V フォー・ヴェンデッタのレビュー・感想・評価
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肉体ではなく理念
過去に、レンタルで観ました💿
ナタリー演じるイヴィーが、スキンヘッドにされたり拷問されたり、散々な目にあいますが…😥
実はそれはVが仕組んでいて、明るみになったとき、彼女はVの元を去ります。
1年後、Vが革命を予告した日が近くなったとき、彼女は再びVの元を訪れます。
確か、ダンスをしてましたよね。
どことなく悲しかったような。
Vは革命の為に命を落としますが、ある意味救いのある結末だったと思います。
表情を見せないままVを演じきったヒューゴ・ウィーヴィングと、ナタリーの役者魂に感服しました🫡
いつかVみたいな人が現れると祈ってる。 ほんとはいつかVみたいにな...
いつかVみたいな人が現れると祈ってる。
ほんとはいつかVみたいになりたい。
誰だってヒーローになりたい。
そうだよね?
今こそ見たらいい映画。
理念は死なない
独裁国家と化し、言論や思想が厳しく統制された近未来のイギリス。そこに現れたVというマスク姿の男。20年越しの復讐劇が始まる。
作用には反作用が伴う。強力な抑圧には強力な反対が訪れる。20年越しの政府の圧政は1人の怪物を生み出した。恐ろしく悲しい怪物である。が、イヴィーに会うことで恋する事で怪物は葛藤する。生きたいと望む事とあの日誓った復習が交差する。確かに理念は死なない。がしかし、理念にキスする事抱きしめる事ができない。理念に取り憑かれるのはハッピーエンドなのか。バッドエンドなのか。
本当に凄い映画だった。美しくかなしい世界に引き込まれた。心が震えた。
近未来を予見した作品?
「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー兄弟が製作・脚本を手がけただけあっての作品。陰謀論に明るく、ニューワールド・オーダーのグレート・リセットを意識したかの作品。国家を思うが儘にするためには、国民を恐怖のどん底に陥れ、従順になるように統制を強めれば、権力者の権力と富は増大するという現在の国際社会を予見したかの作品。バイオテロ、戦争、内乱、分断を通して、気が付いたら身動きが取れなくなっているという現実を、仮面の男をヒーローにし、彼に感化されていく一人の女性と国民を描いていた。ウォシャウスキー兄弟の思考は、一貫している。真の自由と正義を目指し、男性性と女性性の統合を理想とする。
国民が本当の意味で覚醒し、立ち上がらなければ、その支配体制は変わらない。何かおかしいと感じていることに、疑問を向け、調べ、行動しなければ。そんな強いメッセージを感じた。マトリックスが、あまりにも譬え話になっていたので、より分かり易く、直接的に描こうとしたのであろう。
お気に入り映画のひとつ。
アラン・ムーア原作ということで単純なアメコミ映画ではないという事前知識のもと鑑賞。
ガイ・フォークスの仮面を付けたVという謎の男が悪事を働く政府の重役たちを
その”理念”の名のもとにひとり、またひとりと抹殺していく・・・。
世界観やストーリー、ナタリー・ポートマンの演技とどれをとっても楽しめる映画でした。
文句なし!
私は過去、本作と同じくアラン・ムーア原作の「ウォッチメン」を
お気楽ヒーロー映画と思い込み大変裏切られた経験がありますが(笑)、
本作もアメコミ原作といっても、アベンジャーズのようなものではありませんので、
注意が必要です。
V様のかっこよさは圧巻。
何もかもが素晴らしく、自分史上、心の映画ベスト10の1位から揺るがない作品。
形は違えど、抑圧された暮らしに身を置いたことのある人なら、Vとイーヴィーの、また作品中に出てくる人たちの自由を渇望する、その炎が胸に刺さるはずと思う。
何度見たかわからない。そして何度見ても胸を打たれる。
セリフもアクションシーンもかっこよさに痺れまくりで、さすがウォシャウスキー姉妹監督とうなるばかり。しかしながら、わかる人とわからない人がいるらしくて、そこが少し悲しい。
真の自由とは何か。Vの怒りの根源は何か。10年もかけてたったひとりで戦いの準備を整えてきたVの執念と理念の真っ直ぐさとかっこよさ。
今、2023年。今の日本もまるで独裁国家のよう。Vのようなダークヒーローがいてくれたら・・・などと思ってしまう。また見ようかな。
独裁政権に立ち向かうヒーロー
・映像がとてもきれい。
・Vが誰なのか、何者なのかの謎解き要素
・Vの革命が成功するのかへのハラハラ
現実的かどうかはさておき、世の中の悪に対して立ち向かう理念や概念を描いた作品。
某国の話かな?
