様子は父と子のようであり、兄弟のようであり、友達のようであって何とも微笑ましい。

軽薄な男ではあるのだけど、時に道化に徹することができるウィルの優しさ。
色んなものに感化されながらも心根の部分で母への愛を示せるマーカスの優しさ。
それぞれの不器用な部分を持ちながらも、ドラマチックではない善性の発露が好ましい余韻に繋がる。

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昭和ヒヨコッコ砲

4.5ライト・コメディの傑作 「アバウト・ア・ボーイ」

2024年2月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

「アバウト・ア・ボーイ」は、人と人が接する時に感じる内心の不安や自分の弱い部分を見透かされないだろうかという不安を、等身大の人間の姿で描いたライト・コメディの傑作だと思います。

この映画の主人公の38歳の独身男ウィル(ヒュー・グラント)は、亡くなった父親が一発ヒットさせたクリスマス・ソングの印税で優雅に暮らすリッチな身分。
一度も働いた事がなく、TVのクイズ番組とネット・サーフインで暇をつぶし、適当に付き合える相手と恋愛を楽しむ、悠々自適の日々を送っています。

ところが、情緒不安定な母親と暮らすマーカス少年(ニコラス・ホルト)との出会いが、彼の生活をかき乱していく----という、非常に興味深い設定でのドラマが展開していきます。

まさに現代ならではのテーマをうまく消化して、ユーモラスで、なおかつ、ハートウォーミングにまとめ上げた脚本が本当にうまいなと唸らされます。

30代後半の独身男の本音と12歳の少年の本音を、それぞれ一人称で描きながら、それを巧みに交錯させていくという構成になっていて、それが、二人の男性、ウィルとマーカスがいかにして心を通わせていくのかが、このドラマに説得力を持たせる上で重要になってくるのです。
そして、これが実にうまくいっているから感心してしまいます。

表面を取り繕う事に長けたウィルは、今時の小学生が歓迎すると思われる、クールなスタイルを本能的に知っています。
マーカスはそんなウィルを慕っていきますが、それだけではなく、ウィルの人間的に未熟な部分が、結果として二人の年齢差を埋める事に繋がり、マーカスはウィルを自分の友達の延長戦上の存在として見る事が出来るようになるのです。

マーカスは彼の持つ性格的な強引さの甲斐もあって、ウィルという良き兄貴を得る事が出来、一方のウィルは、自分だけの時間にズケズケと土足で踏み込んで来たマーカスを、最初こそ煙たがっていましたが、彼と深く接していく中で、次第に"自分の人生に欠けていたもの"に気付かされていくのです。

この映画は、そんな二人の交流の進展に歩を合わせるように、"人間同士の絆や家族"といったテーマを浮き彫りにしていくのです。

日本でも最近は、"シングルライフ"というものが、新しいライフスタイルでもあるかのように市民権を得つつありますが、確かに、お金さえ払えば、ありとあらゆる娯楽やサービスが手に入る時代になって来ました。個人が個人だけで、あたかも生きていけるというような錯覚に陥ってしまいがちな現代。

もっとも、この映画はそんな現代人に偉そうにお説教を垂れているのではなく、むしろ、大半の人間はそんな現代というものに、"不安と寂しさ"を感じ始めているのではないかと問いかけているのです。
だからこそ、この映画は多くの人々が共感を覚え、ヒットしたのだと思います。

そこにきて、ウィルを飄々と自然体で演じたヒュー・グラントという俳優の存在です。
ウィルは、ある意味、"究極の軽薄な人間"として描かれていて、本来ならば、決して共感したくないようなキャラクターのはずなのですが、ヒュー・グラントが演じると、何の嫌悪感もなく見る事が出来るので、本当に不思議な気がします。

ヒュー・グラントは、このような毒気のあるライト・コメディを演じさせれば、本当に天下一品で、彼の右に出る者などいません。
余りにも自然で、演技をしているというのを忘れさせてしまう程の素晴らしさです。

そして、困った時に見せる微妙にゆがんだ何ともいえない表情といったら、他に比べる俳優がいないくらいに、まさしくヒュー・グラントの独壇場で、もう最高としか言いようがありません。

