スパイダーマン3のレビュー・感想・評価
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復讐心とは何か
サム・ライミ版3部作の完結編です。
順風満帆な生活を送るピーターにニューゴブリン、サンドマンが襲い掛かってきます。それだけでなく、謎の黒い生命体に取り憑かれたことでピーターの精神が狂っていきます。
私は、今回のメインヴィランはそれぞれの中にある復讐心だと考えました。ピーターやハリーはそれぞれの思い込みから憎しみが生まれ、そこから復讐心が芽生えて悪に染まってしまいました。しかし、真実を受け入れ自分を許すことで悪の道を逃れることができました。
このように、全体的に復讐心が今回のテーマとなっており、自分の選択で性格が変わっていくような印象を受けました。恨みの気持ちがあれば悪い方向へ進み、素直になればいい方向に進むとも考えました。
また前2作と比べると、内容を詰めこみ過ぎて蛇足に感じた所はありましたが、最後にハリーとピーターが協力して戦うシーンは熱くなりましたし、ピーターがフリントの話を聞いて許した所は感動しました。
復讐心とは何かを考えさせられる映画でした。
この作品以降の展開のヒントは、NWHに‼️
多くの具材をぶっ込みすぎて、いつまでもグツグツと煮立っている闇鍋のような第三作‼️
主な具材としては
◯宇宙から来た液状生命体がピーターに寄生、この生命体に自らのダークサイドを引き出されたピーターはブラック・スパイダーマンと化し、MJとの関係に亀裂が・・・ピーターの闇堕ちダンスは必見‼️
◯家族に会うため脱獄したマルコは研究所の事故に巻き込まれ、砂の体を持つサンドマンと化し、金を手に入れるため悪事を働きだす‼️
◯スパイダーマンことピーターを憎むハリーは、ニューゴブリンとなってピーターに襲い掛かり、ピーターとMJとの仲を引き裂こうとするも、最後は友情復活‼️
◯新聞記者としてのピーターを逆恨みするエディに液状生命体が寄生、最強の敵ヴェノムが誕生する‼️
以上、具材が多すぎて、展開が早すぎて、無理矢理2時間20分に収めたような印象がある第三作‼️せめて最近流行の前編・後編の二部作にするとか、半分は4作目で展開するとかにした方が良かったと思う‼️たださすがサム・ライミ監督はウマくまとめた方ですね‼️クライマックスでヴェノム&サンドマンに、ピーターとハリーのコンビが挑む展開はホント胸アツ&エモーショナルでした‼️
もういいかな。
やはり2、3となるごとに質が落ちてくるのが映画やね。
ネームバリューがあればストーリーを練らなくても映像だけで観客呼べるからね。
印象としてはMJがウザかったことくらい。
胸アツ
他の子と人前でちゅーしたり元カノに嫌がらせしたり親友を心身ともにボコボコにしたりおいおいヒーロー!という感じでした。
ですがラストの戦闘は胸アツでした。2人の共闘観てて楽しく、今までで1番好きなシーンでした。
監督同じだったのか・・・
これはサム・ライミじゃないのかと思った・・
なんだか豪華にはなってるけど、ストーリーが散らばり過ぎてて・・・
砂男とか、ヴェノムとか、色んなテイストのキャラクターが出てきて、とっ散らかってる感じ。
敵として出てきたハリーが記憶喪失になって良い奴になって、ピーターがやな奴になって、また逆転して、っていうのもなんかあっちこっちしてて。
長いな〜と思ってしまった。
ブラックスーツに乗っ取られかけてノリノリで街を闊歩するトビー・マグワイアが気持ち悪くてそこは良かった。
力と使命
スパイダーマン・シリーズ(サム・ライミ版)第3作。
"金曜ロードショー" で鑑賞。
原作コミックは未読。
本作でスパイダーマン/ピーター・パーカーに降り掛かる試練は、これまでのものが序の口だと思えるほど強烈でした。
MJとの擦れ違い。3人の強敵の出現。その内のひとりはハリーが苦悩と憎悪の末に変身した新生グリーンゴブリン。
ピーター自身もヒーローの重圧に押し潰された挙げ句シンビオートに寄生され、ブラック・スパイダーマンとなる…
悩めるヒーロー、真骨頂。単なる勧善懲悪ではない、等身大の人間ドラマに心打たれました。友と殺し合わねばならない状況に傷ついても尚、使命を貫徹せんと戦う姿に感動しました。
※修正(2024/05/07)
トビー・マグワイア×サム・ライミの真骨頂…!!!
