「正義の味方のブラック化は定番です。」スパイダーマン3 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
正義の味方のブラック化は定番です。
今度のスパイダーマンは、ブラック・スパイダーマン。妙に人間くさいスーパーヒーローのスパイダーマンですが、人間並みに(って言うか、人間そのものかもしれないけど)悩みます。
正義の味方が、様々な理由によって悪の心を抱いてしまうと言うのは、ヒーロー物には定番の設定です。しかも、大体が、復讐心とかが、その悪の心の原動力になっていたりするんですよね。スパイダーマンもその例外ではありません。でもねぇ、そのトリガーが謎の黒い液状生命体と言うのは、うーん・・・。しかも、その黒い液状生命体が出現したことにスパイダーマンが気が付かないと言うのは、あの状況では、どうも納得が行かない設定です。
3作目ですが、1作目、2作目と話は繋がっています。やっぱり前作・前々作を見たほうが、理解が深まりますね。特に、ハリーがピーターを、何故憎むのかとかね。
普通のときのピーターとブラック化したピーターを、トビー・マグワイアが上手く演じ分けています。ブラック化したときの方が、自信に満ち溢れていると言うのは、やっぱり定番なんでしょうか。
物語の最後に、ブラック・スパイダーマン(?)とスパイダーマンが対決するのですが、あんな事で、それほどピーター/スパイダーマンを恨みますかねぇ。って言うか、このスパイダーマンという作品は、人の恨みつらみに絡む話が多すぎるような気が・・・。漫画が原作なんだから、もう少し明るい話でもいいと思うんですが。
上映時間が139分もあります。ちょっと長すぎますね。テーマも、ブラック化した自分に葛藤するのか、あるいは、敵と戦うのかと、絞り方がイマイチだし。その上、MJとはどうなるんだ?と言う点も、ちょっと。そろそろ限界?
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