劇場公開日 2006年3月4日

シリアナのレビュー・感想・評価

全24件中、21~24件目を表示

2.5これは事実、、、。

2010年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

難しい

総じて見た場合、それほど難解な内容ではないのだが、出だしの30分くらいが少し分かりにくい。アラブ国家と、米国企業との石油利権がらみでいくつかの登場人物のストーリーが同時進行するのだが、その辺のつかみが難しい。恐らく原作をなぞった感じに製作したため、映像が混乱したような印象になっているのかもしれない。人物描写も時間の関係であろうけど、少し弱い。

結局、アメリカの政治経済的陰謀にアラブが翻弄されるという、ある意味ワンサイド的な内容で、社会派的な映画としては弱さを感じたのだが、最後にこのストーリーは実話を基にしているというテロップが出た時、そういう気持ちはなくなった。これが事実であるとすると、話としてはかなりすごい。真実は映画よりも奇なり。

しかしジョージ・クルーニーという人は、結構イケメン系である意味俗な印象があるけれど、「フィクサー」やこの映画のようにかなり骨太な作品に積極的に関わっているようで、今後の作品にも期待できる。今回役作りのためであろう、相当に体重が増えているようで、最初出てきた時、これが彼だと分かるのに少し時間がかかった。

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k.mori

4.5娯楽じゃないけど面白かった

2008年10月7日

怖い

知的

難しい

ハリウッド独身貴族で、とにかく女性からモテモテらしいジョージ・クルーニー。たしかに作品選びのセンスからして、毎度というか、この人の作品を見るごとにほんとかっこいい人だと思います。その作品のすべてが面白い訳ではないのですが、なんというか、この人には一貫しつつも柔軟な哲学を感じるんですね。同じ男として憧れます。

本作は、石油をめぐっての中東とアメリカの政治的駆け引きがジャーナリスティック視点で描かれています。情報工作、暗殺、交渉、駆け引きなど、外交の世界で実際にあるであろう要素がふんだんに詰め込まれ、結果だけがすべての世界で生きる人々がドライタッチで描かれている。

アメリカという超現実主義国家が、ラストで下す矛盾を突き抜けた決断が実に恐ろしい。でも、政治ってこういうものなんだろうなと思いました。並みの神経じゃ政治の世界では生きていけません。「普通」から見放された人々を理解しようとしてみるには、この映画はいいです。単純な政治家批判の映画ではありませんし、日本の民放ニュース(とくにあの番組)を見るよりよっぽど健全だし、勉強になります。

ただし、あまりにもストイックかつドライな展開なので、観る人を選ぶ映画ではありますね。典型的な娯楽じゃないけど、仕事に情熱もやす人には一級の娯楽であります。問題のラストに、わたくしの胸には実に冷ややかで、ちょっと危険な爽快感がありました。

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あんゆ~る

4.5社会派映画!アメリカって・・・って感じ

2008年2月8日

悲しい

難しい

これまた考えさせられる映画です。
事実なのかな・・・って感じです。
相当、真剣に見ないと混乱します。2回見ないとかもです。
ジョージ・クルーニ×マット・ディモンの共演ですが、
俳優よりストーリーです。頭を使うので、フル回転させて下さい。
いわゆる石油問題を取り扱ってます。

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マキシマム

3.5難解。

2006年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2006年アカデミー最優秀助演男優賞受賞(ジョージ・クルーニー)、ゴールデン・グローブ賞最優秀助演男優賞受賞(ジョージ・クルーニー)受賞作品。元CIA諜報工作員ロバート・ベアの著書「CIAは何をしていた?」を下に作られた。ベアは、CIAの中東地域による作戦本部の幹部を務めており、その頃の経験を著書に描いている。
CIA、石油産業、産油国の王族達・・・、様々な要素が複雑に絡み合い、それらは全てアメリカの利益に繋がるように導かれています。言って見れば、『汚い』話です。設定は911以降であるが、911以降の世界情勢を踏まえると、非常に興味深い内容になっています。
映画自体は、特に大きな物語があるわけでもなく、上記の様な様々な要素が絡み合って複雑な様相を呈しながら、結末に向かって集約していきます。ああ言う結末とはね。
ジョージ・クルーニーは、役作りのため約13.5Kgほど体重を増量し、中年を迎えたケースオフィサーを演じている。でもねぇ、カッコいいんだよねぇ、やっぱり。

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勝手な評論家
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