さて、このメンタルボロボロシリーズ映画もついにラストの3作目だ。
前作の1,2のレビューを読んでない方は先に是非。
前作で遂にピーターとMJが交際を開始し、MJは正体を知り、それでも近くにいる事を決める。
映画のスタートは、このシリーズにはかなり珍しく、明るい展開から始まる。
スパイダーマンは市民に愛されまくり、MJの舞台も見に行ける余裕も。大学だって成績優秀。こんなに上手くやれるなら2でどうして出来んかったんや笑
そんなことはともかく、ピーターは絶好調。
今までに1番有頂天である。
だが、ピーターの正体を知るもう1人の友人ハリーは、復讐の炎に燃えている。
さて、場面は変わり、とある脱獄囚マルコのお話。
彼は娘の病気を治す為に、強盗を繰り返し、なんと殺人まで犯してしまったらしい。
警察の目を潜り抜け、娘の顔を見るその表情は、心が苦しくなる。
妻には手紙すら受け取り拒否されており、犯罪者なんてー!って感じ。まぁそりゃそうだ。
それでも、普通に稼いでいてはきっと娘の病気を治せないのだろうし、どんな事をしてでも愛する人を守りたいという気持ちは、スパイダーマンとそんなに大差は無いのかなと思う。
マルコは警察に追われ、逃亡中に化学実験施設に落ちてしまい、サンドマンとなる。
体が砂になり立てない歩けない、そんな中娘から貰ったペンダントを見て、自らを奮い立たせ、立ち上がる。
やり方は良くないのかもしれないが、その姿は自分にはカッコよく見えた。
一方、ピーターとMJはラブラブ。
その陰から暗雲が立ち込めていることも知らず。
ピーターはMJにプロポーズする事を決心し、メイおばさんに報告しに行く。
そして、メイは言う。「男は女の人を立てて、どんな時でも力強く支えていける優しさが必要なのよ。出来る?」と。
ピーターはあぁ出来るよと即答する訳だが、これはそんなに簡単な事ではない。彼はそれを後半痛い程わかるようになる。
メイからベンおじさんに貰った指輪を渡される。
重い。半端な気持ちじゃ渡せるようなものでは無い。
帰りしな、ピーターはハリーに襲われる。マジで殺す気だ。
ピーターも、何とか説得しようとするが、全然聞く耳を持たない。
結果ハリーは頭を打ち、都合良く記憶を失ってしまう。
ピーターは複雑ながらも、ほっとしてしまう。
ハリーは見舞いに来たピーターとMJを見て、「親友なんだ。命だってあげてもいい。」と言う。
記憶を失っているので、本心か微妙に見えるかもしれないが、自分としてはあれは間違いなく心の底から本心だと思う。
そんな中、MJの主演舞台は酷評。こういう時の女性は、純粋に共感して欲しくて話すわけなのだが、The有頂天の彼は、「大丈夫大丈夫!心配ないよー」と何もわかってない0点の返しをする。からの事件解決の為にどっか行ってしまう。
こういうすれ違いって、別れる原因になりがち。
結果的にMJは舞台をクビに。辛い。芸能界は残酷だ。
からのピーターはグェンを事故から救い、警察の娘なもんだから表彰される。
表彰式で調子に乗りすぎピーターは、周りに煽られなんとMJの前でキスしてしまう。
最低ですね。
まぁあんだけチヤホヤされちゃったら男は特に調子に乗りますわな。
だが、サンドマン襲来。
スパイダーマンは倒しに向かうが、こいつが強いんだまた。
スパイダーマンは結構してやられる。
そんな中、ベンおじさんを殺害した男がピーターが殺した奴ではないことを知る。
しかもその相手はあのサンドマン。
復讐心が滾る。それは、ある意味隙とも言えるだろう。
シンビオートは、誰の中にもある人間の邪悪な部分につけ込み、利用する。
ピーターの陰にずっと潜んでいたその「悪」が、遂に彼の体を蝕み、「ブラックスパイダーマン」が誕生する。
めちゃくちゃカッコいいよなぁ。
本当にカッコいいし、こういうヒーローや主人公の心の中にあるヴィランが引き出される展開は、自分の性癖ぶっささりである。
復讐の虜になったピーターは、MJの心配なんて気にもかけず、サンドマンを殺す事しか頭になくなる。
遂にブラックスパイダーマンVSサンドマン。
ブラックスパイダーマンの魅力は、その冷酷さにある。
復讐心がそれに油を注ぎ、サンドマンを殺した後、彼はざまぁみろとニヤつく。
その自分の変わり様に自分でもびっくりしてしまう。
メイおばさんに、サンドマンが死んだ(実際には死んではない)事を報告。
勿論彼女は驚き、喜びもしない。
復讐を果たしてスッキリしていたはずが、メイおばさんにそれは寄生虫のようなもので、危険だと言われ、その心は恐ろしいものだったということに気付く。
そして遂にMJにプロポーズ。
