ゴースト・オブ・マーズ 劇場公開日:2002年7月13日
解説 2176年、火星の植民地。MPF(火星警察)の警部補メラニーは囚人ジェームズの護送任務のため、鉄道でシャイニング・キャニオンと呼ばれる町に向かう。しかしそこは火星の先住民族の霊によって壊滅状態に。町の住人たちは霊に憑依され、殺戮を繰り返していた。そしてその集団は警察官たちにも襲いかかる。メラニーは地獄と化した一帯から脱出すべく、ジェームズら犯罪者と手を組んで壮絶な肉弾戦を繰り広げることに……。火星の死闘を描いたSFバトルアクション。
2001年製作/98分/アメリカ 原題:Ghosts of Mars 配給:メディアボックス
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マーク・ウォルバーグといえば眉を“への字”につりあげる威嚇の表情がいわばキメ顔になっている。 アイス・キューブにもおなじことが言えるが、tedみたいにキャラクターを演じ分けられるウォルバーグにくらべると、アイス・キューブのばあい、怒り眉が貼り付いてしまっている印象がある。 いつでもどこでも、あのキメ顔をしていて、なんか疲れそうな男だが、その印象がいくらか変化した動画がYouTubeにある。 アメリカのゆうめいな司会者でコナンオブライエンという人がいる。 動画は番組内企画の体(てい)でコナンとアイス・キューブとケヴィン・ハートが、アジア人女性に運転教習をするという顛末。 “Ice Cube, Kevin Hart And Conan Help A Student Driver | CONAN on TBS” むちゃくちゃな運転マナーを教えマリファナをやってチキンをたべる。カオスな展開と“Student”のダイアナが魅力的。視聴回数1億弱はTVの企画ものとしては異例だろう。なんどみてもたのしい。 動画でアイス・キューブはコナンとケヴィン・ハートというオフェンシブなふたりのコメディアンを相手に、遜色のない押し出しの強さをみせる。 いつも怒っているような輩、いわゆる“thug”の気配を持っている男が陽気に笑ったりすると妙に惹かれてしまうことがあるが、アイス・キューブにもその魔法があると言える。 ── 興行も批評もコケているが“自傷するハードロッカー”の造形やキャストのおもしろさで印象に残っている映画。 同監督のニューヨーク1997に似て凶悪犯を檻から解放してミッションへ任用する。 カーペンター監督の描く凶悪犯は男臭くてストイック。だらしなさがない。アイス・キューブ演じる“Desolation Williams”はvoluptuousなヘンストリッジに目もくれなかった。 反して今や男臭さの代表選手ともいえるジェイソン・ステイサムがここでは格下で女にだらしない傭兵を演じていた。また、パム・グリアやジョアンナ・キャシディなんて懐かしい名前も出ていた。 imdb4.9、Rotten Tomatoes23%と24%。 ボロボロだが個人的には“愛すべきキッチュ感”を感じた映画。 とりわけラスト。ヘンストリッジをアイス・キューブが起こしに来る場面。 Come on.Tide is up.Time to stay alive. さあ生き残るための時間だ──とかクサすぎることを言ってウィンクしピッカピカの銀色銃を渡す。 アイス:あの世に生きたくなかったら悪党になるんだな ヘンストリッジ:あんたは警官になんのよ ふたり:Nah アイス:やっつけようぜ ヘンストリッジ:やったるわよ 映画には出来が悪くてもクサさやバカっぽさゆえに憶えている──ってことがあるがじぶんにとってゴースト・オブ・マーズはそれだった。
列車でやって来て列車で逃げるっていう設定好きです、『バイオハザード』1作目みたいな ♪ ナターシャ・ヘンストリッジ綺麗でした(^-^)
2020年8月31日
Androidアプリから投稿
つまんないのでスキップしながら盛り上がりどころを探してたら最後まで行ってしまった。ステイサムさんは禿げた方がカッコいいんや、ということしか残らない映画でした。
2020年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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赤いフィルターをかければ火星になる!といった具合で、映像もB級感が満載。自動運転で到着した列車には警部補のメラニー・バラード(ナターシャ・ヘンストリッジ)しか乗車していなくて、彼女を尋問する形でストーリーが進む。とにかくメラニーだけが生き残ったと想像できる展開なので、緊迫感はほとんどないと言ってもいいくらいだ。 扉を開ける専門家みたいなジェリコ(ステイサム)は任務中であってもメラニーを口説こうと必死になってるキャラ。『ジャッキー・ブラウン』でいい演技をしていたパム・グリアなんてすぐに死んじゃうし、悪党アイス・キューブの弟だってあっさり死んでしまう。これがジョン・カーペンター流なのだと理解もできるのだが、そのキューブ自身も「人殺しだけはやってねー」と頑なに主張するのもどこか可笑しい。 そんなB級火星映画であっても、感染かなにかで狂ってしまった谷の集団の描写はこれでもかこれでもかと人間らしさを失っていくのだ。死んでいく人もあれば、新たに出会う人物もどこかおかしい。科学者だと自称するウィトロック(ジョアンナ・キャシディ)は自らパンドラの箱を開けてしまったと言い、火星先住民族の霊を呼び起こしてしまったと作品そのものの説明が入る。何かメッセージがどこかに含まれてると確信していたのですが、これは先住民族の住む火星への侵略がテーマなのだろうと感じた。つまり、どっちがエイリアンなんだ?と、アメリカ大陸に進出した白人への批判が込められていたのだ。 奥の深さもさることながら、この人には生き残ってほしいと思っていても、あっさり殺される。主人公と同じくブロンドヘアーのバシラ(クレア・デュバル)だって、死にざまは首が爆発するのです。『マッドマックス』風のとり憑かれた暴徒たち。ジョン・カーペンター自身が作ったヘビメタ風音楽がとても似合っていた。