「アクションシーン含めた映像クオリティはスゴい!」スパイダーマン3 かつさんの映画レビュー(感想・評価)
アクションシーン含めた映像クオリティはスゴい!
アクションシーンを含めた映像のクオリティはすばらしかったです。作を経るたびに上がっていくクオリティはさすが!展開的にも、ヴェノム、サンドマン、グリーンゴブリンJrと新キャラ目白押しで、最後の4人でのバトルは、シリーズで一番華があったと感じました。(Dr.オクトパスとの電車上のバトルも捨てがたいけど。。)シンビオートに取り憑かれるシーンもホラー映画監督のサム・ライミらしい生々しい描写で、息を飲むようなグロテスクさがよかったです。
ただストーリーの方は、イマイチ、というかシリーズ中一番ダメでした。登場人物全員が、性格悪い・・。素直に応援できるキャラがいない。。MJは相変わらず浮気がちだし、ピーターは人の気持ちを考えられないし、エディも写真偽造した自分を棚に上げるし。真実を知って憎んでいたピーターを助けたハリーと不可抗力でベンおじさんを撃ってしまったサンドマンことフリントがまだ共感できたかな。「ヴィランすらも赦すこと」がテーマなんだろうけど、ハリーのセリフ「お前が言えた義理かよ!?」の連発でした。あと、シンビオートに寄生された黒スパイダーマン&黒ピーターの展開はまるごといらなかったんじゃないかな。ゲスなことしまくってたけど、それはシンビオートのせいでした〜〜、と寄生が解けたあとなかったことになってるけど、後味の悪さだけが残りました。だったら、直接シンビオートがエディに取り憑かれるでよかったのでは?そして、グウェンの扱い雑過ぎないですか?原作コミックでは、それなりに重要なポジションのはずが、ただの噛ませ犬じゃないの。。
ホラー作品が主戦場の監督だけあって、見る側の負の感情を煽る技はなかなかのものですね。ただ、ヒーローものとしては、マイナス要素でしたね。
鑑賞後に思ったことは、「ピーター!MJ!お前ら、もう一緒にいるな!周りが不幸になる!」でした(笑)