フランス料理店でフランス人ウェイターと意気投合し、プロポーズ大作戦はバッチリ。
ただ、MJはそれどころでもない所だけが唯一の欠点。
おまけにキスしたグェンまで出くわし、雰囲気は最悪。
MJは出ていき、最悪の空気で用意していた彼女の初主演舞台の曲がバイオリンで生演奏。
最初の良い雰囲気が嘘のよう。まぁこのシリーズはこうでなきゃ。笑
傷心のMJはジャズバーでウェイトレスをすることに。
もうボロボロなので、ピーターなんかではなく友人として支えてくれていたハリーに連絡。良い雰囲気に。
うっかりキスして気まずくなる。
そんな中、ハリーは記憶を取り戻してしまう。
そしてゴブリンのやり方である「相手の肉体ではなく心を攻撃する」事を実行する。
ハリーはMJを襲い、ピーターを守りたいなら振れと脅す。
あんな事があった後だから、ピーターはガチ凹み。
そこに追い討ちとして、ハリーは自分がMJを奪ったのだと告白。
ピーターは怒り心頭。
恐ろしくて封印していたブラックスパイダーマンのスーツを取り出し、また復讐の権化となりハリーと2度目のバトル。
今度は前回と違い、お互いがお互いを憎み、殺す気だ。
ブラックスパイダーマンはゴブリンJrをボコボコにして、投げられた爆弾を返して大勝利。
そこからブラックスパイダーマンに身を包んだブラックピーターが誕生。
めっちゃめちゃカッコいい。1や2とのトビー・マグワイアのピーターとは最早別人。
彼の演技力には脱帽だし、これぞトビー・マグワイア×サム・ライミの真骨頂だなと感じる。
彼の前髪が垂れている時は、黒ピーター。視覚的にもわかりやすく見せてくるのは、より作品を面白くしている。
コナーズ博士からシンビオートの怖さを電話越しに女の子とイチャイチャしてクッキーを食べながら聞く。
話はズレるがこの子可愛いよなぁ。何ならこの子がヒロインでも良い。
ピーターから仕事を奪い、グェンにプロポーズする為に記事を捏造したエディブロックを摘発し、彼の人生を終わらしたり。まぁこれはエディが悪い。
JJJの秘書とイチャつくシーンも好きなんよなぁ。
街中をカッコつけて歩く姿は、何度か見た時はぷぷっだせえし恥ずかしいwww
なんて思っていたが、見れば見るほどこのクズっぷりに惹き込まれるし、めちゃくちゃカッコよくて魅力的だなと思う。
彼がスーツを身にまとっているのも、通りすがりに女性にアピールするのも、かなり魅力的。
そしてグェンをMJの働くジャズバーに誘い、見せつけていくのもクズクズしまくってていい。
MJの歌を奪い、ジャズピアノを弾きこなし、ダンスで会場を虜にする彼は、本当にクズでカッコいいよなぁ。
グェンとダンスまでして見せつけて、どうだとドヤ顔。
グェンはすぐに気付き謝罪し帰宅。これは普通の反応。
そしてMJにわざわざ話し掛け、挑発し、警備員をぶん殴り店で大暴れ。
とっさにMJも殴ってしまい、やっと我に返る。
MJから「あなた誰?」と聞かれて、「わからない」と答えるピーター。それが本心だよなぁ。自分が最早誰かわからなくなっていた。それがシンビオートの恐怖。
ピーターはその恐ろしさに気付き、教会でシンビオートを引き離そうとする。
運良くシンビオートの弱点である鐘の音(厳密には高音)により、何とか引き離せた。
その下になんとエディがおり、新しいヴィランであるヴェノムが誕生しているとも知らずに。
ピーターは自分のした事を恥じて、メイおばさんに指輪を返す。「僕はMJにプロポーズする資格はない。」と。
そこでこの映画の真のヒロインは、素晴らしい回答をする。
これを読んでいる方々も、誰かに酷い事をしてしまい、自分を責め、嫌になる事があったらこれを思い出して欲しい。
「一番難しい事をしなさい。自分を許すのよ。」
自分はこの言葉がとても心に刺さった。
めちゃくちゃいい言葉だなぁと思う。
そしてヴェノムは、ピーターに復讐する為、サンドマンを煽り、2人でスパイダーマンを倒すことにする。
今シリーズ3回目のMJ誘拐。
それを知りピーターは、ハリーに助けを求める。勿論ハリーは応じなかったが。
その後秘書のバーナードに真実を伝えられ、やっとピーターの言葉を信じられるようになった。遅いよー。信じられない気持ちはわかるけど。
バーナードの「私はあなたのお父上を愛しています。勿論あなたの事も。それはきっと親友である彼も同じなのでは?」という言葉は胸が熱くなった。
スパイダーマンは単身MJを助ける為に罠に飛び込み、案の定ボコボコに。
MJも3度目の落下をしそうになり、絶体絶命。
そこにゴブリンJr登場。ホントに鳥肌!!!!
