V フォー・ヴェンデッタのレビュー・感想・評価
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内なる怒りを解き放て
DCコミック・アランムーア原作、ウォシャウスキー兄弟製作、2006年。
これはまさに今(2020年)日本で観るべき内容だと感じたよ。
全体主義国家、ウイルス災禍、様々に抑圧された国民。そこでひとり復讐に生きる男の物語。平静な世ではここまで響かなかったかもしれない。
ナタリー・ポートマンは序盤は花添える感じかな?と思ったが、どっこい後半の半端ない役者魂に驚き、そして燃えたわ。
ストーンズの「ストリート・ファイティング・マン」に心を動かされたことのある人なら観るべき映画。
Remember, remember the 5th of November. 分かりやすく映画化。
原作は魔術師アラン・ムーア。DCコミックの大人向けレーベルのヴァーティゴから出ていたコミックなのですが、まー難解過ぎて読みにくいし分かりにくい。アラン・ムーアって有名なコミック・ライターでも、だいたい難しくって単純に楽しめる作品を作る作家ではないんですよね~。基本的にエンターテイメント性は低いです。なんて言ってるのが本人にバレたら魔術で呪われそうですが💦
でも、映画化は随分スマートになっていて楽しめました。これは制作脚本を務めたウォシャウスキー兄弟(現在は姉妹)の功績が大きいのではないでしょうか?やたらと同性愛にフォーカスされているのは当時の監督の趣味っぽいです。
ナタリー・ポートマンが相変わらず美しいですね。ロリータ・ファッションになったり、丸坊主になったり、美人でも色々と挑戦する姿勢は素晴らしいと思います。なんだかんだで大作からミニシアター系まで幅広いですよね。ヒューゴ・ウィーヴィング、一度も顔出なくっても特徴的な声で分かってしまうのがスゴい所。エキセントリックなVに見事になりきってる感じです。
Vがイヴィーを拷問した後に色々と目的を話していたのはDV男の言い訳に見えてちょっと気持ち悪かったです。イヴィーがその後VにハマってしまうのはDV男から抜けられなくなる心理を見ているようでした。怖い怖い。
でも本作の主題を「革命」と見るのなら、投げっぱなしで終わるので危険だと思います。政府潰すだけ潰してその後の国の舵を取る人間が生まれずに終わるんで、結果的に言うなれば無政府状態になってしまうんですよね。で、人間の歴史を省みると、そういう状況では力を持つ軍部が権力を握る事が多いんですよ。武力政権が生まれる訳です。それって結局権力の集中になってしまうのではないかなと。1つを潰してもその先の道筋を立てなければ別の似たような政権が生まれて終わるんじゃないのかなっと思ってしまう訳です。
鬱屈してた民衆を動かしていたので勘違いされそうですが、本作でVがやった事はあくまでも個人的な「復讐」であって「革命」ではないんですよね。逆にこの後の英国がどうなるのかが気になってしまいました。
むしろ今の方がしっくりくる。
アランムーアの原作が読みたい…
この間観たジョーカーの、オリジナル版「キリングジョーク」の原作者アランムーアの原作ということで、この映画を観た。
うーむ。
Vの存在感が魅力的なのは凄くわかる。
が、イヴィーがあそこまで惚れる理由は彼にあったか?
彼ではなく、どちらかというと、あの同性愛者の手紙とかに突き動かされてないか?
Vの存在意義が途中から分からなくなってきてました
というより何だろうそりゃ格好いいけどさ…みたいな。
民衆が誰一人として全く同じ動きしていたのも少し気持ち悪いしね。リアリティがない
映画としての面白みがないっていうのが正しいかな。
いまいち世界観がつかめなかった。
刑事が意味深な感じで、真相つかんだみたいなこというけど、
それが明言されるわけではないし、オープンエンドなわけでもなかったのが、気持ち悪い。
伏線回収してない感が強い。
スミスが現れた。スミスが現れた。スミスが現れた・・・
イギリスの近未来は独裁国家となっていた。ナチスのハーケンクロイツをイギリス国旗の中に埋め込んだような国旗によって、おどろおどろしいまでの威圧感をもった独裁者サトラー議長。夜間外出禁止、徹底した情報操作、コーランを持っていたらその場で処刑。テロによって崩壊したアメリカは、もはや“アメリカガス臭国”でしかない。そんな腐りきった政治のイギリスに、1605年に実在したアナーキスト、ガイ・フォークスを模倣した“V”(ヒューゴ・ウィーヴィング)という仮面の男が現れる。11月5日は彼が処刑された日。その記念すべき日に権力の象徴である建物を爆破することが究極の狙いだ。
果たして“V”は単なるテロリストなのか?それとも世直し必殺仕事人か?などと興味津々で彼を見つめ、彼と関わってしまった女性イヴィー(ナタリー・ポートマン)の目線でファシズムの非道さを思い知ることになる。ところが最初は“V”の個人的な復讐劇。何やらガス室ならぬウィルス室で人体実験されていた過去と、生物化学兵器などの事件が絡んできて、近現代における風刺にもなっている。
イヴィーが捕まって拷問を受けるが、“V”の居所については黙秘を続け、肉体的にも精神的にも成長を遂げ、同性愛のため迫害を受けた女性の手記を読んでさらに世の中への不満を募らせる。『レオン』以来、鍛えることが彼女を美しく見せてくれるし、頭を刈られても美しさに変わりはないポートマン。仮面の男に恋心を抱く心情は『オペラ座の怪人』に負けないくらいなのです。
