「パルパティーンがトランプ大統領に見える」スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐 じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5パルパティーンがトランプ大統領に見える

2025年5月6日
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ジョージ・ルーカス自身が監督した作品では最高傑作だと思っています。「アメグラ」「スター・ウォーズ」に比べても人間の感情が(多少ぎこちないけど)描かれ、ドラマとしても楽しめるのはシリーズの中では「帝国の逆襲」と本作だけ。
クライマックスのヨーダvs皇帝、アナキンvsオビ・ワンの戦いはスピルバーグが演出したと言われているが、難しいシーンを信頼できる監督に委ねた事で、他の事に集中できた結果なのだろう。
ルーカスの世界観は他人には理解出来ないので、自ら監督するのが最適なのは間違い無いが、一部の演出を他に任せるのが良い結果を生み出している。

そしてそれら以上に驚いたのは、パルパティーン皇帝がトランプ大統領に見えて仕方なかった事。
スター・ウォーズのサブプロットである政治劇は世界史がモチーフになっており、それはローマ帝国やナチスドイツが元ネタなのだが、歴史は繰り返す。トランプが大統領令を次々と出し政治経済を混乱させ、世界平和を謳いながら、中国とは激しい貿易戦争を産み出そうとしている。これが武力行使にならなければ良いのだが。

この後のディズニースター・ウォーズは話が全く前に進まず、ファンのご機嫌取りをした製作が逆にファンの失望を買ってしまった。
俺の中でのスター・ウォーズはやはりルーカス製作の6本で終了です。

じゅんぢ