サンドマンにいつもの爆弾が刺さり、ゴブリンのテーマが流れる。めちゃくちゃカッコいいよなぁ。宿敵が協力するベジータ的展開はほんとに熱い。
親友としてタッグを組み、ナイスコンビネーションでサンドマンを倒していったが、ヴェノムがやはり強い。
何とか倒そうとするも、スパイダーマンはヴェノムに捕らえられ、ゴブリンJrのグライダーに貫かれそうになる。ここでハリーがそれを庇い、父と同じように自らのグライダーで死んでしまう。
怒りのピーター。ヴェノムの弱点に気付き、何とかエディからシンビオートを離し、討伐。
ハリーの死に際は何度見ても泣いてしまう。
ピーターと友達だろ?親友だ。の掛け合いは本当に熱かった。
サンドマンからは事件の真実を伝えられ、許す優しさをやっと身につけられたピーターの成長も見られて良かった。
終わりにてMJと仲直りして、ハリーを失った悲しさを乗り越えていくのだと感じ、切ないながらも応援したくなった。
賛否両論あるシリーズであり今作だったわけだが、個人的にはめちゃくちゃ好きな作品だった。
ブラックスパイダーマンのかっこよさは勿論、長年の宿敵であるゴブリンとの共闘。
三部作のラストに相応しい作品だったと感じる。
長々と書いてきたこのシリーズのレビューも最後だが、2週間後に公開されるスパイダーマンシリーズの最新作であるノーウェイホームの為に見返した。本当に楽しみだ。
これを読んでる方々は同じように楽しみにしているか、もう見た後なのかはわからないが、個人的にはこのシリーズのヴィランだけではなく、他のキャラクターも共演する事を心待ちにしている。
最新作の中身がどうであれ、この素晴らしいシリーズのヴィランが出てくれる事を心から喜んでいる。
以上、長文失礼致しました。
最後に、NWHめちゃくちゃ楽しみ!!!
カッコいい!
自宅PS4にて、amazon prime videoで鑑賞しました。
宇宙から未知の生命体が降ってきて、スパイダーマンスーツを黒く染め上げてしまいます。黒いスーツは力を増幅させてくれるものの、ピーターの性格も攻撃的なものに変えてしまいます。また、ピーターの正体を知ったハリーは、自宅にあった父の遺物であるゴブリンの装備を使いピーターに復讐します。更にサンドマンや、未知の生命体が別人に乗り移ったヴェノムがスパイダーマンに襲いかかります。
今作は主要な敵キャラがたくさん出てきて、多少詰め込みすぎなきらいはありますが、個人的には好きな作品です。
理由としましては、黒いスーツを着て性格が変わったピーターがカッコいい!(まあこれはピーター本来の性格ではなく好きになるべきところではないのだと思いますが) 前髪を髪下ろして見た目もカッコよくなり、振る舞いとかも男らしくなります。とてもかっこいいと思いました。
また、展開が熱いですね。一時は敵同士だったピーターとハリーが、最後は手を取り合って協力して戦うという展開は、ありがちですがやはり興奮しましたね。最後、ハリーが死んでしまうのは悲しかったですが…
終わり良ければ全て良し
途中の細かいところに色々文句はあるけど、「ちょっと多すぎるんじゃないか?」と思っていた因縁を2vs2の対決って形に綺麗に収束させたのは見事。
ピーターとハリーのタッグはアツかった。
サンドマンはクズ。
MJとピーターは割れ鍋に綴じ蓋。
MJをフリーにさせとくと被害を受ける人間が際限なく増えていくのでピーターがしっかり掴まえときな。
足し算をすれば盛り上がると勘違いしている、ダメな続編の典型例。
アメコミ・ヒーロー映画『スパイダーマン』シリーズの第3作。
N.Y.市民に認められ、MJとの仲も深まり、公私共に絶好調のピーターだが、突如としてかつての宿敵グリーン・ゴブリンの装備に身を包んだ人物に襲われる。さらに新たなる敵、サンドマンも現れる。さらにさらに、宇宙からの飛来生物、シンビオートがピーターに迫る。
監督はサム・ライミ。本作では原案/脚本も担当している。
○キャスト