圧巻は、増殖した仮面と爆破とV花火のシークエンス。そして、「ダンスのない革命なんて、クリー○を入れないコーヒーと同じだ!」と言ったかどうかは知らないですけど、仮面をつけているのに心理描写が見事なエージェント・スミスに拍手喝采です。欲を言えば、全体的に民衆が苦しめられてる様子をもっと描いてもらいたかったところでしょうか・・・
結局、テロとは?ファシズムとは?革命とは?といった答えは明確にされませんが、レバーをイヴィーに托したことが、映画を観る次世代の人へのメッセージだったのかもしれません。
イチヴァン好き
そもそも万人ウケせん作風やけども、
それが故、ハマる人にはハマるのかと
それがしも
学生時代に観た際は
Vのメッセージを理解できずにいたが
その残像は色濃く残っており
社会人そこそこになり再鑑賞し
Vの"理念"に胸を打たれたっきり
それから年一くらいのペースで観てしまうま
字幕と吹替えそれぞれ味があって良いんだが、
菅生隆之(Vの吹替え)の声が好き
あの声とヒューゴ(V役)の立ち振舞いの融合がタマラン
また観たくなる。
(吹替5回、字幕1回、字幕あり吹替1回)
もしハロウィンで仮装するなら
私は迷いなくAmazonで衣装一式揃え、
Vになりきるだろう。
ただし、
人ごみ嫌いの私が、
自己顕示欲に翻弄された
ミイハア日本人の年に一夜の祭典に
赴くことがあれば、の話だが…
さっぱり分からなかった
おうち-36
DCだと知らずに見たら、最初にDCテロップが出て、アメコミのノリでいけばいーのねーと思ったら、結構ダーク。
華麗なはずのアクションシーンはなぜかスローモーションだったりと、
ウォシャウスキー兄弟は、アクションよりもドラマとして取りたかったのかな?って感じ。
ナタリーが坊主になるまでちょっと時間があるので、ロリファッションのナタリーなど綺麗なナタリーが拝めます。
かわいすぎるわ。
てか坊主でも反則なくらい綺麗なんだけどね。
ほんとに綺麗な人って額縁いらないんだ!っていう。
綺麗すぎて目立つから、すぐ捕まると思うんだけど笑
逆にヒューゴ・ウィーヴィングの顔は最後まで出てこないのですが、もうアノニマスとヒューゴがもともと似てるので、顔見えなくてもいっか←
ストーリーは難しすぎることもなく、だれることなく見れますが、ウォシャウスキー兄弟監督だからこそのアクションシーンがもうちょいあってもよかったかなぁ。
近未来的社会派アクション!!
アメコミでかつ、
ナタリーポートマンが坊主になるんだよ〜
という情報のみで鑑賞。
意外や意外。
近未来的で社会風刺も込めたダークヒーローものだったとは!!
1600年代に起きたガイ・フォークス事件をネタにとりいれてるんですね〜
面白かったです…
ブイの存在は一体誰なの!?ってすごく気になるんですが見終わった後はブイの顔や素性は気になりませんでした。
イヴァが言ったように彼は「皆」だった
イギリス国民の希望だったんだなと
人体実験の被験者であり自分だけが無敵の体になり次々と復讐を果たすVは恐ろしくかつ運命を呪う事を超え、立ち向かう姿勢にも見え何とも言い難い気持ちになりました。
人は何をもって生きるのか問われてる気分でした。
冒頭のメッセージ性が後になってじわじわくる。
正義とは?
国を相手にしてでも真実を知れるか、または立ち向かえるのか。ブイもイヴァも最終的に命を投げても真実に向き合おうとしましたね。
まああとはオペラ座の怪人的なロマンス要素をあって良かったです笑
自由と正義は言葉ではない、それは生き方だ
タイトルなし(ネタバレ)
結局Vの正体は誰だったんだ・・・。話しが難しかったな。なんであんなに一般人が最後にVの仮面つけて集まったのかがよく分からん。独裁者だったってみんな分かってたのかな?政府が毒を流したとかは一般人分かってないと思うけど。
ナタリーポートマンキレイでしたね。しかも坊主するのはすごい。しかもキレイ。
Vのラストの戦闘の剣にエフェクトついてるのかっこよかった!戦闘シーンもっと多くてもよかったなと思いましたね。なんだかんだ面白かったと思う。
4.8
タイトルなし(ネタバレ)
必要なのは『建物』でなく『希望』という言葉に、まさにその通りだと思った。
怖いことは怖いし、間違ったことは間違っている、でも信念や意志といった目に見えないもので自分の存在を証明した“V”にはうむ、確かに心を動かされてしまった。
ていうかナタリー・ポートマン美しすぎないかしら…。
英国に長く住んでいたため、ガイ・フォークス事件を切り口にした物語は...
英国に長く住んでいたため、ガイ・フォークス事件を切り口にした物語は親しみやすく、非常に楽しめた。
ガイ・フォークス事件を学んだ当時は、ガイ・フォークス一味が憐れな集団という感想しか持てなかったが、その事件を本作のようなヒーローを生み出すイベントとして位置付け、物語を膨らませたことで、ガイ・フォークス事件の特異性を感じることができ、面白かった。ロンドンっぽい雰囲気や英国人っぽいセリフ回しも良かった。
一方で、コミック原作というのもあり、ストーリー展開に緻密性が欠けていたり、説明不足な点があるのも否めない。なので、イギリスの文化や歴史を多少知った上で、本作を観ることをオススメしたいと思う。
社会派アメコミ映画化
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