スパイダーマン2 : 特集
第1回:「スパイダーマン2」に関する素朴な疑問にお答えします
編集部
■素朴な疑問4:脚本家の交替も話題になった気がしたんですが?
答:結局、4人が参加してます。
その通り、前作はデビッド・コープの脚本だったが、この第2作の脚本家には、トビー・マグワイアが出演した「ワンダー・ボーイズ」の原作者で脚本も書いたピューリッツアー賞作家、マイケル・ジェイボンが起用されたのも話題を集めた。が、フタを開けてみれば、彼の名に並んで、TV「ヤング・スーパーマン」を経て「シャンハイ・ヌーン」シリーズの脚本家となったコンビ、アルフレッド・ガフ&マイルズ・ミラーと、「普通の人々」のアルヴィン・サージェントの名前もクレジットされていて、前作の脚本家デビッド・コープも原案にクレジット。ライミ監督は「デビッド・コープのドラフトはいい出来だった」「原作がたくさんの作者によって作られてきたように、いろんな脚本家のアイデアを集めて作ろうと思った」「脚本家協会のクレジットの規則はよくわからない」などと発言。なるほど前作よりも印象に残るセリフは多いが、結局、基本は前作と同じデビッド・コープだったんじゃ?
■素朴な疑問5:またカメオがいっぱいなんですか?
答:その通りです。
もはやマーベル・コミックス映画化作のお約束となったアメコミ界の重鎮スタン・リーと、サム・ライミ映画のお約束となった「死霊のはらわた」のブルース・キャンベルは、期待通りにもちろん出演。ちなみにサム・ライミ監督の弟テッド・ライミも前作に引き続いてカメオ出演。
■素朴な疑問6:原作コミックとは糸の出し方が違うと思うんですが?
答:原作にもいろんな出し方があるんです。
これはそうともいえるし、そうでないともいえそうだ。コミック版の「スパイダーマン」は63年以来、紆余曲折を経ながらさまざまな作者たちによって描き継がれてきた長寿シリーズ。その途中でさまざまなアレンジがなされているので、どれがオリジナルとはいえないのが実状なのだ。70年代には器具を装着してクモの糸を放出するスパイダーマンも描かれたくらい。実はオリジナル作というものが存在しないのだ。アメコミ・オタクのサム・ライミ監督はこの点については「どの版に忠実に、というんじゃなくて、みんなが抱いてるスパイダーマンのイメージに忠実に描こうとしている」と発言している。奥が深いっす。
■素朴な疑問7:次の悪役は何ですか?
答:今回は本編にヒントが登場します。
前作では、次の怪人が誰になるかというヒントは映画では描かれなかったが、今回は本編にヒントが登場。これも大ヒット確実、第3作続行確実の自信の現れか。本編のヒントだけでも、複数の怪人が登場する可能性もある。ちなみに全米の原作ファンが登場してほしいと熱望するのはベノムだが、これについては、サム・ライミ監督がこのキャラを好きじゃないから登場しないという説もまことしやかに語られている。
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