ピーター・パーカー/スパイダーマン…トビー・マグワイア。
メリー・ジェーン・ワトソン…キルスティン・ダンスト。
ハリー・オズボーン/ニュー・ゴブリン…ジェームズ・フランコ。
J・ジョナ・ジェイムソン …J・K・シモンズ。
ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリン…ウィレム・デフォー。
新キャラクターであるピーターのクラスメート、グウェン・ステイシーを演じるのは『ヴィレッジ』『レディ・イン・ザ・ウォーター』のブライス・ダラス・ハワード。
製作総指揮/原作はスタン・リー。本作でももちろんカメオ出演しており、電光掲示板を見上げるピーターに名言を残すお爺さんとして登場する。
製作総指揮として、ケヴィン・ファイギも引き続き参加している。
映画シリーズの3作目は駄作になりがち、という法則に見事に当てはまってしまった一作。
名作だった『1』『2』と同じ監督が作ったとは思えないグダグダ加減。これまで監督に徹していたサム・ライミが脚本まで手掛けているのが原因なのだろうか?
3作目にも拘らず、相変わらずピーターとMJの恋愛はすれ違う。何故、シリーズで一番ダメなところを継承し続けるのか疑問でしょうがない。ピーターとMJの恋模様には誰も興味が無いことを、誰か監督に教えてあげなかったのか?
MJは相変わらずビッチだが、今回はピーターも悪い。もうダメだコイツら。
せっかく『2』でひと段落ついたんだから、今回はラブ・ストーリーを描かなきゃ良いのに。
今回は悪役がなんと3人も登場!ニュー・ゴブリンにサンドマン、そしてあの人気キャラクターであるヴェノムまで!コイツは凄えや!
…とは残念ながらならない。
ダメな続編の典型として、とりあえず登場キャラクターを増やして画面を豪華にするというのがあるが、本作はまさにこれ。
一人一人の描写が薄くなってしまって、ドラマが展開していない。
大体、サンドマンが本格的に登場するのが映画開始から1時間後、ヴェノムの登場に至っては1時間30分後くらい。時間配分おかしすぎるだろっ💦
スパイダーマンの登場シーンが少ないのもダメになっている要因の一つ。つまらない人間ドラマに時間を割きすぎている。
大体、今更ベンおじさんを殺した犯人は別にいるって言われても、後付けの設定だとしか思えないっつーの。
公開当時から思っていたけど、子供の治療のために金がいるからといって、銀行強盗をしていいということにはならん。何を最後良い感じ風にサラサラと逃げおおせてるんだ。逮捕しろ逮捕を。
描きたいのは、過ちは回り回って自らに降りかかる、他人の罪を許す寛容さ、みたいなことなんだと思うけど、うーん、上手く表現出来ていない。
やっぱりキャラクターが多すぎて、一つ一つの物語を語りきれていないのが問題なんだろう。
ネットミームにもなっているピーター・イキリ・ダンスシーンを見てもわかるように、今回はコメディ要素が多め。前2作がかなりシリアスだった分、何故今回はこんな感じなの?と思わざるを得ない。
自らの心との戦いというハードなテーマなんだから、作風ももっとシリアスで良かった。JJJ編集長のギャグはキレッキレだったので、コメディシーンは彼に任せて、他はシリアスに徹してくれていればよかったのに。
アクションもちょっとアトラクションっぽくて、今回のはあまり好きじゃない。
とはいえ、クライマックスのピーター&ハリーの共闘には燃えた🔥
本作の唯一良かったポイントであり、まぁここでしっかりと締めてくれたから、これまでのグダグダ感も許せるかな、という心持ちになれた。終わり良ければ何とやら。
本作でシリーズ完結。サム・ライミ監督お疲れ様でした。
最後はグダッたけど、今に至るまでのアメコミ映画ブームを作った功績を考えると、もっと評価されるべきシリーズなのは間違いない。
MCUファンの人には観てもらいたいシリーズだし、サム・ライミ監督の名前くらいは覚えておいて欲しい。
アクションシーン含めた映像クオリティはスゴい!