かつての"洗練された都会的なコメディ"の帝王と言われた、ケーリー・グラントの再来だと、ヒュー・グラントが騒がれた理由が良くわかります。

この映画は、そんなヒュー・グラントの持ち味を最大限に活かして、誰もが表だっては認めたくないような人間らしさに踏み込んでみせるのです。

そして、人と人が接する時に感じる内心の不安や自分の弱い部分を見透かされないだろうかという不安を、等身大の人間の姿を通して映し出す事に成功しているのだと思います。

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オーウェン

4.0曲が 印象深い 映画。 今や大人

2022年12月1日
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映画は 年月が経って 既ににテレビでもやっている.
見所ハイライトは 最後の キリングミーソフトリー の舞台 に尽きるんだけど, 動画サイトにもここだけ切り取ってあって 何度か見て 笑える (Killing me softly scene)。 ニコラス・ホルトが映画「ライ麦畑の反逆児」で  完全な大人に成長してい て当初気付かずでびっくりした。

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bumblebee

4.5人は孤島ではない

2022年11月14日
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父親の印税で仕事をせず不自由なく暮らすウィル。
シングルマザーが精神的に不安定で学校ではいじめに耐え続けるマーカス。

助けが必要だと感じたマーカスの行動でウィルも自分でも気づいていなかった孤独を感じ始める。

空っぽでただ時間を潰すような毎日に意味を見出す。

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23

5.0最後はほっこりした気持ちになりました。

2022年9月14日
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泣ける

幸せ

原作とは違うらしいけれど、最後はほっこりして終えられました。
自分自身も空っぽではないか?と考えさせられたので、そうならないように生きようと思います。

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kaoru

4.0軽妙洒脱

2022年7月24日
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監督によっては深刻っぽく、お涙っぽくなりそうなお話を、サラリと軽く撮ってる演出がいいです。
グラント選手の持ち味もあるでしょうけど。女優陣は全員ダメですね。印象薄い。

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越後屋

4.0心あったまる作品

2021年9月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ヒュー・グラントのいい加減なダメ男がホントにハマり役でした
今までキリッとしたイメージだったトニ・コレットも情緒不安定な母役が良かったです
それより何より少年のニコラス・ホルトがサイコーでした
この後あんな美少年に育ってくれてありがとう♡
ストーリーはちょっぴり涙が出そうになるあったかいラストでした
その反面、私こそ空っぽだと思わずにはいられません
「毎日とりあえず頑張ってはいる」というのから抜け出してもっと生き生きと過ごしたいと心底思います

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小町

2.5今ひとつ理解できず

2021年9月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

子役はかわいげがないけど、いつの間にか家に通うようになり、それで仲良く?なってしまう‥ここ。無理に友情芽生えられちゃっても、しっくり来ない。
学芸会の場面も良くわからなかった。
観なくて良かったな。

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bigsuke

3.5空っぽなのは私です

2020年12月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

幸せ

私もきっと空っぽなのだと思う
何の希望もなく働き
それなりの歳で自然の流れに逆らわずに結婚し子を持つ親にもなった
でも人間的に何も成長もしていないし人に誇れることもなく何かの能力に秀でることもない
何かを生み出して人に感動を送るようなこともなくこんな歳までになってしまった
真剣に「自分は何のためにここに居るのだろう?」
と深く悩んだこともなくただ毎日を穏やかに過ごせればと思っている
強いて言えばギャンブルもせず金遣いも荒くはなく月に1度ほど映画館に行けたら嬉しいな〜くらいである
そうなんです、頭の中のほとんどは映画から頂いた知識ばかり
自分が経験した事は100分の1 か1000の1 なんだろうな
監督さんやスタッフの方々、俳優女優さんなどは大したものです
見ている私たちにこれほどの感情を持たせてくれるのだから
作中の空っぽな彼も何かをつかみ未来へ希望を持っていくのでしょうね