これ、コロナウィルスを作った嘘ばっかりの隣国、ちゅうご、、、いや、某国の話か?
いつの時代も希望をもたらす革命は必要👍
しかし11月5日がイギリスにとってそんな大事なお祭りとは知らなかった!
【自国ファースト及び全体主義が蔓延る現代でも十二分に伝わるメッセージを包含したアンチ独裁国家映画のエンタメ大作。400年経っても揺るぎない”V"の尊き”理念”が心に沁みる作品でもある。】
■独裁国家と化し、言論や思想が厳しく統制された近未来のイギリスが舞台。
外出禁止時間を破ったために秘密警察に拘束されかけた女性イヴィー(ナタリー・ポートマン:坊主頭になっての熱演である。)は、Vというマスク姿の男に助けられる。
独裁国家になってしまったイギリスを転覆しようとテロ活動を繰り返す彼に感化され、イヴィーも立ち上がるが…。
◆感想<Caution! 内容に思いっきり触れています。>
・ウォシャウスキー兄弟(後、姉妹)による脚本が秀逸である事は知ってはいたが、ここまで現代社会の行く末を見越した作品であるとは・・。脱帽である。
・1600年代、イギリスに実在した腐敗した国家を転覆させ、革命を起こそうとした英国では今やヒーローである”ガイ・フォークス”をキーとしながら、第三次世界大戦後の、独裁国家になってしまったイギリスを支配する愚かしきサトラー議長の姿を絡めながら物語は進む。
フェイクニュースしか流さない、国営放送。現代の幾つかの独裁国家と全く同じである。
ー 容易に想像が付くサトラー=ヒトラー。そして、絶対的権限を持つ彼の下で”甘い汁”をすすっていた政府の幹部たち。ついでに、現代ロシアを統べる愚かしき男を追加すべきであろう。-
・そこに、地獄から蘇った”V”が現れる。彼はサトラーに諂い甘い汁を啜っている政府幹部や、且つて自分を含めたウイルス実験に関わった者たちに、”血の報復”をしていく。
ー 政府により、人口増加を抑制するために、秘密裏に意図的にウィルスの実験が行われた中で、奇跡的に生き延びた男”V"。
劇中描かれる、ウィルス実験により死んだ人々を穴に放り込むシーンは、正にアウシュビッツそのものである。-
・両親を反社会的存在とみなされ、独裁国家に虐殺されたイヴィーが、煩悶しつつも徐々に”V"の思想に傾倒していく様。
ー それは、”V"が意図したものであったが、彼女が獄中で読んだ、同性愛者であるという理由だけで獄死した女優ヴァレリーの手記。
今作は、様々なマイノリティーたちへの思いを込めた作品でもある。-
<ラスト、”V"と同じ仮面を付けた多数の市民たちが、国会議事堂に集い、”V"が決死の思いで仕掛けた地下鉄爆薬により、旧弊の象徴であった、議事堂は崩れ落ちる。
今作は、娯楽大作としても一級品であり、且つ真の自由や正義を深く重く追及した、メッセージ性溢れる作品なのでもある。
ナタリー・ポートマンの熱演も含め、見事の一言である。>
面白かった!
アクションシーンはカッコ良かったし話も良かった
いつかこういう風になってしまう国が現れるかもしれない。
高校生の頃にRemember remember ~の流れを勉強して暗記して遊んでいたのを思い出したけどそれと同じなのか
革命についてのアクションサスペンスみたいな話だったけれど,アクショ...
