「大きく浮上するために、大きく沈みたいときに。」めぐりあう時間たち 百花斉放さんの映画レビュー(感想・評価)
大きく浮上するために、大きく沈みたいときに。
どうしようもなく不幸な気分で、寄り添ってくれる何かを求めている時に観たくなるような映画。
冒頭から、鈍い痛みをずっと与え続けられるような、底無しに少しずつ沈んでいくような気分になる。
人生に望むことをわかっていない、もしくはぼんやりと解っていたとしても上手にそれを求めて生きる術を持っていない。
だから人の期待に流されるままに生きてしまった。
そんな女性達のお話。
でも、少し視点を変えると、不幸に依存して安心を得ている。
実は幸せな生き方、と、見ることも出来そう。
登場シーンは少しだけれど、キュートなクレア・ディーンズのちょっとした優しさにとても癒される。
全体的にネガティブな雰囲気の内容だからこそなのか、子供達の笑顔や思い遣りがとても光って見えて印象的。
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