劇場公開日 2003年7月12日

ターミネーター3 : 映画評論・批評

2003年7月1日更新

2003年7月12日より日劇1ほか全国東宝洋画系にてロードショー

ファンのみなさん、ご安心を

「ターミネーターについては、もう語るべきことはない」と宣言してきっぱり「T3」の企画に関わらなかったジェームズ・キャメロン。それでも、SF映画史にひとつの典型を生んだ<ターミネーター>というコンセプトを、ハリウッドが放っておくはずはなく、ともあれ、まずはめでたく完成した。

そんな事情はさておいても、「T3」には誰しも期待と不安を抱いていたに違いない。「ブレーキ・ダウン」や「U-571」は結構だったけど、ジョナサン・モストウ監督、アクションは描けても、SFは大丈夫なのか? ストーリーは面白く仕上がっているのか? ファンなればこそ、心配は尽きないものだ。

しかし、みなさん、ご安心を。ファンの期待を裏切らず、シリーズとして踏襲すべき点は押さえ、ユーモアも交えてきっちり見せてくれるし、ストーリーは潔い。ニック・スタールはミス・キャストにしても、女性ターミネーターのクール・ビューティはポイント高いし、実際より上映時間が長く感じられるのは、ストーリー解説的な部分とアクションが分離しているせいにしろ、まあ、<マトリックス・シンドローム>なわけで、斬新さや凄味がなくとも、水準以上の出来である。

(高橋良平)

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