「タイトルなし」めぐりあう時間たち もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
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ヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」がダロウェイ夫人の一日を描いていたと同じく、三人の女性のそれぞれの特別な一日を描く。ヴァージニア・ウルフその人が自らの命を絶つ一日、1950年代のアメリカの一主婦が家を(子供を)捨てる一日、レズビアンの女性がかっての夫であったゲイの男友達を失う一日。そして全編に漂う水のイメージ、レズビアンのモチーフだろうか。満足度はもう一つだが、三人の主演女優はみんな好演。でも、最もしどころのない(派手な見せ場のない)役である主婦役を説得力を持って演じ上げたたジュリアン・ムーアが一番か。
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