スクール・オブ・ロック : 特集
ロックのトリビア
◆トミカのアカペラ
デューイを驚嘆させたトミカの歌声。彼女が歌ったのは、アレサ・フランクリンの歌唱で有名な「チェイン・オブ・フールズ」。マライア・キャリーもライブで披露したことのある名曲だ。後に、太っていることを理由に自信喪失気味のトミカをデューイが励ますシーンでは「アレサ・フランクリンだってでかい女だけど~」というセリフも。
◆ヨーヨー・マって?
ランチ・タイム。先生連中と談笑中のデューイ。自らのキャリアを語る中に登場する「ヨーヨー・マのいとこがコネ採用さ」のセリフ。ヨーヨー・マは、クラシック・フィールドにとどまらず、CMから映画まで様々な音楽を手がけるチェロ奏者。
◆優れた女性ドラマーは?
次第にロックの知識を増やしていく生徒達。フレディがケイトに問うたこの質問。ケイティの答は「シーラ・Eと、ホワイト・ストライプスのメグ・ホワイト」。シーラEは、プリンスとのコラボレーションでも知られるパーカッショニスト。演奏だけでなく、歌も踊りもルックスもイケてる。一方のメグが在籍するホワイト・ストライプスは、今をときめく兄妹ユニットで、ストロークスらと並ぶガレージ・ロック・リバイバルの立役者だ。
◆ロック講座
ビデオ/スライド講座に登場するのは、ザ・クラッシュ、ラモーンズ、キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)、ジミ・ヘンドリックス、アンガス・ヤング(AC/DC)、ザ・フーなどなど。中でも破壊的かつ暴力的なパフォーマンスで有名な故キース・ムーン(ザ・フー)のビデオに観入るフレディの目は真剣。ちなみにギターを弾く時に腕を派手に回すウィンドミル奏法を生み出したのは同じくザ・フーのピート・タンゼントだ。
◆子供だからって…
バンド・バトルの予選会に向かうも、他バンドの連中に「ミッキー・マウス・クラブじゃあるまいし」と嫌みを言われるスクール・オブ・ロックの面々。「ミッキー・マウス・クラブ」は、アメリカのケーブル局ディズニー・チャンネルの人気プログラム。オーディションを受けて合格すると、クラブのメンバーになってTV出演できるという、いわばアイドルへの登竜門のようなもの。ブリトニー・スピアーズ、クリスティーナ・アギレラ、ジャスティン・ティンバーレイク(イン・シンク)らも、ここの出身。
◆校長先生のお気に入り
校長先生が大好きなスティービィ・ニックスはフリートウッド・マックの全盛期を支えたメンバーのひとり。可憐なルックスでスカートを翻して歌う姿は「あたかも妖精のよう」と言われた。しかしながら、その歌声はスモーキーにしてパンチ力充分。このギャップがまた、彼女の魅力。