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カルヴェロ

4.0ゆるいラブロマンスにぴったりのヒューグラント

2020年12月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ヒューグラント扮する38歳定職も無い独身のウィルフリーマンは、妹夫婦の画策もありシングルマザーも悪くない気がしたが優柔不断だった。一方、ニコラスフルト扮するクラスメートから少し変だと思われているマーカスの母親は情緒不安定だった。ある日、あるシングルマザーが友達の子マーカスも一緒にとウィルのデートに割り込んだ。マーカスを家に送って行くとトニコレット扮するマーカスの母親フィオナが自殺未遂になっていた。ウィルは、一晩マーカスを預かる事になった。マーカスは、家に戻った母親をたしなめた。マーカスは、母親が心配でひとりじゃいつも見張っていられないからウィルを巻き込もうと考えてウィルに食事をご馳走してくれと電話した。マーカスは、母親とウィルは悪くないと思っていた。ウィルは、一緒に来た母親の様子から食事は早く切り上げようと思ったが、果たしてウィルはどうする?
ヒューグラントは、ノッティングヒルの恋人でもそうだけど、ゆるいラブロマンスにはピッタリの俳優だね。でも子供が母親のキューピット役って言うのは、本当にふたりが良ければありがたいかもしれないな。

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重

3.0孤独は潤いに欠ける

2020年8月29日
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Bluetom2020

3.5ヒューグラント節

2020年4月29日
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この時、飛ぶ鳥を落とす勢い。独特のセリフ回しが満喫できる。この映画で目を引くのは衣装かな。着せ替えのようなシーンも入るが洒落ている。内装もハイセンス。Badly Drawn Boyの音楽がよく合う。

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Kj

4.5心温まるヒューマンドラマにして、ところどころクスッとできるコメディ...

2020年4月21日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

心温まるヒューマンドラマにして、ところどころクスッとできるコメディでもある。ハマった。

親のおかげで働かなくてもリッチな主人公が超羨ましい。狙うはシングルマザー。なるほど参考にしたい(笑)
主演のヒュー・グラントはもちろん、めっちゃではなく微妙に可愛い子役ニコラス・ホルトがまた絶妙。物語はこの2人の奇妙な友情を描く。この関係が随所随所で本当に面白いんだ。おちゃらけで笑わせにくるのではない、これぞ真のコメディだ。
恋人だけでなく人には仲間が必要っていう結論が、好んで孤独にはなってない人にはムカつくだろうが、まあ正論。
何かが劇的に変わるわけではないが、そこがまたいいところ。最近観た中ではピカイチの作品でした。

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はむひろみ

3.5いい意味であっさり

2020年4月1日
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シングルマザーを美化するわけでも、独身を馬鹿にするわけでもなく、そういう点では変な先入観やメッセージにとらわれずに観られるのでよかった。
キャスティングもはまってると思う。

ショックなのはもうこの作品が20年近く前のってこと。。。
90年代でもないのか。

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本まぐろトロ子

2.0シングルマザー

2020年3月14日
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odeonza

4.0ほっこりしました。

2020年3月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

幸せ

ほっこりとするいい映画でした。
大人と子供ではありますが、そこにはお互いを信頼し助け合う友情がありました。
人との出会いって人生を変えることがありますね。

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光陽

4.0人は皆、支え合いながら生きて行くのがイイネ

2019年10月14日
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鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

親の印税で何不自由なく暮らす無職のウィル(ヒュー・グラント)。情緒不安定で鬱病の母親(トニ・コレット)と暮らすマーカス(ニコラス・ホルト)。
この2人それぞれの1人称から始まったので、この作品のタイトルは、この2人を指しているんだなと。

とにかく面白くて笑った!
学校ではイジメられ、家に帰れば 母親が死んでいないか不安なマーカスが、自分の身の回りの大人とは一風違ったウィルに目を付け白羽の矢を?立てる。
一方で、ウィルは 如何にして人生を楽しむか(後腐れのない別れの研究に熱心)しか頭にない。

そんな2人がお互いの生活に影響を及ぼしながらも、人として成長して行く姿が微笑ましい。

「Killing Me Softly」歌唱のシーンは、頑張れー!と応援しながらも、我が事のようにドキドキしました(笑)!(オリーブ(リトル・ミス・サンシャイン)を彷彿とさせました←多分私だけ(笑))

ただ、どうもヒュー・グラントの演技が好きではないので、「どうにかなんないのかなー💢」と思ってしまいましたが、脚本が良かったので楽しめました。

トニ・コレットも凄く良かったです!大好き!

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m@yu-chan

3.0このヒュー様も素敵

2019年3月25日
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