コンドル(1975)

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

CIAの下部組織が襲撃された。偶然助かったコードネーム“コンドル”は知らぬ間に内部抗争に巻き込まれ、命を狙われる。彼は女性カメラマンと知り合い、CIA上層部の陰謀を暴こうとするが……。シドー扮する謎の殺し屋の不気味ぶりが見事。サスペンス・アクションの快作。

1975年製作/117分/アメリカ
原題または英題:Three Days of the Condor
劇場公開日:1975年11月29日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第33回 ゴールデングローブ賞(1976年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) フェイ・ダナウェイ
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写真提供:アマナイメージズ

映画レビュー

4.0今改めて見ると、時代が再び揺り戻されているようで震撼する

2019年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

知的

「明日に向って撃て!」をはじめ、ロバート・レッドフォードの代表作を讃え始めるとキリがないわけだが、その中でも密かな、そして確実な人気を保ち続けているのが本作「コンドル」である。

CIAの支部でリサーチ研究を続ける彼が、ある日、思いがけない展開に巻き込まれていく。その先の見えない恐怖。相手が何者か想像すらできない絶望。そんな混沌の闇の中にあって、彼はたった一人で、国家ぐるみの陰謀に立ち向かっていこうとする。

当時は「アメリカ映画」が様々な闇に切り込んでいた時代。「大統領の陰謀」と併せて、本作に様々な政治的なメッセージが込められていることは明らかだ。と同時に、改めて本作に真向かうと、製作45周年を迎える今、強烈に時代が揺り戻されていることに背筋が凍る。レッドフォードが出演した「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」も本作の影響を受けているとか。MCUファンも是非観ておくべき一作。

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牛津厚信

4.0【”大義のために、下部組織を消すCIAの闇”序盤からラストまで、スリリングな雰囲気が続くサスペンスアクション。】

2025年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

■雑誌、書籍の情報分析を行い、CIAの作戦が妥当かどうかを調査するCIAの下部組織、アメリカ文化史教会を武装した男たちが襲い、分析官たち6人を機関銃で射殺する。
 偶々昼食を買いに行っていて難を逃れたコードネーム“コンドル”のジョー・ターナー(ロバート・レッドフォード)は、CIAの上司ヒギンズ(クリフ・ロバートソン)に連絡し保護を要請する。
 だが、指定した路地に行くと顔見知りのサム(ウォルター・マッギン)が待っていたが、情報部のウィクス(マイケル・ケーン)がサムを射殺し更に彼をめがけて発砲する。
 ターナーは通りかかったキャシー(フェイ・ダナウェイ)を脅し、彼女の家に隠れる。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・冒頭の、殺し屋(マックス・フォン・シドー)達による機関銃乱射シーンから、ずっとスリリングな雰囲気が継続する。
 それは、ジョベアと呼ばれるマックス・フォン・シドー演じる長身面長の殺し屋の存在感と、仲間であるはずのCIAの上司ヒギンズや、その上位層と思われる老人たちの姿が不気味だからである。

・徐々に、何故に自分達が狙われたかを悟って行くターナーの切ない表情と、彼に強引に週末の恋人との旅行を邪魔されながらも、彼の善性に気付いて行くフェイ・ダナウェイ演じるキャシーが、彼を慰める様も良い。

<全てを報道機関に告発したターナーを、あくまで雇われ殺し屋であるジョベアが、彼の腕を認め、その行く様を予言し、”誰にも束縛されない、この仕事は良いぞ。一緒に来ないか?”と誘うシーンは、組織に属する者であれば、思わず頷いてしまうシーンである。
 今作は”大義のために、下部組織を消すCIAの闇”を描いた作品なのである。>

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NOBU

4.0起承転結、承と転ナシ

2024年10月28日
PCから投稿

よくできた筋書、との感想が散見されますが、理解できません。
事件の発端と結末は明白ですが、間をつなぐプロットが全くわかりません。

発端となった事件を何故起こしたのか、について説明がありません。
事件の究極の目的は示されますが、個々の出来事の背景についての説明が省略されているので、わからないことだらけです。

とはいうものの、政治スリラーとしての緊張感が十二分に発揮されているのは、さすがポラック先生の腕前でしょう。

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越後屋

3.50103 男前が逃げる逃げる

2024年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1975年公開
当時ジョーズに公開前から敗戦濃厚の東宝系が徒党を
組んで¥1000で7作面白いですよ、の宣伝を組む。
「コンドル」「ピンクパンサー2」「フリックストーリー」
「ハリーとトント」「続エマニエル夫人」「悪魔の追跡」
「マイウエイ」
しかし見事に惨敗。
本作は小粒とはいいながらロバートレッドフォードで
結構持たせており良作。
あれーと巻き込まれるフェイダナウエイの慌てぶりも
良い。
70点

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NWFchamp1973