アクションシーンを含めた映像のクオリティはすばらしかったです。作を経るたびに上がっていくクオリティはさすが!展開的にも、ヴェノム、サンドマン、グリーンゴブリンJrと新キャラ目白押しで、最後の4人でのバトルは、シリーズで一番華があったと感じました。(Dr.オクトパスとの電車上のバトルも捨てがたいけど。。)シンビオートに取り憑かれるシーンもホラー映画監督のサム・ライミらしい生々しい描写で、息を飲むようなグロテスクさがよかったです。
ただストーリーの方は、イマイチ、というかシリーズ中一番ダメでした。登場人物全員が、性格悪い・・。素直に応援できるキャラがいない。。MJは相変わらず浮気がちだし、ピーターは人の気持ちを考えられないし、エディも写真偽造した自分を棚に上げるし。真実を知って憎んでいたピーターを助けたハリーと不可抗力でベンおじさんを撃ってしまったサンドマンことフリントがまだ共感できたかな。「ヴィランすらも赦すこと」がテーマなんだろうけど、ハリーのセリフ「お前が言えた義理かよ!?」の連発でした。あと、シンビオートに寄生された黒スパイダーマン&黒ピーターの展開はまるごといらなかったんじゃないかな。ゲスなことしまくってたけど、それはシンビオートのせいでした〜〜、と寄生が解けたあとなかったことになってるけど、後味の悪さだけが残りました。だったら、直接シンビオートがエディに取り憑かれるでよかったのでは?そして、グウェンの扱い雑過ぎないですか?原作コミックでは、それなりに重要なポジションのはずが、ただの噛ませ犬じゃないの。。
ホラー作品が主戦場の監督だけあって、見る側の負の感情を煽る技はなかなかのものですね。ただ、ヒーローものとしては、マイナス要素でしたね。
鑑賞後に思ったことは、「ピーター!MJ!お前ら、もう一緒にいるな!周りが不幸になる!」でした(笑)
面白かったけど…
サム・ライミの興味はサンドマンのみで
ヴェノムには冷たい冷たい
映画会社の人はサム・ライミとお話しなかったのかな
せっかくのヴェノムがこんな扱いされちゃって、残念でした
グウェンステイシーが登場したのは
サム・ライミ的にはこちらの方が好きなのかなー
だから死にそうになったのをスパイダーマンに助けさせたのかなー
MJから乗り換えさせるつもりなのかなー
とか色々と想像しました
もしも4が作られてたらMJと別れてグウェンに…ってなってたのかもしれませんね
You knew this is coming, Pete! ゴチャゴチャしつつも上手く纏めた「スパイダーマン」第3章
サム・ライミ監督の「スパイダーマン」最終章になります。MJとの恋の行方、ハリーとの確執、ベン叔父さん殺害の真犯人、宇宙からの謎の生物襲来と色々な要素が詰め込みつつも上手く纏めているのではないでしょうか?悪落ちしても復活して、ライバルと一緒に敵を倒すという王道パターンを飽きさせずに魅せてくれます。ってか敵同士だったのが共闘するってパターンっていつでも燃えますよね!?
ヴェノムに取り付かれたピーターが面白い!凶悪になってるし、変なダンス踊っちゃうし。でも取り付かれてる時って演じるトビー・マグワイヤの顔付きが全然違うんですよね。俳優さんってやっぱスゴいわー。お約束のようにMJは今作でも拐われます。シリーズ全作品で拐われるヒロインも珍しいのでは?ついにグリーン・ゴブリン化した親友ハリーとの戦いが1つの目玉です。演じるジェームズ・フランコの悪そうな顔といったら!ピーターの新しい恋人グウェンを演じるブライス・ダラス・ハワード。ロン・ハワード監督の娘さんなのですが、監督に似ず美人です(失礼!)。ずっとあまりパッとしなかったのが「ジュラシック・ワールド」でやっと花開いた印象ですね。
アメコミ好きの方には不思議とヴェノムって人気みたいなのですが、個人的には大して思い入れがないので出番少なくても全然OKでした。むしろサンドマンが切ない。誕生のシーンで娘の写真拾おうとして拾えないとか超切ない!監督の思い入れは確実にサンドマンにありますよね。最期は何処か飛び立って行きましたが、結局どうするのでしょうか?あれじゃ娘とも会えないだろうしなぁ。
ハリーの犠牲があって、ピーターとMJが寄りが戻った所で終わったので、確かに続きも作れそうですが、なかなか良い完結編だったのではないでしょうか?
