「正義の定義」スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5正義の定義

2023年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

まず驚いたのは、アナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)が登場した瞬間、とても印象がよかったこと!全く個人的な感覚ですが、前作エピソードⅡ/クローンの攻撃(02)のヘイデンがあまりしっくりきてなかったのに、今作では見た瞬間に印象がよかったのは我ながら不思議でした(髪型のせいかな~苦笑)。前作から3年、生意気盛りだったアナキンも成長し、大人としての自覚をもつことで大きな葛藤を抱えることになっています(めでたしめでたし…?)。パドメ(ナタリー・ポートマン)への愛が深ければ深いほど苦悩し、その隙を逃さぬダース・シディアス(イアン・マクダーミド)の策に溺れそうになりながら、善の心を保つためにもがく姿に共感しました。冒頭の凄まじい戦闘シーンから圧倒されましたが、その後もドラマチックな展開でシリーズ随一とも思える濃厚な味わいでした。ジェダイもシスも自らが正義であり、宇宙の平和をもたらす者だと主張し、敵対していく様相は、今も過去も続く人類の戦乱そのものの普遍性が感じられ、強く揺さぶられました。クライマックス、師であるオビ=ワン・ケノービとアナキンとの死闘は凄まじく、自らが愛情深く育ててきたパダワンに対するオビ=ワンの台詞に涙を禁じ得ませんでした。ルーク、レイア、そしてダース・ベイダーが銀河系に誕生し、そして、懐かしいタトゥイーンに戻ってくると、脳内でエピソードⅣとつながって感無量でしたね!(涙)。とってもブラボーな作品でした!

赤ヒゲ