サインのレビュー・感想・評価
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公開から17年。単なる超常現象映画にとどまらぬ”何か”に気づかされる
シャマラン監督は初期3部作にて、幼少期からの興味関心や好奇心をそのまま自分の創作世界の産物としてストーリー化する手法を繰り返してきた。とりわけ「ミステリーサークル」のような80年代に多発した超常現象は、ずっと彼の頭を支配してやまなかったもの。大人になった今、自分なりのやり方であれを換骨奪胎して自分の理解の上に乗せるという試みは、まさに彼なりの通過儀礼であり、落とし前のつけ方なのだろう。
本作の撮影は米同時多発テロの翌々日に始まった。そして最初の撮影は主人公の妻との別れ、最期のひと時のシーン。開始直前にはスタッフとキャスト全員でキャンドルを灯して黙祷も行ったという。いかに本作が単なる超常現象映画を超えて、アメリカ人として巨大な苦しみにぶつかった時に生まれた作品かが伺える。主人公が何かを失い、そしてそれを取り戻すというストーリーも、何かこの時代、この時期を象徴するものを感じずにいられない。
キスチョコみたいになっちゃった…
アルミホイルまきまき☆からの...
空には多数のUFOが浮かんでいる。 宇宙人が襲来しているのか? 宇宙人らしきものはなかなか登場しない。 ひょっとしてシャマラン監督に騙されているのかとも思った。
動画配信で映画「サイン」を見た。
2002年製作/107分/アメリカ
原題:Signs
配給:ブエナビスタ
劇場公開日:2002年9月21日
メル・ギブソン
ホアキン・フェニックス
ロリー・カルキン
アビゲイル・ブレスリン
M・ナイト・シャマラン
グラハム(メル・ギブソン)は
弟・メリル(ホアキン・フェニックス)と子供たちと
静かに暮らしていた。
グラハムの妻は獣医のレイ(M・ナイト・シャマラン)が起こした
自動車事故で他界した。
牧師だったモーガンはそのせいで「神などいない」と信仰を捨てた。
モーガンの畑にミステリーサークルが出現した。
グラハムは近所の悪ガキたちの仕業だと思っていた。
しかしそうではなかった。
世界各地に兆候(サイン)が起こっていた。
空には多数のUFOが浮かんでいる。
宇宙人が襲来しているのか?
宇宙人らしきものはなかなか登場しない。
ひょっとしてシャマラン監督に騙されているのかとも思った。
最初にチラリと姿が見えたのは上映開始から38分後。
次にはっきりと現れたのは上映開始から58分後。
その次が上映開始から93分後。
宇宙人の目的は何なのか?
グラハムの息子モーガンを演じる
ロリー・カルキンはマコーレー・カルキンの弟らしい。
この映画は、2002年で最も高い収益を上げた映画の一つで、
全世界で4億800万ドル(658億円)の収益を上げたらしい。
1位はアバターの29億ドル。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
シャマランらしいSFミステリー
ナイト・シャマラン監督による2002年の作品。『シックス・センス』で大ブレイクしたシャマラン監督の初期の作品と言うことで、公開当時も劇場で観たが、当時としては、なかなか姿を現さないエイリアンの正体を、最後までハラハラさせる展開で、見届けた覚えはある。
但し、『シックス・センス』の評価があまりに高く、度肝を抜くラストへの展開だっただけに、今回の作品は、作りにしても、エイリアンの正体にしても荒さが目立ち、評価も賛否両論だった作品。自分的には、SFミステリーとしての面白さを、シャマランらしい切り口で映像化していると感じた。やはりシャマラン作品は、その後の『ヴィレッジ』や『オールド』も、彼自身が幼き時から抱いてきた、何かよくわからんけど得体の知れないモノへの恐さや怖れに触れる面白さがあり、シャマラン・ワールドを確立してきていると言える。
自動車事故で妻を亡くし、信仰心を失くした牧師のグラハムは、弟・メリルと2人の子どもと共に失意の中、農場で暮らしていた。そんなある日、農場の畑にミステリー・サークルが出現。当初は、誰かの悪戯と受け流していたが、彼らの周りで、異変が次々と起こり始める。そして、とうとうエイリアン達は、地球人の前に、光の大群となって姿を現し、農場にも表れたエイリアンとグラハム達は対峙することになる。
本作では、メル・ギブソンが主演グラハムを務め、母を亡くした子供たちを必死で守る父親を演じている。また、弟のメリルには、あの『ジョーカ』でアカデミー賞を受賞した若き日のホアキン・フェニックスが演じており、当時は脇役だった彼が、これほどの俳優に成長するとは思わなかった。
伏線回収と回想の扱いを変えてみる果敢な挑戦。
大根役者が誰かバレてしまう作品。
“驚き”という面では他の作品に比べて少し控えめですが、面白い!
ちょっとでも★増やすために★5。
メルにムチャぶり
シャマラン監督の作品の特徴は、登場人物の少なさ、ストーリーのシンプルさ、徹底した秘密主義、鮮やかなどんでん返し、メインビジュアルによる知的好奇心のくすぐりで、まるで見世物小屋に惹きつけられるように、映画を見てしまう。
いくつかは、大満足で誰かと話したくなるような出来のいい作品もあるが、ほとんどは、「なんだ?これ」と言って、あきれてしまうような無茶なエンディングを迎える。いっそのこと普通のエピソードを当たり前に演出して、どの程度できるのか見てみたくもなるが、それは彼の場合、「作る価値のない」映画なのだろう。
この映画では、ある意味貴重なシーンがたくさんある。それは、オカルティックなアプローチに困惑するメル・ギブソンという存在だ。バットを持って宇宙人と闘うメルなんて、絶対にもう二度と見られない。それをやってのけるのだから、シャマラン監督は偉大だ。誰がメルに「その作り物くさい宇宙人は人類最大の脅威なんだ。そして、君の武器はこれだ」と言ってバットを手渡しできるものか。
それが見たい人は、どうぞ。
2018.9.2
ネタバレ前提で見たので
シャマランだから…
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