地上波で見直して
スパイダーマン2大好きです。
で、公開当時、劇場に観に行って、
なんだか消化不良で帰ってきた記憶があります。
当時の感想で憶えているのは、
あまりにスピーディな映像に目がついていかず、しんどかったこと
悪い子になっちゃったピーターを観るのが辛かったこと
ヴィランや登場人物が多く、中身が薄っぺらく感じたこと
以上3点。
先日、夕方に地上波で放送されたのを思わず見て、
思ってたよりいいじゃんと思ってしまいました。
テレビ画面で見ると、
画面が小さくなるからか、
スピーディさをあまりに感じずお話に入れました。
ピーターが悪い子になっちゃうのは
やっぱりしんどかったし、
薄っぺらくは感じたけど、
映画館で見たよりも、
シンビオートを剥がさなきゃ!となるまでのピーターの気持ちや
映画全体の流れとしての「許す」というメッセージを
すんなり自分の中で感じられました。
歳のせいかもしれませんねf^_^;
アメスパも鑑賞済み。
やっぱりトビー版のこの三部作が最高です!
シビル・ウォーで初お披露目だった
ホームカミング版のスパイディ。
あまりにトビー版と違う雰囲気なので、
別モノとして鑑賞できそうなのは
いいかなーと思っています。
人類平和へのメッセージ
お互いに憎しみ争いあう事より相手を許し愛する事の方が大切 であるという事をメッセージとしている映画。
このテーマは9・11以降の世界で人類に課せられた重要なテーマでもあり原作はアメコミであるが内包しているテーマは非常にシリアルである。
映画ラストの方のスパイダーマンとサンドマン、ピーターとハリーの和解に製作者サイドのメッセージが受け取れる。
スパイダーマンの様な若者向きの映画でこの様な映画を制作する事は意味のある事だと思う。
この映画にアメリカの善意の部分を感じてしまうのは自分だけだろうか?
三段落ち。
「スパイダーマン3」見ました。
シリーズ前作のファンです。特に2は、娯楽作としても、一つの映画としても最高の仕上がりだった。結論から言うと今作は、同スタッフ&キャストで作ったとは思えない程つまらない。
まず、どう見ても話を詰め込みすぎた。全ての展開が唐突で、細かい部分のツメが甘い。サンドマンの扱いも本当に適当だし、キャラがブレブレのピーターもイマイチ。あとはヴェノムが明らかに不要だし、何と言ってもエドワードがヴェノムだったというズッコケたくなるご都合主義。まともな人間に見えたのはMJとビーグルの副編集長くらいだった。
ツメが甘いと細かい部分の粗が露出する。スパイダーマンは顔バレしてないのが不思議なくらい無防備にマスクを取ったり、アパートの自室から飛び出したりする。サンドマンが脱獄からラストまで囚人服みたいのを着てるのは明らかにあり得ない。飛来した黒い物質の正体が曖昧だとか。そしてやっぱり気になるピーターとハリーの体の強度と格闘センスの何故。
あとは笑いに関して。ビーグルの編集長がブザーでビックリする下りは本当に面白かった。ピーターがグウェンを連れて、MJが勤めるジャズクラブで立ち回るシーン。あそこの滑稽さは僕に言わせればコメディだけど、多分作り手側からしたら違いますよね。あとはピーターがリズミカルに街を闊歩して古着屋に入るシーン。このような複数の場面で感じたのだが、笑うべきなのかそうでないのかが分からない。どちらにしろ上手くないし、笑えない。本当にどうかしてる。
どうかしてると言えば、黒スパイダーマンVSサンドマンの地下鉄のシーン。貯水タンクのネジがポンッと外れてーのサンドマンの顔ドンッのヤツ。ダサすぎるって。
ヒーロー映画として良かった点はある。人命救助シーンは緊張感があって見応えがあるし、戦闘シーンもスピード感があった。尤も、助けた命がグウェンだってのは笑えない。戦闘シーンもカメラが近いしコロコロ動くしで酔いそう。
大いなる力には大いなる責任が伴う。超人気作の続編という大いなる責任とプレッシャーが、迷走を生んだのでしょう。
ねじり出した結果
サム・ライミ版の『スパイダーマン』はぶっちゃけ1作目で完結してた。
2作目は上手くつなげたと思う。
MJとの恋愛も丸く収まめ、ハリーに正体を知られetc.