革命についてのアクションサスペンスみたいな話だったけれど,アクションもサスペンスもどうでもいいと思っている自分には,その革命に至るまでの道筋の描かれ方が面白くて見入ってしまった.映画として登場人物に中心化して描かざるを得ない以上,Vとヒロインの周辺での殺人に中心化されていることは否定できないが,それでも最後の革命のシーンは鼓舞するものがある.もちろんあんなシナリオが現実に起こるとは全く思えないんだけれど,無血開城というのはロマンがあるし,音楽に合わせて爆破が同期していることも最高だった.明治維新当たりの江戸城の無血開城の背景について掘りたいと思ったりしてしまった.
思ったより面白かった。
所々コードギアスというアニメを連想させる場面があった(コードギアスの方が後なので影響を受けたのはコードギアスかもしれないが)。Vの演説にはしびれるものがあったし、ヒロインもきれいなのでその2つの要素にひっぱられて鑑賞することとなった。
よくなかった点はヒロインの演技が少しわざとらしかった事と、場面の表現手法がリアリティにかける部分があって、没入感がそがれる部分があった所(花火を見る場面、ヒロインがVによる試験を乗り越えてガッツポーズするシーン、その他、黒背景で会議するお偉方のシーン)。
印象に残った名言は『政治家は嘘を語り、作家は嘘で真実を語る』、『最も信頼できるのは税金の記録』。創作する側として手法として参考になるのは、所々に名著からの引用を入れる事で物語に重厚感を与えられる事(マクベス、巌窟王の引用、ファウスト『真実の力により我は宇宙を制服せり』。)
その他の感想としては、体制にナチス独裁体制を揶揄しているのかなと感じたし、強制収容所はユダヤ人虐殺、ウイルスについてはコロナを連想させた(コロナウイルスは最近になって現れたものだが)。戦闘シーンでのVのナイフの軌跡が暗闇の中で白く残像を残して見せるスピーディな描写はよかったなと思う。
後から調べてみると、V役はマトリックスのエージェント・スミス役ヒューゴ・ウィーヴィングらしい。声だけでは気づかなかった。また、最後に群衆が仮面をいっせいに脱ぐシーンにウィーヴィングがいるとの事で見直してみると、2:04:58頃の右側の男性だろうと思った。
実に芝居がかったリベンジ・アクションもの
時は近未来、2027年、第三次大戦後アメリカは没落し英国はヒットラーもどきのアダム・サトラーによる独裁国家に変貌、革命を起こすべく立ち向ったのがオペラ座の怪人のような仮面の闘士Vでした。原作がコミックだからでしょうか、SF感はあまりなく中世のヒーローもののような風変りなキャラ設定ですね。
話が進むにつれサトラー一味の恐ろしい過去の陰謀が明らかに・・、こともあろうに10万人もの市民をウィルス兵器で虐殺、ワクチンで大儲け自作自演のテロをでっち上げ圧政独裁の管理国家を正当化したのでした。(こんなウィルス映画があったとは知りませんでした・・)
Vは当時の人体実験の患者の生き残り、まさにVの血の復讐(Vendetta)ですが実在のガイフォークスという人物を被せています、彼は1605年11月5日の政府転覆未遂事件の実行犯です、この辺は英国人なら衆知の話なのでしょう。
ナタリーポートマンも丸刈りまでして大熱演でした、彼女の演じるイヴィー・ハモンドもまた家族をサトラー一味に殺された暗い過去を持っています、復讐劇ではありますが怪人Vとイヴィーの奇妙な絆の物語でもあります。ただ、投獄のシーン、そこまでやるのかは疑問です・・。
見どころはキャラクター設定なのでしょう、中世の騎士のような芝居がかった主人公、シェークスピアやゲーテの古典を引用したりして妙に格調高いのです、岩窟王がお気に入りのビデオというのは分かりますがジュリーロンドンのCry Me A Riverが愛聴盤というのは面白い。
リベンジ・アクション映画でこれほどひねった脚色はないでしょう、V単独犯では絶対無理とか資金はどうしたとか色々思いますが、そもそも芝居がかった演出なので上手く騙されました、流石ウォシャウスキー兄弟、2時間越えですが退屈せずに楽しめました。
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