ことの次第のレビュー・感想・評価
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物語は物語の中だけに存在している
・『物語は物語の中だけに存在している』
・『船が沈むような日没だった』
・『今している事、前にもしたと思わない』
そう言えば、デジャブって最近無くなったなぁ?どうしてだろう?
・『本当の話の方が面白いのよ。ワンダーウーマンの様にね』
・『白黒映画の方が形が出てリアルだ』
・この街には映画館が2軒もある。『シネマテアトロ』と『シネマPM』
・バックグラウンドで流れる曲はイエス、ピンク・フロイド見たいなプログレッシブロック?ジェフ・ベック?リー・リトナーとかではないね。
・脚本家のデニスが聞いているのは●芝のウォ●キー。ウォークマ●じゃないけどね。
・コンピューターはIBM 51●●じゃないかなぁ?白黒ニ階調でも絵がかけるのは凄い。僕が16階調のスキャナーを買ったのは90年に入ってからだったと記憶する。コンピューターはPC98●1VM2だせ!仕事をしだしてからコンピューターにハマった。
・『自然の全ては光と影に過ぎないのよ』
・デニスが見つめるNewsweekの表紙を飾るは、前年に亡くなった『ジョン・レノン』だ。
・俺はゴードンの『捜索者』だせ!
・LAで車の走行中に流れる曲はスタンリ●・タレンタインじゃないかなぁ?
以上長々とこう言った状況に陥った『ことの次第』を説明した映画だと思う。本当の所の大問題は『スター・ウォーズの上映』だと思う。出だしのSFでは、誰も見てくれない。西ドイツの映画作家としては脱欧入米なのだろう。
『ポルトガル、夏の終わ●』と言う映画はまるでこの映画だ。
そして『ストレンジャ●パラダイス』でマイアミへハンガリー人が『パラダイス』を探しに行くのさ。白黒映画で。
メタ映画+ロードムービー&ノワール
ポルトガルとLAでは光と影が確かに異なっていた。湿気も空気も道路も車も店も町もまったく異なる。それが白黒映画でわかったから、ま、いっかーと思った。配信だったら途中で見るのをやめていただろう。だから映画館で眠らずに見続けてよかった!
ハリウッドとヨーロッパ、カラー映画当たり前と白黒映画=昔、ドイツ人とユダヤ人。酔っ払い、不眠症、etc. ヨーロッパの西端っこのポルトガルでウダウダを強いられているスタッフと俳優達の一方で、映画ブイブイのハリウッド(フリッツ・ラングの記念マークがあった!)。予備知識ゼロだったが最後まで見ることできたし、なんだかとても面白かった。ジャンルが途中で変わる映画なんだー!
フィルムがない!!
ヴェンダースがディストピアなSF映画を撮っている!?と、思いきやそんな映画を撮っている人たちの群像劇的な。
資金が底をつき、撮影中断から暇を持て余したスタッフ、キャストの過ごす様子、ヴェンダースやカウリスマキ、ジャームッシュに愛されたサミュエル・フラーの存在感が渋い。
映画を未完で終わらせる位なら死を選ぶ、そんなヴェンダースの覚悟とハリウッドに不向きな、作家性だけを強調した作品を撮るベシ!な、ヴェンダースの皮肉たっぷりな思いが伝わる。
不可思議が成功している作品。
撮影中止を余儀なくされた映画チームの不安と苦悩。
モノクロで単調に描かれ、よくわからないけれど、なぜか不可思議が成功している作品。
美しい。
2014.5.15
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