3作目はなんかねじり出した感がハンパない。
無理やりベン叔父さんの事件を掘り返したり、またMJとの関係をぐしゃぐしゃにしたり。
(MJのくだりは終始イライラ)
ようやくゴブリンJr.になったハリーもあっさり撃沈。
良い悪役なるかと思ったら、やっぱりへたれな坊ちゃまなわけで…。
ただ、最後死ぬシーン(仲直りのシーン)は涙しました。ジェームズフランコは多分シリーズで一番良い演技してました。
演技といえば
トビーマグワイアはスーツを着てるときの声の演技がうまい。
力んだ時や攻撃を受けたときのうめき声など、なかなかやるなと思いました。
続いてサンドマン。
サンドマン自体はすごくかっこよかったですね。ただフリント・マルコがなんか微妙。
娘のためで悪気はなかった?じゃあ最後の戦いはなんだよw
次にヴェノム。
やっぱりアニメーションよりもかっこいいけど、細い…。シャープすぎる。あとシンビオートについて深く掘り下げることなく終了という…。しかも倒しかたがなんだかな〜┐('〜`;)┌
エディもへたれなカスで魅力は0
とまぁ悪役三人はとりあえず出しといた。みたいな感じで全部最悪。
ただ、ブラックスパイダーマンはかっこよかったですね。戦い方が攻撃的になっていて見ていて楽しかったです。
あとブラックピーターもおもしろかったw前髪おろすと超かっこいいですねw変なダンスはキモかったけどw
ラストシーン
警官はなんもしないし、ニュースでも「スパイダーマンは死ぬのでしょうか」みたいな事やっててイライラしました。あと毎度のことながらMJにもイライラしました。
あとスパイダーマンのマスクの強度なさすぎwタイツ着た役者の顔はそんなに見たくないから勘弁w
こんなもんですかね?
アクションはまぁいいのですが、内容は薄い。
1作目>2作目>3作目て感じです。
3.0で
あえて言うなら「ピーター、しっかりしなさい」
アメリカ人には比較的ウケがよかったようだが、
ぼく的には期待度が高すぎたのと、
求めていたものが違ったため
評価的にはいまひとつだった。
たぶんエンターテインメント作品としたらよくできてると思う。
あれだけの複雑な内容をよくひとつの脚本にまとめたものだと思うが、
ややこじつけ的にも取れてしまうのが難である。
今回の「3」が「1」「2」と違っていたのは、そこに非常に
濃いテーマを持ってきたからである。ストーリーは非常に重たく、
軽快さはなくなってしまっている。
それなのに、非常にコミカルな表現もあり、
逆にシニカルに見えてしまう。
総評としては、
「バッドマン&ロビンを彷彿とさせる重厚なエンターテインメント」
「スターウォーズを彷彿とさせるダークサイドに葛藤するスパイダーマンの物語」
「ゴーストを彷彿とさせるサンドマンとスパイダーマンの赦しの物語」
「キリスト教の贖罪をテーマとした濃密なアメリカ神学の映画」
「アメリカンヒーローの真の存在証明」
「ピーター、しっかりしなさい」
ぐらいに留めておくとしよう。だんだんわかんなくなってきたんで…
ただぼくの嫌いなシーンもある。
例えば、スパイダーマンとグウェンのキスシーン。
これはストーリー上必要だとしても、ピーターやっちゃいかんだろ、って感じ。
ダークスーツ着てないのにこれじゃダメダメくんですよね。
それから、エディの最期。
あれはなぜなのか今でも疑問。殺す必要が本当にあったのか、よくわからない。
でも名シーンもいっぱいある。
だから、エンターテインメントとしてはちゃんと仕上がっているA級作品と言えるだろう。
ただ、前回、前々回にも増してVFXシーンのカメラワークが細かく複雑になっており、
ある意味ジェットコースタームービーと化している。
スクリーンを直視し続けたら酔う人もいるんじゃないかな
傑作『2』のハードルは高く…
悪役3人、ヒロイン2人、そして苦悩する主人公、それぞれを必要不可欠に結びつけ物語を作り上げた点は感服します。でも、やはり鑑賞前の予想通り、それぞれが一歩もの足りず散漫な印象が残る。ドラマは暗いだけで前作のようなカタルシスはなく、笑いもどこか刺々しい。
何より残念なのは、「サム・ライミ的テンポ」のアクションが楽しめなかったこと。アクションはより速く、よりハデになっているのだが、私の目はついていけない。そのせいか心を沸かせるアクション・シークエンスがあまりなかった。
サンドマンの大暴れは、CG技術の更なる進歩を感じ、なかなか凄かったけど、クライマックスの巨大化は雑で今ひとつ。
ひとこと要望を……もういい加減ピーターとMJを幸せにしてやって下さい。陰鬱なまま更に引っ張るのは可哀想すぎる。そもそも、「スパイダーマン」とは、愛に報われぬ宿業が前提の物語なんだろうか?
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